新一とミギーの事情を知った者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:05 UTC 版)
「寄生獣」の記事における「新一とミギーの事情を知った者」の解説
宇田 守(うだ まもる) 第14話から登場。パラサイトに寄生されながらも脳が残っている人間。伊豆のホテルの従業員で、涙もろく温和な性格の、小太りの男性。かつての離婚が原因で自殺を考え海の見える崖の上で物思いにふけっていたところ、幼生パラサイトの襲撃を受ける。驚いた拍子に崖から海に転落してしまったものの、寄生を試みたパラサイトがとっさに宿主の生命維持を優先させた結果、脳を奪うタイムリミットを過ぎてしまった為に、辛うじて脳を奪われることなく命を繋いだものの、顔下半分から胸部までが寄生された。 彼に寄生するパラサイト「ジョー」とは友好な関係を築いている。それまで他のパラサイトと遭遇した経験はなかったが、母を乗っ取ったパラサイトを追って伊豆を訪れた新一と知り合い、脳を乗っ取られずにパラサイトと共存している宿主の境遇を分かち合える唯一の友人として連絡を取り合うようになる。寄生された「泉信子」と初めて戦闘を行い、負傷しつつも新一自身に母親を手にかけさせるべきではないという想いから戦いを助けたほか、後に倉森が田村玲子の差し金で新一の身辺を調べ回っていた際にも、新一に協力している。 ジョー 第14話から登場。宇田に寄生するパラサイト。幼生時に宇田の体内へ潜り込んだ際、海へと転落した宿主(=宇田)の生命を救うことを優先した結果、脳を奪うことに失敗し、現在は顔下半分から胸部にかけて寄生している。ミギー同様、宿主の身体から直接養分を摂取しているため、独自の捕食活動を必要としない。言葉を発する時は宇田から口の主導権を奪う形でしゃべり始めることがある。 登場した当初は宇田から単に「パラサイト」と呼ばれていたが、後にそれが寄生生物に対する呼称として一般化したため、後に宇田から「ジョー(下顎)」と名づけられている。宇田がテレビドラマや映画を好んで見ていた影響で、読書家のミギーに比べ言葉遣いはかなりくだけている。また初登場時点でジョークめいた言動を好む様子を見せいていた他、新一やミギーを慮るような発言を行うなど、ミギーや田村と比べても人間的な感情の修得が早かった。 性格は他のパラサイトと同じように極めて冷静で、泉信子の体を乗っ取ったパラサイトと戦った際には正確に状況を分析し、倒すことに成功した。宿主である宇田の身体能力が低い上に、寄生箇所の問題で戦闘時は呼吸用に口を形成する余裕が無く、また宇田の頭や首に掛かる負担が大きすぎるため、スタミナ切れを起こしやすい。しかし寄生箇所が胸部であることが、宿主の重要な肺や循環器の位置を直接ずらして守ることができるという、彼ならではの利点もある。 倉森(くらもり) 第32話から第47話にかけて登場。興信所の調査員。元々シャーロック・ホームズに憧れてこの職を選び、推理小説を愛読しているが、それが自分にとって絵空事であることも理解している。妻と娘ひとりの冴えない父親であったが、田村玲子から新一の身辺調査を依頼されたことを発端に、数々の数奇な事件に関わってきた新一に好奇心を抱くようになる。 尾行を続けた結果、ミギーに見つかり殺されかけたことで逃げ帰り、目撃した内容を田村に中間報告をするが追加調査を断わられ、それを機に田村にも興味を示して探りを入れたため、広川一味に危険視される。 その後、新一たちに捕まった際に事情を聞かされ、これ以上深入りすると殺されると忠告されるが、恐怖心より好奇心の方が勝り無視。その後はアルバイトの阿部を雇い、独自に田村の尾行調査を開始する。しかし尾行中に阿部が音信不通になったことで、自身の責任を感じ新一に阿部の救出を依頼。だが乗り込んだ先で新一とは違う、寄生生物の真の恐ろしさを垣間見てしまう。戦闘後に広川と戦うことを決意した新一から協力を求められたものの、自身の分不相応を自覚し調査から撤退する。しかしながらその後、自身は偶然難を逃れたが、代わりに妻子を殺害されてしまう。 事情聴取時に平間から妻子のかたき討ちを諭されたことから、一部は名前を伏せながらも、新一から得たパラサイト・広川一味の情報を提供した。これが後のパラサイト大量駆逐作戦へと繋がる倉森レポートとなった。 その後、田村玲子に復讐を果たそうとして半ば衝動的に彼女の子供を連れ出し、公園の高台から下の道に投げ落とそうとするが、阻止しようとする田村に殺された。なお、投げ落とそうとしたのはあくまで素振りであると田村に刺された直後に発しているが、息を引き取る直前には赤ん坊を殺さなくてよかったとも発言しているので、その真意は不明。 当初は殺されかけたことで新一に激しい恐怖心を抱いていたが、暴走するミギーを必死に抑えつけ自分を逃がそうとする新一の姿を見て、またミギーから新一の境遇を聞かされ、会話後は一定の理解は示していたようである。その後の妻子が殺害された後の事情聴取では新一のことを伏せていたり、死の間際には自分と同じ人間で被害者であると語っている等、作中で新一の正体を知る数少ない一般人であり、またある意味理解者でもあったと言える。
※この「新一とミギーの事情を知った者」の解説は、「寄生獣」の解説の一部です。
「新一とミギーの事情を知った者」を含む「寄生獣」の記事については、「寄生獣」の概要を参照ください。
新一とミギーの事情を知った者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 08:05 UTC 版)
「寄生獣」の記事における「新一とミギーの事情を知った者」の解説
宇田 守 声 - 鈴木琢磨 第7話、第14話、最終話に登場。パラサイトに寄生されながらも脳が残っている人物。概ね原作に準じた描写がされている。原作では斜線で表現されていた頬の赤みの表現は、赤丸ほっぺとして表現されている。原作では公衆電話を用いて新一と連絡を取り合っていた描写から折り畳み式の携帯電話(フィーチャー・フォン)を介するように変更されているが、原作同様、パラサイト同士の信号を用いて新一と近距離通信を行う様子も描写されている。 ジョー 声 - 村瀬歩 第7話、第14話、最終話に登場。宇田の下顎に寄生しているパラサイト。原作のカラーページにおいては瞳の色は黒茶であったが、本作では鮮やかな緑色となっている。 倉森 志郎(くらもり しろう) 声 - 二又一成 第13話から第17話にかけて登場。興信所の調査員。「志郎」という名が設定された。概ね原作に沿った描写がされているが、原作では写真フィルム式のスチルカメラを所持していたのに対し、デジタルカメラ式のカムコーダを用いて新一を付け回す描写となっている。
※この「新一とミギーの事情を知った者」の解説は、「寄生獣」の解説の一部です。
「新一とミギーの事情を知った者」を含む「寄生獣」の記事については、「寄生獣」の概要を参照ください。
- 新一とミギーの事情を知った者のページへのリンク