ジコチュートリオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 11:38 UTC 版)
「ドキドキ!プリキュア」の記事における「ジコチュートリオ」の解説
キングジコチューに仕えている3人組の幹部。それぞれが自己中心的な性格であるがゆえにケンカすることが多く、仲間意識や連携力が低い。また、3人ともボウリングが特技である。 いずれも黒い「プシュケー」を飲み込むことで、「ビーストモード」というジコチューと一体化できる変身能力を持つほか、他人への変身能力も持つ。 登場当初では、トランプ王国最後のプリキュアであるキュアソードを追跡して人間界へと侵攻していたが、キュアハート、キュアダイヤモンド、キュアロゼッタといった新しいプリキュアが続々誕生したことで余裕がなくなり、第11話からはビーストモードも使用するようになる。 第13話から第22話では、キングジコチューの娘と称するレジーナの登場により彼女の指揮下に置かれ、レジーナの傲慢な命令にも渋々従うことになる。また、成果を挙げられていないことからレジーナに解雇をほのめかされるなど、立場自体も危うくなる。 第23話から第31話では、度重なる失敗によって新幹部のリーヴァとグーラにプリキュア打倒の任務を奪われたあげく、任務もマリー・アンジュの捜索に降格され、遂にはアジトからも追い出される。 第32話から第38話では、リーヴァとグーラが消滅させたベールが強引にリーダーになる形で現場復帰し、ベールの傘下になったイーラとマーモは「ブラッドリング」を装着して強化する。第34話からは、アイちゃんが泣きだすと「ジャネジー」が強化される現象を把握し、その現象を利用して「マジカルラブリーパッド」で強化したプリキュアたち相手に奮闘するまでに強化する。 第39話から第46話では、レジーナが復帰したことを受け、再び彼女の指揮下に置かれるほか、プリキュアたちも「スーパープリキュア・エンジェルモード」へと強化していたため、プリキュアに挑んでも圧倒されるという状況が続くことになる。 第47話でキングジコチューが復活して人間界への侵攻を開始した際は、キングジコチューの直接の指揮下に入り、プリキュアたちと決戦することになるが、彼女たちの足止めにしかならず、最終話ではプロトジコチューを倒したプリキュアたちに勝てないことを悟り、力を蓄える理由で1万年の眠りにつくことを決意し、消滅や改心をすることもなく退却した。 イーラ 声 - 田中真弓 ジコチュートリオの一員を務めている少年。小柄な体格に水色のショートヘアが特徴。一人称は「ボク」あるいは「オレ」。 紫色のジャンパーと赤色のシャツを着用し、黒色のハーフパンツとショートブーツを履いている。 基本的には陰湿かつ残酷な性格で、よく人間を見下しては嘲笑うが、本人はイタズラ感覚で作戦を行うことが多いため、仲間からは逆にからかわれることも多く、マーモにいたっては自分が実行に移した作戦を酷評されている。また、仲間への対抗意識が強く、マーモの卑怯な面、レジーナのワガママな面、リーヴァとグーラの自分を見下す面、ベールの命令してくる面などには特に反発している。 プリキュアに対して強固な敵対心をもち、邪魔されるたびにボウリングをして鬱憤をはらし、当初はほとんどガーターとなってストレスをためていたが、回数を重ねていく内に上達するようになる。 戦闘面では素早い動きを駆使した戦法を得意とし、投げナイフを使用した攻撃も用いる。 第26話にて、落雷を受けた影響で一時的に記憶喪失になるが、そこに偶然居合わせた六花によって救出されて彼女の世話になった影響で、記憶が回復したあとも悪態をつきつつも六花を想うようになる。 第47話・第48話にて、キングジコチューのところへ向かうキュアダイヤモンドに立ちふさがるが、友だちを想う彼女の説得と行動に反抗できず、結果としてキュアダイヤモンドたちの進行を許す。そして、最終話のプロトジコチュー敗北後は、六花を遠くから見て穏やかな表情をしながら立ち去った。 名前のモチーフは、七つの大罪の「憤怒」のラテン語読み。 マーモ 声 - 田中敦子 ジコチュートリオの一員を務めているグラマラスな美女。薄緑がかかった水色のロングヘアが特徴。口紅をつけている。一人称は「わたし」。 ロシア帽を被り、赤と白が基調の右半分がダウンジャケットで左半分がノースリーブになっている上着を着用し、赤色のロングブーツを履いている。 基本的に余裕のある態度を崩さないが、顔にひとつ吹き出物ができただけでショックを受けたり、レジーナに「オバサン」呼ばわりされると憤慨して冷静さを失う傾向にある。また、目的のためならば手段を選ぶことはなく、仲間をも出し抜こうとするため、イーラからは悪態をつかれている。 私生活ではジュースや菓子を好きなだけ飲食したり、美容に気を遣うなど、自由奔放な日々を送っている。また、「野菜炒め」を得意料理としている。 戦闘の際には足を使った攻撃を駆使しているほか、ムチを武器として使用したり、強風を生みだす攻撃も用いる。 当初はマリー・アンジュの捜索を重視していたが、プリキュアが4人に増えた危機感から、第5話でプリキュアの打倒に乗りだす。 第25話にて、手違いからセバスチャンが開発した人工コミューンで「キューティーマダム」に変身したが、最終的には人工コミューンをプリキュアたちに破壊される。 名前のモチーフは、七つの大罪の「強欲」を司るマモン。 ベール 声 - 山路和弘 ジコチュートリオのリーダー格にあたる男性。ショートロングの白髪にヒゲを蓄えた姿が特徴。一人称は基本的に「オレ」。 黒と緑を基調としたコートに黒と紫を基調とした上着を着用しており、サングラスをかけている。また、時々棒付きキャンディをなめている。 表向きは怠惰な性格だが、冷静に戦局を見極める戦略家でもある。しかし、想定外の事態には冷静さを失う傾向にある。また、リーヴァに「ちゃん」づけで呼ばれることを嫌ったり、ニンジンが苦手な一面もある。 出世欲の強い野心家で、キングジコチューへの忠誠心はなく、仲間のことは出世のための道具としか考えていないため、プリキュアに加担したレジーナを始末することで組織のNo.2になろうとしたり、戦闘で衰弱したリーヴァとグーラの「ジャネジー」をすべて奪って消滅させたりする。 実はキングジコチューの正体とマリー・アンジュの末路を知っており、レジーナと亜久里の誕生の遠因でもある。 総合的な戦闘能力は高く、最初は4人のプリキュアを圧倒しており、キュアハートの浄化技である「マイ・スイートハート」を受けても耐えている。また、格闘技や電撃攻撃を得意とする。 当初は上層部からの命令を受け、イーラとマーモを視察にきていた。そのため、プリキュアの打倒は2人に任せていたが、キングジコチューの怒りを知り、第7話からプリキュアの打倒に乗りだす。 第32話にて、ジコチューのNo.2になったと宣言し、「ブラッドリング」をイーラとマーモに装着させて強制的に従わせる。第38話では自身がブラッドリングを装着して後述の「スーパーベール」と称する強化形態となってプリキュアたちに挑むが、結果的に敗れたことでブラッドリングが消滅し、レジーナも復活したことで組織のNo.2の座を追われる。 第49話にて、キングジコチューの欠片(プロトジコチュー)を飲みこんでジコチューのNo.1になろうとしたが、逆にプロトジコチューに取りこまれる。最終的にはネズミのような姿に退化して生還し、1万年の眠りで力を蓄えようと目論んでいる。 名前のモチーフは、七つの大罪の「怠惰」を司どるベルフェゴール。スーパーベール 第38話にて、イーラとマーモの「ブラッドリング」を装備して強化した姿。巨体な筋肉質の体格に変貌し、服が破けている。 戦闘能力は格段に上がり、プリキュアたちの「プリキュア・ロイヤルストレートアタック」に数秒間耐えることもできる。
※この「ジコチュートリオ」の解説は、「ドキドキ!プリキュア」の解説の一部です。
「ジコチュートリオ」を含む「ドキドキ!プリキュア」の記事については、「ドキドキ!プリキュア」の概要を参照ください。
- ジコチュートリオのページへのリンク