主な怪獣
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 08:39 UTC 版)
「パシフィック・リム (映画)」の記事における「主な怪獣」の解説
怪獣名カテゴリー出現時期体長体重毒性攻撃目標アックスヘッド 2013年 アメリカ、サンフランシスコ カーロフ 2015年 カナダ、バンクーバー レッコナー 2016年 中国、香港 オニババカテゴリー2 57m 2,040t 中 日本、東京 ヤマアラシカテゴリー3 2017年 2,500t アメリカ、カルフォルニア州ロングビーチ ナイフヘッド2020年 96m 2,700t 中 アメリカ、アラスカ州アンカレッジ ムタヴォア(ブレードヘッド)カテゴリー4 2024年 オーストラリア、シドニー レザーバック2025年 81m 2,900t 低 中国、香港 オオタチ63m 2,690t 極めて高い 中国、香港 スカナー134m 3,230t 低 PPDC最終作戦の妨害 ライジュウ109m 3,475t 高 PPDC最終作戦の妨害 スラターンカテゴリー5 181m 6,750t 高 時空の裂け目の防衛 アックスヘッド(英:Axehead) 別名:トレスパッサー(侵入者、英:Trespasser) 最初に現れた怪獣。「アックスヘッド」という名は角が斧のような形をしていることに由来する。本作の冒頭シーンでサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジを破壊し、怪獣の存在を全世界に知らしめた。6日間で3つの都市を破壊し、最後には核兵器で仕留められた。死体のあった場所はオークランドで、その場所にイェーガーの廃棄処分場「オブリビオン・ベイ」が建てられた。ちなみに、頭蓋骨は記念施設に展示されている。 カーロフ(英:Karloff) コミックス版 "Tales From Year Zero " に登場する。2015年にバンクーバーを襲った怪獣。「フランケンシュタインの怪物」のような顔が特徴。ブロウラー・ユーコンと戦い、敗れ去る。その名は「ボリス・カーロフ」に由来する。 レッコナー(英:Reckoner) 2016年に香港を襲った怪獣。毒性が強かったため死骸は放置され、劇中の時代では既に白骨化している。死体のあった場所には貧民街が建てられており、頭骨は怪獣を崇める新興宗教の寺院となっている。 オニババ(英:Onibaba) 蟹(かに)のような姿をした、カテゴリー2の怪獣。巨大なハサミと4本の脚を持ち、基本的には攻撃よりも防御に回るタイプである。コヨーテ・タンゴとの3時間に亘る戦闘の末、敗れ去る。この個体が東京を襲撃した事件は俗に「オニババ事件」と呼ばれており、マコはその生存者の1人である。デザインのモチーフには、日本の神社や寺院の意匠が取り入れられている。名前は、監督が幼いころに観た新藤兼人監督の『鬼婆 (映画)』から採られた。同作主役の老女(乙羽信子)は、背中にカニが描かれた衣服を着用している。 ヤマアラシ(英:Yamarashi) 2017年にロングビーチを襲った、カテゴリー3の怪獣。ジプシー・デンジャーともう1体のイェーガーと戦闘し、敗れ去る。劇中ではニュートンの左腕にタトゥーとして登場している。 ナイフヘッド(英:Knifehead) 名前の通り頭部全体がナイフのような形になっている、カテゴリー3の怪獣。腕は四本あり非常に大きく鋭い爪を持った腕と泳ぐ際補助の役割をする小さな腕を持つ。犬掻きのような泳ぎ方が作中では確認できる。ロミオ・ブルーの捜索を振り切り、ジプシー・デンジャーとの戦いではプラズマ砲を二発耐える頑丈さを見せ、頭部の巨大な角でジプシー・デンジャーの左腕の付け根を貫通させて破壊し、非常に鋭い爪でコックピットを貫通させてローリーの兄ヤンシーを引きずり出して殺した。さらに首の付け根を突き刺し追い詰めるが、ローリーの決死の最大出力のプラズマキャノンの反撃によって敗れ去る。デザインのモチーフはミツクリザメでデザインは大悪獣ギロンの影響を受けている。 ムタヴォア(英:Mutavore) 別名:ブレードヘッド(英:Bladehead) 鎌のような形をした角と鋭く尖った顎を持つ怪獣。ヴァルカン・スペクターとエコー・セイバーを破壊し、シドニーに建設された防護壁を破壊して都市部に侵攻してきたものの、ストライカー・エウレカの圧倒的なスピードで殴られエア・ミサイルが顔面直撃し敗れる。 レザーバック(英:Leatherback) ゴリラのような巨体を持つ、カテゴリー4の怪獣。強力な腕を持ち、スピードとジャンプ力を活かした戦闘が得意。頭部を覆う鶏冠状のプレートの下に発光する肉茎を備えており、興奮時には頭部のプレートを開いて肉茎を震わせる。また、背中には強力な電磁衝撃波を放出する器官がある。プラズマ砲に耐える頑丈さがあるが16連発されたプラズマ砲に腕を吹き飛ばされ敗れる。名前は英語で「オサガメ」の意味と、ゴリラのリーダーを表す「シルバーバック」を意味している。 オオタチ(英:Otachi) レザーバックと共に香港に現れた、カテゴリー4の怪獣。頭部に2つの角を持ち、尻尾の先には3つに分かれた鉤爪を備えている。登場する怪獣の中では唯一飛行能力を備えた個体であり、両腕に畳まれた翼で飛行する。パンフレットでは「陸海空を征した万能怪獣」と評された。喉元にある袋から強力な酸を吐きチェルノ・アルファの原子炉を溶かした他、尻尾の鉤爪を武器として使いクリムゾン・タイフーンの頭部を破壊した。また、触手の付いた長い舌を使い、狭い所に隠れた人間を捕獲したり内部の様子を探ったりする。ジプシーを掴んだまま成層圏まで飛行し追い詰めるが新兵装の「チェーンソード」によって袈裟斬りされ敗れる。ちなみに、子供を身籠っていた。 デザインの一部にギャオスやバラゴンの影響を受けている。 オオタチ幼獣(英:Otachi's offspring, Baby Kaiju)オオタチの死骸から現れた怪獣の赤子。赤子とはいえ人類への敵意を剥き出しにし、親と同様にニュートンを追い回すも、臍の緒が首に絡まって窒息死する。 スカナー(英:Scunner) 牡牛のような巨大な角を持つ、カテゴリー4最大級の怪獣。劇中ではライジュウと協力して水中戦を繰り広げる。名前は英語で「強い嫌悪」を意味する。ストライカー・エウレカの自爆で敗れる。 ライジュウ(英:Raiju) ワニのような姿をした、カテゴリー4の怪獣。スカナーと共にジプシー・デンジャーとストライカー・エウレカを迎え撃った。頭部は花弁状に開く外骨格で覆われている。危機に追い込まれたジプシー・デンジャーに突撃したがパイロットの機転でチェーンソードを前に突き出され頭から突っ込み真っ二つにされ敗れる。 デザインには『ウルトラマン』に登場する怪獣ガボラの影響を受けている。 スラターン(英:Slattern) シュモクザメのような頭部を持った怪獣。史上初めて存在が確認されたカテゴリー5の怪獣でもあり、攻撃力、血液の毒性、知能共に最も高い。ストライカー・エウレカの熱核爆弾の自爆にも耐えた。複数の長い尻尾を鞭のように扱い、水中では特に威力を発揮する。回転することで渦を作り出し一撃でストライカーをコードレッド(半数以上の機能不全を意味する)にさせるほどの攻撃力がある。デル・トロはデザインについて「とにかく悪魔的な顔にしたかった」と語っている。名前は英語で「淫らでだらしない女」を意味している。
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