中華料理人選手権出場者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 10:17 UTC 版)
「鉄鍋のジャン!」の記事における「中華料理人選手権出場者」の解説
セレーヌ 楊(セレーヌ やん) 神戸の中華料理店「シードラゴン」所属。17歳。香港人の父とフランス人の母を持つハーフの娘で、限界を見定めず料理を研究するという、「料理はコテコテ」が信条。繊細で優雅なフランス料理の要素を取り入れた中華料理の新しい形「ヌーベルシノワ」を探求している。特に盛りつけのセンスは作中でも一、二を争うレベルである。 作中ではジャンに対して反発心や嫌悪感を抱かない数少ない人物であり、勝利・勝負が最優先の彼のポリシーに理解を示している。ジャンが「気が利かない」と非難された時も笑って許したほどで、ジャンの方もセレーヌと喧嘩した事は一度もない。 第1回全日本中華料理人選手権大会でジャンや霧子と三つ巴の闘いを繰り広げ、決勝第1回戦では霧子と共にジャンを圧倒するが、結果的に3人の中では最下位を喫してしまう。その後、1作目最終回前後まで五番町飯店の中華に最新のセンスをもたらすのと引き換えに伝統の中華を学ぶため、五番町飯店に修行に来る。 第2回全日本中華料理人選手権大会では高得点を連発し順調に3回戦に勝ち進むが、黄蘭青にはっきりと実力差を見せつけられ敗れている。 Rでは東京のビッグ大谷杯に駆けつけジャンのサポートをしている。R単行本のキャラクター紹介では「元・五番町飯店」の表記があり、大谷水月には「神戸・シードラゴンのセレーヌ楊さん」と呼ばれている。 沢田 圭(さわだ けい) 六本木のチャイニーズレストラン「崑崙」の料理人で、店長の息子。「炎は俺の相棒」が口癖で、火や熱を使った料理が得意。親衛隊ともいえる女性たちを多数侍らせており、Rから「自らを応援する、彼女たちのために料理をする」という信念を表に出すようになる。パフォーマンスと言えるほど過剰な料理シーンを演出するが、技術面はしっかりしている。 「R」では修練を重ねて技量を高め、熱だけでなく冷凍も調理に用いるようになり、「炎と氷の料理人」を自称する。 河原 裕司(かわはら ゆうじ) 河原クッキングスクール校長の息子で料理人。「21世紀の料理」「料理人にして科学者」が信条で、料理を全てデータ化し、最先端の調理器具を駆使して最高の料理を常に作れるようにすることを目標としている。 大前 考太(おおまえ こうた) 静岡浜松「麒麟飯店」の料理人で、店長の息子。一流大学経由で大企業に入ることを望む父の意に背いて、父のもとで料理人となる。 第1回選手権では準決勝にてジャンと対決。料理の弱点(味に持続力がなく冷めると不味くなる)を突かれて敗北。研鑽を重ねて第2回選手権に挑むも、予選で小此木と料理を取り違えて失格になってしまうという不運に見舞われた。 ザザビー本郷(ザザビー ほんごう) ジュリアーノの双子の弟で、「料理はユニバーサル」を口癖とするカリフォルニア帰りの料理人。長身金髪で女口調だが意外と血の気は多い。2人の兄同様に色物キャラだが長兄ミケロッティの事を「ロン毛のオカマ野郎」呼ばわりするなど、彼らと同類とは思われたくないようで、普段着も男性的である。あらゆる人間を驚かせ楽しませるのが信条で、珍奇な食材や西洋の手法を取り入れた斬新かつ革新的な中華料理を作る。実力は極めて高いが、準決勝で僅差で敗退した。 藤田 貫一(ふじた かんいち) 中華薬膳料理店「藤田」のコック。食材の薬効を用いた料理を得意とし、選手権でも薬膳料理をメインに作る。 第1回選手権ではジャンと同じブロックとなり、ウナギをメインとした薬膳スープを作るものの、同じく薬膳スープを作りそれに塩味を利かせたジャンの前に敗退。第2回選手権では予選通過するものの、ザザビーに敗北した。 「R」でも薬膳料理人としての立ち位置は健在で、研鑽を重ねた跡が見られる。大谷杯1回戦ではジャン、ブルーに次ぐ高得点をたたき出すものの、特別ルール『最高得点を出した1名のみが2回戦に進出できる』の壁に敗退を余儀なくされた。 阿武隈 源司(あぶくま げんじ) 北海道の中華料理店「胡獱王(とどおう)」の料理人、通称「熊源」。熊・アシカ・鯨などを食材に使う、中華料理人としては異色の存在。顔の下半分に髭を蓄えた巨漢。テレビにもよく出演しており、「お茶の間のアイドル」として知られている。 第1回選手権ではセレーヌ・楊と同じブロックとなり、予選敗退。第2回選手権では髭を剃った顔で登場、予選通過するものの、やはり楊に敗退した。 「R」では料理の腕もパワーアップして再登場。 筍 智秀(じゅん ともひで) 横浜の中華料理店「東洋楼」の跡取り息子。東洋楼は明治に開かれた老舗で、中国本土での経営を合わせると400年を超える歴史を持つ。それゆえに智秀も「料理は歴史と伝統」の信念をもち、16歳にして並の料理人など歯牙にもかけない技量を持つ。 「R」では技量に磨きをかけて再登場。「料理は伝統」のポリシーは変わってないものの、「自分が新たな伝統を作る」と豪語する。
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