平成 第1期とは? わかりやすく解説

平成第1期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:23 UTC 版)

仮面ライダーシリーズ」の記事における「平成第1期」の解説

2000年『BLACK』スタッフだった東映髙寺成紀プロデューサーとなり、テレビ朝日制作局として11年ぶりにテレビシリーズ『仮面ライダークウガ』制作された。「仮面ライダー改造人間である」という旧作基本設定排除変身態からのさらなるフォームチェンジ本格的導入HD撮影への移行といった新要素大量に取り入れ作劇面ではヒーロー警察緊密に連携するリアリズム人間ドラマ追求した変身ベルト玩具売れ行き好調で、商業的に成功したクウガ』の後番組仮面ライダーになることが決定したが、何らかの理由で髙寺はスタッフの座に就かなかった。 以後3作品わたって白倉伸一郎プロデューサー務めたため、これらを3部作と見る向きがある。共通する主題は「乱立する小さな正義とその調停」である。2001年『仮面ライダーアギト』では当初から3人の仮面ライダー登場しそれぞれの運命交錯する様を描くという群像劇の手法をはじめて特撮ヒーロー番組導入した。「イケメンヒーローブーム」が到来したのもこの頃である。視聴率好調で『クウガ』が達成出来なかった劇場映画化実現した反面前作路線継承して新味欠いた玩具売り上げ落ち込んでいる。 この時点では制作側にまだ「仮面ライダーシリーズ再開」という意識はなく、当初は『クウガ』『アギト』だけで終了という予定だったが、続く『仮面ライダー龍騎』によって平成ライダー長期シリーズ化決定的になる。アメリカ同時多発テロ事件の後、ヒーロー意義問われる中で制作された『龍騎』は、13人の仮面ライダーそれぞれの望みかなえるために最後1人になるまで殺しあうという、もはや「正義も悪もない」衝撃的な設定旧作ファン世代から強い反発受けたものの、テーマ最後まで貫いたことで結果的に高い評価得たまた、変身ベルトのような高額商品カードのような安価収集できるアイテム組み合わせる商法大ヒットし、以後、1作品における複数ライダー複数アイテム制はシリーズ定番となる。 2003年『仮面ライダー555』は、条件さえ満たせ変身ベルトを手にしたもの誰でも仮面ライダーになれるという、ここまで平成ライダーで培われたイメージ集大成的な作品となった白倉3部作終了後平成ライダー試行錯誤時代に入る。2004年『仮面ライダー剣』ではプロデューサー日笠淳交替したものの、ライダー同士バトルロワイヤル美形俳優の起用など、前作まで路線継承された。一方、髙寺は自身離れた後に平成ライダーシリーズ辿ったこのような傾向疑問視しており、プロデューサー復帰した折はライダー以外の作品制作するつもりでいたが、結果的に政治的な判断」からライダー続行することになった。 こうして髙寺が復帰して制作され2005年の『仮面ライダー響鬼』は「完全新生」を宣言し若手ではなく実績のある俳優主演据え少年との交流を軸とした物語描いた。だがこの作風30 - 50代高齢層から強い支持受けた一方で、主要視聴者ある男児童からの支持はまった得られず、売り上げ急速に落ち込んだ。その他諸々事情重なり29話でプロデューサー解任された髙寺に代わって白倉が再登板し脚本井上敏樹とともに前半部分への批評的な内容を展開。作風一変したため、その是非をめぐって視聴者間で激し議論交わされることになった。なお、同じ2005年には映画『仮面ライダー THE FIRST』公開され2007年『仮面ライダー THE NEXT』へと続いているが、これらは平成シリーズでなく、昭和シリーズ初作(『仮面ライダー』)の流れを汲む作品である。 ヒーロー王道目指し2006年『仮面ライダーカブト』の後、2007年の『仮面ライダー電王』は落ち込み続きだった売り上げ一気好調へと転じた、いわば「平成仮面ライダー中興の祖」である。主人公外見とそこに宿る人格頻繁に変転する設定の『電王』において、キャラクター明示するための記号として用いられたのが声優の声である。この演出によって男性声優女性ファン流入したため従来とは異な消費者層が開拓され複数続編映画のみならずスピンオフアニメ制作されるまでに至った時間行き来する列車デンライナー」も便利なガジェットとして以後劇場作品に度々登場している。 2008年『仮面ライダーキバ』の後、2009年には「平成ライダー10周年企画」である『仮面ライダーディケイド』が制作された。パラレルワールドとして再構築された、それまで平成ライダー9作品世界渡り歩いていく主人公の旅は、やがて昭和ライダー元にも及び、時代超えて全作品キャラクター呼び出される「オールライダー」映画への道を切り開いた。また同作品は、それまでスーパー戦隊シリーズ重なっていた改編時期をずらすために全31話で終了となった

※この「平成第1期」の解説は、「仮面ライダーシリーズ」の解説の一部です。
「平成第1期」を含む「仮面ライダーシリーズ」の記事については、「仮面ライダーシリーズ」の概要を参照ください。

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