黄櫨染とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > > 黄櫨染の意味・解説 

こうろ‐ぜん〔クワウロ‐〕【黄×櫨染】

読み方:こうろぜん

染め色の名。黄色みがかった茶色黄櫨(はぜ)の樹皮蘇芳(すおう)の心材煎汁に、灰汁(あく)・酢などを混ぜて染めたもの。嵯峨天皇以来天皇の袍(ほう)に用いられる

黄櫨染の画像
#d66a35/R:214 G:106 B:53/C:0 M:50 Y:75 K:16

黄櫨染

読み方:コウロゼン(kourozen)

平安時代以降染色一種


黄櫨染御袍

(黄櫨染 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 03:18 UTC 版)

黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)とは、日本平安時代以降の天皇が重要な儀式の際に着用する束帯装束の、「黄櫨染」色ののことである。黄櫨染(こうろぜん/はじぞめ)はの樹皮と蘇芳から染め出される色で、「赤みがかった黄色[1]や、「黄がかった茶色[2]等と言われるが、時代や着用者の年齢等によってかなり幅のある色であったと考えられている[3]令和元年(2019年)の即位礼正殿の儀における海外報道の多くでは、その色調はbrown-goldと評された[4]


  1. ^ 日本国語大辞典 2000.
  2. ^ a b c 高田 1986.
  3. ^ 鈴木 1985.
  4. ^ 『Naruhito: Japan's emperor proclaims enthronement in ancient ceremony』BBC 2019年10月22日
  5. ^ 太平御覧』の引く崔寔『四民月令』逸文によると「染」について「黄赤で、人君の着る色」とし、「黄は中央の色で、赤は人君が向く方向である南方の色」とする(五行説)。
  6. ^ 出雲路 1942
  7. ^ a b c d e 高田 1997.
  8. ^ 鈴木 1985等。ただし、後奈良天皇の袍は青色(麹塵)とする見解もある(高田 1997, pp. 86–87等)
  9. ^ 吉岡 2000.
  10. ^ 鈴木 1984 この一連の史実は、『権記』によって知られる。
  11. ^ 鈴木 1984.
  12. ^ ただし、高田倭男等は、後奈良天皇の袍は裏地が黄色であること等から、青色としている(高田 1997, pp. 86–87)。これに対し鈴木敬三は、一条房通の『装束唯心抄』に、黄櫨染を「海松茶のはげたる様」な色としていることや、中世以来、青色袍の生地は染色ではなく織色であったこと等から、後奈良天皇の袍が黄櫨染であるか麹塵であるかは決しがたいとしている(鈴木 1983, p. 255)。また、広隆寺にある後水尾天皇の袍が尾長鳥唐草文様の青色(織色)の袍であるように、当時、桐竹文様の青色袍が用いられた確証はない。近世の桐竹文の麹塵の御袍は光格天皇が石清水臨時祭再興時に復興させている。
  13. ^ a b 出雲路 1929.
  14. ^ a b c 伊東 1997.


「黄櫨染御袍」の続きの解説一覧



黄櫨染と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「黄櫨染」の関連用語

黄櫨染のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



黄櫨染のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
原色大辞典原色大辞典
Copyright © 1997-2024 colordic.org All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの黄櫨染御袍 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS