主な応急処置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/15 22:09 UTC 版)
「海中で人間に直接危害を与える可能性がある生物の一覧」の記事における「主な応急処置」の解説
水中生物の毒は非常に強いことが多く、水中で意識障害を起こして溺れることもあるため、他の人の救助が必要な場合が多い。また、ある種の生物毒の処置に適切な応急処置であっても、別の生物の毒に対してはかえって悪化させることもあるため、まずは被害を与えた生物の特定をして、種類に応じた処置をする必要がある。また、古い文献に書かれている応急処置法は、他の生物からの類推であることも多く、間違っている場合もあるので、できるだけ新しい情報を調べておくことも重要である。 一般的な応急処置としては、傷口を海水で洗い(真水ではかえって傷口を刺激することがある)、毒針などが残っていたらピンセットなどで取り除き、傷口の心臓に近い側を縛って毒を搾り出す(ただし毒針や刺胞が残っている場合にはさらに悪化したり、触った手が毒を受ける場合もある)。ただし、ダツの被害のように大きな異物が刺さっている場合には、傷口を広げないためにぬかないほうがよい場合もある。 毒は熱に弱いたんぱく質であることが多いため、耐えられる程度の湯に30-90分浸すとよい場合が多い。しかし、ヒョウモンダコの持つテトロドトキシンのように、熱に強い毒に対しては効果が無い。また、患部を冷やした方がよい場合もある。 いずれにせよ、専門の医療機関での早急な治療が必要な場合が多い。
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