タイ・インドシナ編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 05:04 UTC 版)
「アジアのディープな歩き方」の記事における「タイ・インドシナ編」の解説
坂本(さかもと) タイ編及びラオス編に登場。タイの首都・バンコクについて早々、一文無しとなった杉田が(暫定的に)投宿した安宿「ジュライ・ゲストハウス」で当座のお金を貸した高校生。だが、早くラオスに出発したいせいか杉田に早期の返済を催促する。 数日後、親からの仕送りで返済が叶うが今度は彼自身がトラブルで無一文となり、杉田から逆にお金を借りる羽目になるが、こちらも(親からの仕送りで)杉田に返金してラオスへ出発する。 ラオスでのバクペンで杉田と再会した時はある意味逞しくなったようで、いかに過酷な旅をしたかが伺える。杉田への話で「いじめられっ子で登校拒否をしている内に、自分を変えたくて旅をした」といきさつを告白。(彼を心配して)「一緒にバンコクへ帰ろう」という杉田の助言を断り、タイとの国境近くで別れる。 ジュライ・ゲストハウスの住人たち バンコク・チャイナタウンにあったとされるであろう安宿。杉田が日本領事館から嫌みを言われるほど、評判の悪い安宿だったらしい。杉田滞在時の住人は、徳川、大石、日下、坂本、山本といった「中長期滞在日本人」と変質者がいた。 徳川と大石は旅慣れた滞在バックパッカー風だが、自分の旅費だけで精いっぱい、杉田の窮状を知りつつも、施しは一切しなかった(お金も貸さなかった)。一方、日下は仏教に凝っていた事から、放っておけず杉田にお金を貸した。 山本はタイ山村の娘に惚れてしまい、年に1回通い夫状態を続けていて、彼が貢いでくれるお金をあてにしている。杉田と坂本は(結果的には無償の)アルバイトで山本の村へ設計図を届けに来たことがある。 杉田がリスの村を離れてバンコクへ戻った時には廃業していた。 マイ 杉田が単独で訪問したバンコク・エメラルド寺院で出会った地元の少女。信心深い少女だと杉田は感心するが、実は極貧家庭出身の苦労人。彼女の仕事先で杉田はマイの現実を知ることになる。 藤井(ふじい) 杉田がチェンマイ近郊のリス族村に迷い込んで出会った唯一の日本人。リス族など貧しい山岳民族の為にボランティアで運び屋をしている。山道を移動中、危ない目に会うこともあるが彼らの窮状を知っている為に続けている。 アミマ 杉田が滞在した村で、世話になったリス族の村長の娘。杉田を気に入ってしまう。 ミレバ アミマに恋しているリス族の青年。最初、杉田に嫉妬めいた表情を見せるが、一緒にアミマを助けて意気投合、杉田は(アミマとミレバの)2人をくっつけることにした。 織田信之介(おだ しんのすけ) 「ビルマ(ミャンマー)編」に登場。バックパッカー歴が長く、アフリカまで行ったことがある。 安宿でチェックイン待ちの杉田を見つけるや強引に同宿させた、自称「プロの旅人」。 上から目線なところがあったり、杉田をぞんざいな扱いにするので杉田はうんざりしていたが、カオルと出会ったことからしばらく3人でいることにした。 同じ安宿に泊まったカオルにひとめぼれをしてしまい、杉田と3人でマンダレー、パガンまで旅をした。 伊藤カオル(いとう カオル) 「ビルマ(ミャンマー)編」に登場。杉田と信之介にビルマ人と間違えられるほど、ビルマの風習に浸っていた。 バックパッカー然とした信之介とは違い、ビルマの社会に興味がある。 上から目線な信之介も彼女に対しては惚れていることから一目置いていて、彼女の意見にはすぐ同調する。 パガンで杉田と別れ、信之介と旅するうちにプロポーズされて結婚、杉田の実家に報告の葉書が届いた。 タンティン 杉田達がマンダレーで出会った老人で、日本占領時代では日本兵に従事していたため、軍隊調の日本語であいさつされてしまい、杉田達は辟易する。 元軍人の日本人観光客が彼に対して命令口調で話すのを見た杉田達は、元軍人を叱るが連中は聞く耳を持たなかった。 カナウ 杉田たちがパガンで出会った小食堂の娘。 マウンタン 杉田からペンを貰ったパガンの少年。杉田を気に入り、マヌーハ寺院と仏塔から視える朝日を案内する。 石川京子(いしかわ きょうこ) 「ラオス編」に登場、首都ビエンチャンで(色仕掛けによって日本人男性からの)タカリ旅をしていた。 杉田も彼女に遭遇し、しばらく杉田と同宿するが暫くすると姿を消してしまう。 ラオスで出会った日本人(サングラス、ひげ面、北)もベトナム・ホーチミン、タイ・バンコクなどで遭遇したという。 ひげ面によれば、可愛くて高い声、20代半ば、眼の下にほくろの特徴があり、別の男にたかっている彼女を見て杉田たちは一発で同一人物と判断した。 サングラス&ひげ面 「ラオス編」に登場、杉田が北とともに出会った日本人。作中名前の表記が無い。 サングラスは杉田とともに一人バックパッカーで、京子を四人で見かけた後、別れた。 ひげ面は、杉田と出会った時には北と一緒に旅をしていたが、病気の為に緊急帰国した。 北(きた) 「ラオス編」に登場、杉田がサングラス、ひげ面と出会った日本人、眼鏡を掛けている。 彼曰く英語が苦手、バックパッカー中は出会った日本人にくっついて移動する事が多い。 ひげ面の緊急帰国で、杉田を頼りルアンパバーンまでついていく。 「疫病神」の異名を取られるほど、旅運の悪い男。杉田は「あの人(ひげ面)が緊急帰国したのは絶対彼のせいだ」と思った。 杉田も彼の悪運に巻き込まれ、様々なトラブルに遭遇。ついに激怒して、彼に「絶交宣言」をした(お引き取り願った)。それ以来、彼につかまらないようラオスでは身を隠す事が多くなった(彼は他の日本人旅行者にとりつくも逃げられた上、ボートで事故に遭う)。 片岡(かたおか) 「カンボジア編」に登場した大学生。ジャーナリスト志望でカンボジア入りしたが、治安が悪いと聞かされていた為か、プノンペンの空港で出会った杉田にくっついて同行することにした。 滞在初期は怖がりで杉田にすがっていたが、シェリムアップで地元の少女・ポパーと恋仲になってから、平気になっていた。 女子大生3人組 杉田と片岡がプノンペンのゲストハウスで出会った3人組。彼女達のおかげで、2人はゲストハウスの出入国代行業務を知り、助かった。 だが、2人が同宿を許してしまった木村のせいで、3人は杉田たちを軽蔑、嫌悪するようになった。 木村(きむら) 杉田と片岡が出会ったセールスマン風の男。宿に困っていた事から2人は同宿を許してしまった。 彼は御礼に「夜の街」へ2人を誘うが、それが杉田・片岡にとってとんでもない災難の元凶となった。 ナヴィ&プロム シェリムアップで杉田・片岡を投宿させたゲストハウススタッフの少年と、その友人のガイド。 プロムは戦災で怪我をしている。将来はカンボジアを出て外国(日本など)で仕事をしたいと思っている。ナヴィは「堀田夫婦版」にも登場。
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