ザ・ワイルドキャット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 02:12 UTC 版)
「B.A.B.E.L.」の記事における「ザ・ワイルドキャット」の解説
エスパーの梅枝ナオミと現場主任(ノーマル)の谷崎一郎のチーム。もともとは「キティキャット」がコードネームだったが、谷崎主任を拒絶する気持ちを抑えきれず解放したことから「ワイルドキャット」へと改名した。 谷崎 一郎(たにざき いちろう) 声 - 家中宏 「ワイルド・キャット」担当現場運用主任。階級は一尉。初登場時36歳。ヘビースモーカー。外見はダンディな美中年。 ナオミが12歳の時にその能力を見出し教育してきた。それだけでなく自分の理想の女性に育て花嫁にしようと目論んでいたが、ナオミに激しく拒絶され計画は失敗した。しかしそれでもナオミに対する想いは醒めず、時折暴行を受けるも「これも一つの愛の形」とまんざらではない様子。その愛情(恋心)は本物であるが、絶対に報われることはない(作者の弁)。アニメ版ではユーリによって記憶を奪われ、後に回復した際にナオミに抱きつかれたが、夢を見ていると思い彼自身が拒絶した場面もあった。 ピグマリオンコンプレックスではあるが現場主任としては有能であり、パンドラ側のマッスルと同様にバベル側の「たられば」の人。ナオミへの過度の執着とナルシスト傾向“さえ”なければもっと高く評価されて良いのだが、余りにも致命的な二つの欠点ゆえにナオミだけでなく特務エスパー全員から「変態中年」と認識され忌避されている。 ナオミ一人で構成される「ワイルド・キャット」を、複数人数で構成される「ザ・チルドレン」や「ザ・ダブルフェイス」などと同等の「エース」へと育て上げた実績があり、「エスパーと普通人の共存」というバベルの理念を信じる気持ちは誰よりも強く、担当外のザ・チルドレンに対しても、当時の担当主任である須磨に電気ショック付き首輪型リミッター使用について異論を唱えていた(13巻のおまけより)。また、ナオミがエスパーとして異端視されることなく学校に通い、普通人との交友関係も充実した生活環境にあるのは彼の尽力によるものであり、皆本からも尊敬されている。現在はザ・チルドレンやナオミの後輩にあたる兄妹エスパーチーム「ザ・リトル・マイス」の教官を兼任している。ロリコンは誤解で小学生時代のチルドレンや後の部下であるリトル・マイスに私情を挟んだことは(今までのところ)なく、私情を挟むのはあくまでナオミ一人である。 中学生編では、チルドレン達の説得を受けて、大学生になったナオミの私生活になるべく干渉しないよう努力しているが、我慢のあまり、ストレスの溜まり過ぎで派手に吐血し、それ以降ネタとして定着するようになった。 名前の由来は『痴人の愛』の作者で『源氏物語』の現代語訳者の一人である、谷崎潤一郎から。 梅枝 ナオミ(うめがえ ナオミ) 声 - 藤村歩 5月28日生まれ。星座は双子座。血液型はAB型。福岡県出身。 超度6の念動能力者(サイコキノ)。コードネーム「キティ・キャット」改め「ワイルド・キャット」。リボン、ベレー帽は緑。準レギュラーキャラ。 初登場時16歳。バベルのコネのある二条女子高等学校に通学。中学生編では大学に進学している。 品行方正かつ素直で心優しい性格の美少女、しかもやや天然ボケ。初登場時は、谷崎を拒絶したい気持ちを抑えていたためスランプに陥ったが、薫のセクハラ攻撃で吹っ切れ谷崎を拒絶できるようになった。以降二重人格気味になり、谷崎に対してはかなり容赦のない暴力的対応を取るようになる(ナオミ自身は本当はオヤジが大嫌いだった)。ただし内心では、自分を現在の性格に育ててくれたことについてだけは谷崎に感謝しており、職務に関しても信頼を寄せている(しかし、さぷりめんとでは谷崎がザ・リトル・マイスに手を出した場合自分は彼を殺すだろうと言っている)。本来の超度は4〜5だったが、谷崎に見出され、その特訓と指導(に無意識に苛立っての感情ブースト)により超度6のパワーを手に入れた。サイコキノとしては薫に次ぐ能力の持ち主のため、彼女が何らかの理由で出動できない時は代わりに出動することもある。アニメでは電撃を付与したスタンガン的な使用描写が多い。PIYOPIYOエプロンを愛用。カレーうどんを食べようとすると、必ず服に汁をこぼす。そのたびに「もうカレーうどん食べない」と言うのが定番。 中学生編では大学生になり、以前よりも谷崎に口うるさく言われる事がなくなった為、多少は谷崎への嫌悪感も和らいでいるようである(もっとも、「さぷりめんと」では受験勉強のストレス解消に谷崎の顔写真が貼られたサンドバッグを力一杯殴りつけている)。チルドレン同様、特務制服もネクタイ着用の新型となった。 皆本のことは頼れる人と認識しており、共同任務中に皆本に抱き寄せられて喜んだり、彼の指揮するチルドレンを羨ましがる描写がある。明らかに好意をもっているものの、チルドレンに察知されると(ナオミではなく)皆本に容赦のない制裁が加えられる。 年齢的にも見た目も性格も間違いなく正統派のヒロイン。性格、容姿、立ち位置がGS美神極楽大作戦のおキヌに似ている(巫女装束を着たこともある)。対照的なのは幽霊でなくなったおキヌに比べ、ナオミは徐々に壊れキャラになっていること。 私生活ではモテるので彼氏も作るがデートの際に過度の警戒心(谷崎のみならず桐壺らも原因)がアダとなって悉くフラれている。小鹿が谷崎に好意を持っていると知り、キャラの崩壊を厭わず全身全霊で押しつけようと目論むが、谷崎のナオミへの反応をドン引きされ儚い夢と消えた。 名前の由来は『痴人の愛』のヒロイン、ナオミ と梅枝から[要出典]。
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