主な性格俳優とその役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 15:42 UTC 版)
性格俳優は、キャリアを通じて同じような役を演じることが多い。例えばハーヴェイ・カイテルは「タフで決然とした男」を演じることが多いし、マギー・スミスは「強健な女家長」を演じることが多い。クリストファー・ロイドは常軌を逸したような役を数多く演じている。クロード・レインズは、「洗練されているが、時には反道徳的な男」(英: a "sophisticated, sometimes ambiguously moral man")、エイブ・ヴィゴダは「革のような、落ちくぼんだ目」(英: "leathery, sunken-eyed")で、退職寸前で疲れ切ったごろつきを数多く演じた。フォレスト・ウィテカーは「穏やかで落ち着いた人物だが、熱意を持ち爆発しかねない」ような人物を演じることが多い。エド・ローターは、その「長く、角張った顔」から、脅しをかけるような役をしばしば演じたが、その顔が広く知られた一方で、彼の名前はそこまで知られていなかった。 性格俳優は幅広い種類の役を演じることができる。例えばファム・ファタール、ガンマン、サイドキック、町の呑兵衛 (en) 、悪役、「優しい売春婦」 (Hooker with a heart of gold) などである。性格俳優の演じる役は、俳優自身の実際の生活・性格とは全くかけ離れていることも多く、これは俳優たちが、役を自分自身の延長としてではなく、全く違う人格として捉えて表現していることを意味する。性格俳優は自分自身を、表現する役の中に組み込んでしまうこともあり、結果として私生活での人格を認識できなかったりもする。ある見方に従えば、優れた性格俳優はほとんど仕事を休むことなく、数十年にも及ぶ長いキャリアを築くこともしばしばである。また彼らは、同僚の俳優たちに大いに尊敬・評価されていることも多い。
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