デンライナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 15:57 UTC 版)
「デンマインド」の運転によって自動走行し、通常路線を走る新幹線型の時の列車。ゴウカと付属する一般客用車両および単独走行可能な戦闘車両群で構成される。ただし、劇中で単にデンライナーと言う時はゴウカとそれに付属する客車で構成されている列車のみを指し、イスルギ・レッコウ・イカヅチは含まない場合が多い。またゴウカ・イスルギ・レッコウ・イカヅチの名称は設定のみで劇中では呼称しない。後向きの先頭車両が存在しないため、逆方向へ向かう場合はバックするか新たな線路を構築してUターンする。車内は多人数を長期的に乗車できるように設計されており、内部ではオーナー・ハナ・モモタロスたちが生活するほか、時の中からこぼれてしまった人間やその他の一般乗客などもおり、あらゆる時代から乗車する場合がある。普段はオーナーが運転を管理する。運転資格を持つ電王がライダーパスをかざすか、現実空間で時間帯がゾロ目の時にパスを持って手近な扉を開くことで搭乗する。 戦闘用車両である先頭4車両(ゴウカ)はイマジンやギガンデスの攻撃を防ぐなどかなりの強度を誇るが、食堂車などの非戦闘車両はモモタロスがぶつかった衝撃で穴が空くなど強度は弱い。そのため5両目以降の非戦闘車両は戦闘時には分離する。 乗車期限内のライダーチケットやライダーパスを有しない不正乗車者は、チケットまたはパスの所有者が共有を宣言しない限りオーナーによって車外に排除され、異空間を永遠にさまようことになる。オーナーは車内で暴れるなど著しくマナーに反した者の乗車を拒否する権限も有する。また電王がデンライナーを運転可能なのもライダーチケットの有効期限内のみである。 企画段階ではドクターイエロー版のゴウカのようなものをイメージしたウイングフォームの専用車輛も描かれていた。 当初は、動物の全身が出てくるというギミックであったが、同時期に放送されていた『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のゲキビーストと重複することから、各動物の特徴や頭部をアレンジしたものにシフトしていった。 ゴウカ 通常はデンライナーの先頭4車両を構成する戦闘用車両群。基本カラーは赤。電仮面はソードフォーム。1号車はマシンデンバードの格納庫を兼ねており、デンライナー全体の制御車でもある。マシンデンバードは任意で先頭車両のルーフから射出・発進できる。1号車にアラゴドライブエンジンとフリーエネルギーを電気に変換する集電装置デンギャザーを搭載し、フロント部の物質生成照射装置によって進路方向にレールを造り、その上を牽引する。搭載している武器の大半が左側に発射されるため、バトルモード時は攻撃対象の周囲を反時計周りに走行しながら攻撃する。電王がクライマックスフォームに変身すると、電王から発せられる炎を全身に浴びて黄金に輝くクライマックスモードになる。当初、先頭車両の赤い部分は葉っぱとしてデザインしており、中に入ったラインも葉脈であり、一時期は緑色だったこともあったが、ソードフォームの目に近かったことから色を変更してイメージを近づけている。グレー部は体、中央の緑の点は人間の頭で、桃太郎が生まれた、というイメージとなっている。バトルモードは『ピタゴラスイッチ』のピタゴラ装置をイメージしている。クライマックスモードは専用車両として考えられていた時期もあった。 武装 ゴウカノン 1号車に搭載された回転式4連装大砲。フリーエネルギーの光弾を発射する。ゴウカの武装で唯一、左側以外の向きの攻撃も可能。 ドギーランチャー 2号車に搭載されたイヌ型ミサイル砲。ここから発する咆え声に仕込まれた超音波で、対象物をキャッチし、威嚇ミサイル・ドギーバークを発射する。 モンキーボマー 3号車に搭載されたサル型砲台。きびだんご型のフリーエネルギーを固めた球形の近距離用小型重力崩壊爆弾・モンキーボムを投擲する。 バーディーミサイル 4号車に搭載されたキジ型武装。センサで敵を探知・識別して追尾し、デンメタル製の翼で切り裂く。 イスルギ 通常は1両でジェット推進によって単独走行している戦闘用車両。基本カラーは青。電仮面はロッドフォーム。水上・水中を厭わず走行可能。武装 レドーム 最高飛行速度:700km/h 車体後方に搭載されているカメ型の飛行メカ。任意で分離し、遠隔操作できる。電王 ロッドフォームを搭乗させることもでき、主に敵の追跡などに使用される。バトルモード時は手足にあたる部位からフリーエネルギーで生成されたレーザー光線を発射したり、回転しながら体当たりする。 レッコウ 通常は1両で単独走行している戦闘用車両。基本カラーは金色。電仮面はアックスフォーム。デザインイメージは新幹線に対して特急となっている。 武装 サイドアックス 車体側面から展開する昆虫の足のような外観の5本(右に2本、左に3本)の中型斧。レッコウの手足となって格闘戦や障害物を微塵切りするほか、フリーエネルギーの刃を発射可能。 フロントアックス 車体前面から展開する巨大な刃。フリーエネルギーの刃先を放出し、ギガンデスを正面から寸断・裂断・粉砕する。他の車両を前に連結している時は使用不可能。 イカヅチ 通常は2両編成で単独走行している戦闘用車両。基本カラーは紫。電仮面はガンフォーム。分離してレッコウ(烈光)・イスルギ(石動)・ゴウカ(業火)の順に連結した他の車両を挟むように(つまり「電光石火」となる順に)連結すると巨大な龍のような外見となる。ガンフォームが使用する際は、先頭車両上部の龍の頭の部分にマシンデンバードを接続して操縦する。バトルモード時は龍の口部から強力なフリーエネルギーの破壊光線を吐く。ガンフォームとの同時射撃も可能。 非戦闘車両(客車) ゴウカの後方に複数両連結されており、戦闘時には切り離される。これには普段良太郎やモモタロスたちが乗っている食堂車も含まれ、入浴設備もあることが明言されている。当初は食堂車にも一般乗客の姿があったが、モモタロスたち常駐のイマジンが増えていき、彼らによる喧嘩が頻繁に行われるようになるにつれ、次第に一般乗客は寄り付かなくなってしまった。 ゴウカがクライマックスモードになると連結されている客車も同様の状態となり、車内にも熱が伝わるため非常に暑くなるが反応したのはオーナーだけで、ナオミとハナは気にせず声援を送っていた。
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