巫女装束
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 05:49 UTC 版)
巫女装束(みこしょうぞく)は、神道の巫女が着用する衣装(装束)のことである。
注釈
- ^ ただし、院政末期までは女人は素肌に直接単を身に付けており、常に注意して袿を合わせていないと裸体の上半身が見えてしまう。下着としての小袖の導入はこの不作法を回避する手段でもあった[4]。
- ^ なお、襠あり袴を穿く場合、襠部分が干渉するので腰巻きや長襦袢は着用しない。
- ^ 長襦袢を着用の場合、裾よけの機能を兼ねるので普通、腰巻きは省略される。
- ^ 平安時代では濃色の袴は未婚の女性用である。ただし、宮中では未婚であっても女房や女官は緋袴の着用が義務づけられていた。
- ^ 本来の平安時代では袴は下袴着用の上に更に長袴を穿く、袴の重ね着が基本であった[6]。
- ^ 元々、こうした女装束は室内用で立て膝で移動するのが基本である。
- ^ なお、水干等の袖括りではこの長短部分をそれぞれ「大針」「小針」と呼称するが、この名称が上指糸の装飾に適用されるのかは不明である[9]。
- ^ こうした捻襠袴を、有職故実の袴を再現したとして「有職袴」(ゆうそくばかま)とも呼称するようだ。
- ^ 今は染料だが、本来は山藍を用いる。
- ^ これは各巫女の手作りである[16]。
- ^ これは江戸時代期の復古様式で、平安時代の檜扇には花や組紐などの装飾は施されていない[21]。
- ^ 錫地金を生かして銀で仕上げた物もある。
出典
- ^ a b 『図解 巫女』P16-17(巫女の装束)
- ^ 『平成の巫女』P112。
- ^ a b 『図解 巫女』P18-19(小袖)
- ^ 『時代風俗考証事典』P258-264。
- ^ a b c d e 『図解 巫女』P22-23(巫女装束の着装)
- ^ 『時代風俗考証事典』P258。
- ^ a b 『図解 巫女』P20-21(緋袴)
- ^ 『御神殿調度品各種御装束』2008 御遷宮品一式報3頁
- ^ 『装束の日本史』P164。
- ^ 『衣服の描き方「メイド・巫女編」』P88。
- ^ 『巫女さん入門 初級編』P5。
- ^ a b c d 『図解 巫女』P24-25(千早)
- ^ a b 『図解 巫女』P36-37(女性神職の衣装)
- ^ 『神祭具便覧40巻』P102。
- ^ 『図解 巫女』P26-27(髪留め)
- ^ 『巫女さん入門 初級編』P8。
- ^ 『図解 巫女』P30-31(履物)
- ^ 『神社若奥日記』P58。
- ^ 『図解 巫女』P28-29(巫女の頭飾り)
- ^ 『図解 巫女』P32-33(採り物)
- ^ 『平安京から京都へ』P97
- ^ 『巫女さん作法入門』P4。
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