パリシィ怪人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 02:39 UTC 版)
「サクラ大戦シリーズの登場人物」の記事における「パリシィ怪人」の解説
『3』に登場。本作における怪人が搭乗する蒸気獣の名称は、すべてクラシック音楽のジャンルから取られている。サリュを除く怪人達は、カルマールの指揮の下、各自それぞれ引き起こした事件を通して花組と対決し、一度は打倒されるも、後にカルマールの力で全員復活し、各自共闘するなどして花組に挑むが、時に帝国華撃団からの援軍も借りた花組によって再度倒され、カルマール共々、最終的に彼らの魂は黒幕であるサリュの手によってオーク巨樹に吸収された(後にシゾーのみ別作品で再復活を果たしている)。 サリュ 声 - 高山みなみ 大神の夢の中に現れては謎の警告をしてくるピエロ。かつて滅ぼされたパリの民族、パリシィの意思を伝える者(正確にはパリシィの先祖の霊とされる)で、パリシィの信仰する神「オーク巨樹」を復活させ無念を晴らそうとする。パリシィ怪人を組織した真の黒幕。 搭乗機は「ハエ型蒸気獣オバド(オーバド・表敬奏曲、または夜明けを喚起させる歌曲や器楽曲の意味)」。ダメージ後の分身や全範囲攻撃など強力な能力を持つ。 カルマール 声 - 大平透 怪人たちの表向きの長で公爵と呼ばれるイカの怪人。倒された怪人を復活させ、大神の一撃すら一指のもとに跳ね除けるなど怪人達の中でもその能力は卓越している。さらに空中砲台オプスキュールを召喚し、巴里市街を蒸発させようとする。イカと呼ばれることは好きではないらしい。 搭乗機は「イカ型蒸気獣サンフォニー(意味は交響曲、シンフォニーに相当)」。8本の足で相手の機体を捕獲し、動きを封じる戦法を得意とする。 シゾー 声 / 演 - 高木渉 常に巨大な鋏を持ち、サングラスとシルクハットを着用したウサギの怪人。弱者を鋏で切り裂くことを趣味としており、パリシィ怪人の一番手としてウサギを操り巴里を襲っていた。しかし誘導尋問に引っかかり自分自身の弱点をばらしてしまうなど、単純な性格。ウサギと呼ばれる事を嫌っている。 搭乗機は「ウサギ型蒸気獣プレリュード(意味は前奏曲)」。強力なバネによるジャンプと、耳の部分が変形した大鋏が武器。再戦時には正面からの攻撃を無効化する能力が付加されている。 怪人の中では唯一2度目の復活に成功し、『サクラ大戦物語 〜ミステリアス巴里〜』、ドラマCD第4期「シャンゼリゼの怪人?!」にも登場。テーマソング「シゾーのテーマ」も作られ、巴里花組のライブや武道館ライブにも出演している。 クロスオーバー作品である『PROJECT X ZONE』およびその続編『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』に、『サクラ大戦』第1作に登場する降魔殺女と共に敵キャラクターとして登場する。 ピトン 声 - 田中敦子 宝石盗難事件の張本人でヘビの怪人。宝石を飲み込むことを好み、時にはその持ち主ごと捕食(丸呑み)してしまうこともあり、劇中ではドニクールを同様の手口で亡き者にした。人間女性の姿になることが可能で、サーカスに潜入した際は旅芸人カルチェラ・ターンと名乗り、親の愛に飢えていたコクリコを惑わせたが、その行為が結果的に彼女の霊力を覚醒させる事となり失敗。後にロランス卿の宝石を狙ってコンコルド広場で開催していた宝石展を襲撃するが、自分が欺こうとしたコクリコにマジックで出し抜かれるという形で花組に倒される。 搭乗機は人型のボディと蛇のような両腕を持つ「ヘビ型蒸気獣ベルスーズ(フランス語で子守唄の意味)」。両腕は分離して地中に潜らせることが可能で、その腕に掴まれると数ターン毒状態となり行動回数が減る。復活後、シゾーと共同戦線で花組に挑んだ際には、援軍として来た帝国華撃団のさくら、すみれ、アイリスをも苦戦させた。 レオン 声 - 坂口芳貞 貴族連続失踪事件を起こしたライオンの怪人。片目に眼帯をしている。自分のみが真の貴族と考えており、人間の貴族を嫌って拉致監禁した。その一環でブルーメール家に潜入するため、攫ったリッシュ伯爵になりすましていた。貴族を僭称するも、自分以外の者をすべて見下す傲慢な性格な上、人質をとったり、不意打ちや、罠や伏兵を仕掛けるといった、勝つためには手段を選ばない等、その精神はお世辞にも高潔とは言い難い。バスティーユ地下の下水道での戦いでは、グリシーヌを卑怯な手段で追い詰めたが、それにより真の貴族の誇りを強く意識した彼女は心折れる事無く、その隙に駆け付けた花組の加勢によって形勢逆転され、自らの敗北を認めぬまま倒される。 搭乗機は両腕を使った格闘戦を得意とする「ライオン型蒸気獣マルシュ(意味は行進曲、マーチに相当)」。カルマールの手で復活した後は、自らの誇りに泥を塗った花組(特にグリシーヌ)への逆恨みから他の怪人達との共闘を拒み、単独で花組への報復戦に挑む。ノートルダム寺院前での再戦では、通常攻撃の最終段を受けた相手を遠くに吹き飛ばす能力が追加されている。 ナーデル 声 - 天野由梨 名画切り裂き事件を起こすサソリの怪人。容姿は人間の女性とほとんど変わらない。大きく開いた胸元にはサソリのタトゥーがある。歪んだ美的感覚を持ち、美術館に展示された絵画を引き裂いていた。自らの主観だけで犯罪でも何でも行い、高額なものを狙う。ルーブル美術館での戦闘ではロベリアの挑発に乗り花組に倒される。復活後もカルマールや、共闘相手のマスク・ド・コルボーから陰口を叩かれたり、捨て駒にされるなど怪人達の間でも存在を重要視されていない。 搭乗機は電撃攻撃を得意とする「サソリ型蒸気獣ノクテュルヌ(意味は夜想曲、ノクターンに相当)」。必殺攻撃を受けると機体が麻痺し、1ターン行動不能になる。また、専用護衛機「ルージュ」との連携攻撃を使用することがある。 マスク・ド・コルボー 声 - 三ツ矢雄二 幻術で人間を操り惑わすカラスの怪人。舞台役者のように詩的・演劇的な言動を取り、美しい者や悲劇を愛する。人の心理に付け入ることを得意とし、婚約者を失った悲しみを忘れられない花火に目をつけ、幸せだった頃の思い出に閉じこもらせた上で拉致した。オペラ・ガルニエでの戦いでは幻術を用いて花組の同士討ちを図ったが、過去を乗り越え霊力を開放した花火の参戦で敗れる。シャノワール前での再戦では光武F2を扱いきれないエリカに付け入り、他の各機を倒した上でエリカを絶望させ、なす術もなくシャノワールを破壊される悲劇を演出しようとした。しかし今度はエリカの真の霊力を覚醒させることになり、暗闇を呼び寄せて抵抗するがエリカの力で回復した花組に倒された。 搭乗機は飛行ユニットを搭載し、上空からの攻撃を得意とする「カラス型蒸気獣セレナード(※小夜曲の意味。セレナーデに相当)」。飛行時には大神、グリシーヌ、ロベリアの近接攻撃型の機体からは攻撃できず、遠距離攻撃型のエリカ、コクリコ、花火の攻撃のみが有効。ただし飛行ユニットを破壊すると地上に降り、近接型機体でも攻撃可能となるほか必殺攻撃も使用できなくなる。
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