戊辰戦争後
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6月7日の五稜郭開城後、榎本らと東京に護送され、榎本や大鳥らと同様、東京辰ノ口糾問所に禁固。明治5年(1872年)に釈放され、明治政府に開拓使御用係・開拓使五等出仕に任ぜられて箱館在勤を命じられたが、翌年には辞した。 その後は三潴県権参事を経てロシアのウラジオストクに外務省7等出仕して派遣されたが、ほどなく退職。現地で貿易商、中国で織物業などを営むが、商売人としての才能に欠け、いずれも失敗、流浪の日々を送る。晩年は妻と子に先立たれ、弟小六郎とともに榎本の保護下で生活していたと言われている。 明治42年(1909年)、伊豆賀茂郡の湯本屋で病死。死亡日は5月24日の他に25、26日説がある。享年71。
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戊辰戦争後
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明治2年(1869年)、旧家臣らの運動により、甥の忠弘が東京府士族(300石)として家名復興が認められる。しかし家禄はさらに35石に減らされ、その後の秩禄処分によって収入が完全に断たれ、困窮した生活を余儀なくされた。明治5年(1872年)1月に忠崇は赦免され、旧領の請西村において石渡金四郎という人物の離れを借りて農民として生活する。明治6年(1873年)12月、東京府に十等属の下級役人として登用されるが、明治8年(1875年)に東京府権知事・楠本正隆と意見が衝突したために辞職。そのため函館に渡り、仲栄助の商店(北海道産物を各地へ輸送販売していた大店)で番頭を務めるが、数年後に破産し、神奈川県座間の寺院・水上山龍源寺に住み込む。明治13年(1880年)より大阪府西区で書記として勤務する。このように林家は旧諸侯にもかかわらず、改易の事情から華族の礼遇が与えられることはなかった。 明治26年(1893年)、西郷隆盛が朝敵扱いを解かれたことに勇気づけられた旧藩士による再度の家名復興の嘆願が認められ、忠弘が男爵を授けられて華族に列する。その際、分家していた忠崇も復籍して華族の一員となり、翌年には従五位に叙された。その後は宮内省東宮職庶務課に勤めるが、明治29年(1896年)に病気のため辞職。回復後の明治32年(1899年)からは日光東照宮に神職として勤めるが、明治35年(1902年)に家事(妻の病気か)のため辞職して帰郷。 大正4年(1915年)、岡山県において、次女・ミツ(1886年生まれ)の嫁ぎ先である妹尾順平(妹尾銀行頭取・衆議院議員)の元で同居。昭和10年(1935年)にミツと妹尾が離婚し、忠崇はミツと二人暮らしになった。大正5年(1916年)に忠弘が死去し、爵位は忠弘の子の忠一が相続した。 昭和12年(1937年)に旧広島藩主・浅野長勲が死去した後、忠崇は生存する唯一最後の元大名となった。晩年は娘と同居しながら悠々自適の生活を送り、時には「最後の大名」として各取材を受けるなど幸福であったと伝えられる。太平洋戦争が始まろうとする昭和16年(1941年)1月22日、次女・ミツの経営するアパートにて病死。享年94(満92歳没)。死の直前に辞世を求められた際、「明治元年にやつた。今は無い」と答えたと言われる。戊辰戦争時に降伏する際に詠んだ辞世の歌は『真心の あるかなきかはほふり出す 腹の血しおの色にこそ知れ』。墓所は港区愛宕の青松寺。
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戊辰戦争後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 14:13 UTC 版)
容保の家系からは初代参議院議長の松平恒雄・雍仁親王妃勢津子父子、福島県知事の松平勇雄や、徳川宗家第18代当主徳川恒孝が出ている。元白虎隊兵士の 山川健次郎は戦後にアメリカへの国費留学生に選抜され、 イェール大学で物理学の学位を取得して帰国している。帰国後に日本人として初の物理学教授になった後に東京帝国大学(東京大学の前身)に登用された。その後に理科大学長・総長、九州帝国大学(九州大学の前身)初代総長、私立明治専門学校(九州工業大学の前身)総裁、京都帝国大学(京都大学の前身)総長、旧制武蔵高等学校(武蔵中学校・高等学校の前身)校長、貴族院議員、枢密顧問官を歴任するなど重用された。
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