探偵が体を張った調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 05:47 UTC 版)
「探偵!ナイトスクープ」の記事における「探偵が体を張った調査」の解説
カーネル・サンダース像救出作戦 1988年3月5日第1回放送時の最後の依頼(DVD Vol.3に収録)で、シリーズ化されて同年4月2日・4月23日の計3回放送 された後、総集編でも複数回取り上げられ放送された。探偵は槍魔栗三助(現・生瀬勝久)。依頼文として読まれた「阪神タイガース低迷の原因は、1985年優勝時の騒ぎの中で道頓堀川に投げ込まれたサンダース像の祟りに違いない」という当時広まりつつあった都市伝説をネタとして取り上げ、救出作戦 として道頓堀川で複数回詳細な調査を実施した。3月5日放送では、探偵自ら潜水調査を行ったが発見できたのは自転車くらいで、当時最新式の魚群探知機や金属探知機を投入したものの結局カーネル・サンダース像は発見できなかった。4月2日放送では「近くの川でカーネル人形の上半身を見つけた」と滝川高生徒より依頼を受け調査したが、別物であった。4月23日放送では(初代)局長から「カーネル・サンダースを引き上げるまでは帰ってきてはならん」徹底調査の厳命があり、ダイバーを5・6人投入して戎橋の下流約100mの範囲にて4日間費やし行ったが、最後まで発見には至らなかった。1989年12月30日放送の総集編にて「カーネル救出作戦」を再度放送したところ、「カーネル・サンダースは道頓堀川に沈んでいない」という情報が舞い込み、1990年1月27日放送分で再度行方を追った。この回では、「友人がカーネル・サンダース像を川へ投げ込んだ」という依頼者の女性が登場したが、友人は「犯罪だから出たくない」と出演を拒否。先述の「カーネル像は沈んでいない」との情報を寄せた女性や、カーネル像を沈めたという男性に電話取材し、次のようにまとめられた。約10人あまりの阪神ファンが、カーネル像をバースに見立てて胴上げしながら、ひっかけ橋(戎橋のこと。ナンパが多いためこの俗称が付いている。)まで持ってきた。 ひっかけ橋へ着いたところで騒ぎは拡大。我も我もと胴上げに関わる人数が急増し、カーネル像の胴上げの勢いが制御不能になり、像は道頓堀川へ過って落ちてしまう。 落ちたカーネル像はすぐには沈まず、浮いていた。(材質がFRPで中が空洞という像の構造上、浮いていても不思議ではない) 落ちたカーネル像を助けようと、阪神ファンが道頓堀川へ飛び込み、浮いているカーネル像を川岸まで近づけ引き上げた。 カーネル像を元の場所へ返そうとしたが、近くに交番(大阪府警戎橋派出所)があったため、返すに返せなくなってしまい持ち帰った。 持ち主は時効を待っている。 番組上では上記のようにまとめられ、結論とされた。しかし、ケンタッキーの店員が「ブクブクと沈んだ」と証言している点や、引き上げた像をどのように運んだのかという点で食い違いや謎が残ることや、後に水底から実物が発見されたことなどを考えると事実とは異なる点も散見される。その後のスタジオ展開では当時レギュラー顧問を務めていた中島健仁弁護士を巻き込み、法的な問題に関してまで踏み込んだ言及を行った。番組ではこれ以降、カーネル像に関する情報は新しく扱っておらず、当初から一貫して探偵を務めた槍魔栗三助は、このVTRをもって最後のカーネル調査となった。「祟り」自体は関西人好みのジョークであったが、このネタが放送されたことで「カーネル・サンダース(像)の呪い」の都市伝説が定着した。調査放送から21年後の2009年3月10日に上半身、翌3月11日に下半身と右手が水辺整備事業中の工事関係者により発見され、それに関連した映像が2009年3月15日放送『探偵!ナイトスクープ ザ・ゴールデン』の冒頭で流された(詳細はカーネル・サンダースの呪い#カーネル像の発見を参照)。 視聴率調査 「毎週ナイトスクープを見ております」と依頼文に書いてある視聴者が本当にナイトスクープの番組を見ているかどうかを確認すべく、放送している深夜の時間帯に視聴者の家を訪れチェックする。1989年10月にこの調査シリーズが始まって以降は「できるだけ見ております」や「見られるときは見ています」と書いてある依頼文が増えたという。後に、依頼者とは関係なしにナイトスクープの番組放送時間内にできるだけ多くの一般民家を訪問し、ナイトスクープを見ているかどうか確認する調査へと変化した。正式には俵太探偵→間探偵のお家芸であったが、他の探偵が指名されることもある。また、別の依頼の最中(何かしら結果までに時間がかかる等)に依頼人の近所で突発的に行うケースもある。系列局ではないがゴールデンでネットしていた局で実施したケース(テレビ高知)もある。 おならで奏でる?「探偵!ナイトスクープ」 2008年5月30日放送。探偵はたむらけんじ。依頼者が勉強中にうっかりおならをしてしまい、それを聞いた友人が「今のはソ#の音」と言ったので、オナラを集めればドレミ音階ができ、さらにはナイトスクープのテーマソングも演奏できるのではないか、という趣旨の依頼。 ロケ当日、依頼者は「高校の入学式があるので来られない」という理由で収録には来なかった。また、同じ部屋では三谷幸喜が出した依頼のロケも行われていた(探偵は桂小枝)が、小枝探偵に「そんなもんやめてまえ!」「三谷さんに失礼やないか」「お前アホやろ!?」と罵倒されていた。 おならの音を集めることはできたが、高音域が足りないということで、「ヘリウムガスでおならの音は高くなるのか」という別の依頼の調査も兼ねて高音域を出そうとしたがうまく出せなかった。そして、おならの音で演奏されたテーマソングを、オープニングに乗せて流したところ、客席は大爆笑に包まれた。
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