ブラックゴースト側のゼロゼロナンバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 11:39 UTC 版)
「サイボーグ009の登場人物」の記事における「ブラックゴースト側のゼロゼロナンバー」の解説
『暗殺者編』に登場する、ブラックゴースト側のゼロゼロナンバーサイボーグ。ヒトとしての原形を保っていない個体も存在する。 0010(ゼロゼロテン) 声 - 二又一成(平成アニメ版) 兄+(プラス)と弟-(マイナス)の双子のサイボーグ。能力は009と同型の加速装置及び電撃。双方が強力な電極であり、近づきすぎるとショートしてしまうため一定の距離を保って行動する。 ブラックゴーストに忠実で、009や003の言葉に耳を傾けることなく攻撃を行っており、平成版アニメではさらにその非情さが現れている。最初に-(マイナス)が登場し、圧倒的な力をもって脱出当初の実戦経験が少ない009たちを苦しめた。その後、電気が弱点となる水中での戦闘に持ち込まれるが、+(プラス)が現われ2人で009と対峙して圧倒した。最後は001の指揮下でチームを組んだゼロゼロナンバーのチームプレイに敗れる。009は死なない限り触れ合うことができないその境遇を憐れんでいた。 初代劇場アニメ(原作のミュートス・サイボーグ編に相当)ではヘレナという女性になっている。 0011(ゼロゼロイレブン) / クレイマー(テレビアニメ2作) 声 - なし/なし/笹岡繁蔵/大川透/なし 多脚機動兵器型のサイボーグ。円形の本体に6本の脚部という姿で、本体側面に多数のビーム砲、粘着弾発射装置を備える。脚部底面のジェット、もしくは脚部を収納して高速回転することによって飛行も可能である。 一人称は「わし」(平成版アニメでは「俺」)。ブラックゴーストの野望やサイボーグ同士の争いに興味はないものの、化け物のような醜い姿を心底嫌がっており、自身の肉体を取り戻すことを条件に009たちに戦いを挑む。原作および平成版アニメでは妻と娘がおり、彼女たちに会いたい一心で自身の体を取り戻すことをさらに渇望している。 初代劇場アニメでは電撃能力を持つ双子のサイボーグで、外見は異なるが原作の0010に相当。原作の0011と同様の姿をした機動兵器も別に存在する。 新昭和版アニメでは、もともとは007の昔なじみの登山ガイド・クレイマーであり、同じく007の旧友だったブラウン(詳細後述)に無理やり改造されて利用されるサイボーグとして登場する。 平成版アニメでは、同じく過剰に改造されすぎた004と異形同士で死闘を繰り広げる。戦闘のさなか、内蔵されたコンピューターに体を支配されて自我を失う。 0012(ゼロゼロトウェルブ) 声 - 紗ゆり(平成アニメ版) ショックハウス型のサイボーグ。洋風の館全体がサイボーグの体であり、カプセル状の器具に入った女性の脳髄が本体としてそれを統括。侵入者に対して様々な罠を発動させ攻撃する。 平成版アニメでは館内に美しいマダムとしての姿で出現。本体部分のカプセルに入っているのは女性の肉体そのものである。改造前は大正末期から第二次世界大戦終盤頃にかけて主人の帰りを長い間待ち続けていた女性で、ブラックゴーストに冷凍保存され、屋敷ごと改造されたものと思われる描写がある。0012の部下たち 巨大で移動不可能な0012の手足として働く男たちで、全員が身体障害を機械で補っている。後述のメンバーに言語症の少年(0013)を加えた5名(平成版では4名)。 新昭和版アニメでは、原作での彼ら5人に相当するネオブラックゴーストでも最も優秀な諜報部員であり、後述の0013ことツトムの親代わりとなった人物・ゴルク(声 - 笹岡繁蔵〈新昭和版アニメ〉)と、その部下であるサイボーグの二人組「地獄からの使者」が登場する。ラクダ 0012の部下の1人。せむしの背中にトラバサミが仕込まれている。他のメンバーにコズミ博士を拉致させると共に、最初に009たちと交戦するも敗れ、生け捕られる。尋問を行なう004に頭髪を刈られた末に0012の居場所を白状するも、自害する。 平成版アニメでは登場しない。 カカシ / スケア(平成版アニメ) 声 - 後藤哲夫(平成アニメ版) 0012の部下の1人。持っている松葉杖と片足の義足にはマシンガンが搭載されている。その正体に気づかぬまま食料の買い出しに向かわせた0013を追うも、その先で009と交戦。あえなく追い詰められ、コズミ博士の居場所を吐かされそうになるも、舌を噛み切り自害する。 平成版アニメではジョー/009の育ての親である神父を殺害した張本人。ほかのメンバーと連携して009と対決するも敗北する。 レントゲン 声 - 永野広一(平成アニメ版) 0012の部下の1人。両目に伸縮式のスーパーレンズ眼を持つ視覚障害者で、杖はマシンガン及びあらゆる物を切断する電流メスを搭載している。009との対決時にレンズを破壊されて失明し、009と0013の加速音を頼りに009を斬ろうとするも誤って0013を斬ってしまい、その反撃を喰らい絶命。 片腕の男 / マシンガン(平成版アニメ) 声 - 星野充昭(平成アニメ版) 0012の部下の1人。左腕の義手はマシンガンを搭載した機関銃腕(マシンガン・アーム)で、他にも拳銃を所持している。戦闘に巻き込まれた子供を守って戦う009を狙うも、0013に義手を折られる。その後は拳銃で0013を撃つも効かず、手刀で石段の下まで落とされ、頭を強打し死亡。 0013(ゼロゼロサーティーン) / ツトム(新昭和版アニメ) 声 -なし/なし/ 戸谷公次/伊藤健太郎/なし 少年と巨大ロボットが一対のサイボーグ。少年には009以上の性能を持つ加速装置と、ロボットを操作するための通信装置が内蔵されている。サーティーン・ロボと呼ばれる巨大ロボットにはステルス迷彩装置と、加速装置(原作では最高速度M1クラス)が内蔵されている。 少年はしゃべることが不自由(平成版アニメでは不得手という程度の表現)で、ロボットを通すことでそれを補っている。ひょんなことで009と出会い、彼との間に友情が芽生えるが、ブラックゴーストを裏切ったためロボットが自爆して死亡する。 新昭和版アニメでは、幼い頃に両親を亡くし、その時言葉が不自由になり、ネオブラックゴーストに引取られたという設定で0013という名前は一切使われていない。本来の彼は戦いを好まず木彫りで動物を作るのが好きな純粋な少年だった。それゆえ戦闘中にも一般人を巻き込むのを危惧して攻撃を渋るなどの行動が見られた。なお、平成版アニメのエンディングには、ゼロゼロナンバーの制服を着用した0013が描かれていた。 USAエディションでは名称不明のサイボーグとして登場。巨大ロボットは登場せず、少年自身がそれに相当するものに変身する。人物像についてはまったく語られず、敵としてのみの登場となっている。
※この「ブラックゴースト側のゼロゼロナンバー」の解説は、「サイボーグ009の登場人物」の解説の一部です。
「ブラックゴースト側のゼロゼロナンバー」を含む「サイボーグ009の登場人物」の記事については、「サイボーグ009の登場人物」の概要を参照ください。
- ブラックゴースト側のゼロゼロナンバーのページへのリンク