平成第2期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:23 UTC 版)
「仮面ライダーシリーズ」の記事における「平成第2期」の解説
番組の改編期は、2013年の『仮面ライダー鎧武/ガイム』から2016年の『仮面ライダーエグゼイド』が10月第1週開始だったのを除き、過半数の作品において9月第1週開始というスタイルを採用。後述の令和作品においても引き続きこのスタイルが踏襲されている。 2009年の『仮面ライダーW』は制作スタッフを入れ替え、「新たな10年」に向けて原点回帰を目指した作品である。舞台は架空の都市「風都」で、主人公はその街を愛するがゆえに悪の手から守ろうとする。以降、主人公が大きすぎる救世主願望を乗り越え小さな「ヒーローになれる空間」を獲得するまでを描いた2010年の『仮面ライダーオーズ/OOO』、学園という『W』以上に限定された空間を舞台とした2011年の『仮面ライダーフォーゼ』へと続き、大々的な正義が通用しなくなった時代において、世界を狭くすることでヒーローを成立させる傾向が指摘されている。だが作品の内容はいずれも高品質で安定しており、商業的評価は極めて好調、『オーズ/OOO』の時点でバンダイの商品における不動の1位だったガンダムシリーズの売り上げを凌駕するに至った。 白倉は、『W』以降の流れを「スーパー戦隊シリーズのテイストで作っている仮面ライダー」と評している。「侍戦隊」や「烈車戦隊」と言うだけでモチーフから作品の内容を想起しやすいように、「探偵ドラマ」の構成要素を導入することで、視聴や作品構築が容易になったのである。また白倉は、コレクション性のあるキーアイテムの存在も『W』の「ガイアメモリ」によって確立したことを指摘している。 2012年の『仮面ライダーウィザード』は「絶望を乗り越え、希望を守るために戦う」青年を主人公としている。また、ストーリーの終盤でヒロインが退場したり、敵サイドのキャラクターが『サバト』という儀式によって東京都民に匹敵する人口を殺すのと引き換えにヒロインを蘇生させようとするなど、前作『フォーゼ』よりもやや重めの展開がなされた。 平成シリーズ15作目である2013年の『鎧武』は、『W』以降の平成第2期シリーズの定番となっていた「仮面ライダー2人体制」を改めて多人数ライダーを登場させ、同じく定番化していた「1エピソード2話完結」ではなく1年を通じて連続ドラマを描くなど、明確に平成第1期への回帰を打ち出した作品となった。 2017年秋の改編で、従来の日曜8時台前半も含めた時間帯に朝の情報番組『サンデーLIVE!!』を新設するのに伴い、その時点での現行作品である『仮面ライダービルド』は放送開始1ヶ月後に日曜9時台前半に移動となった。
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