コンサバ
コンサバ
「コンサバ」とは・「コンサバ」の意味
コンサバとは、保守的、伝統的、または控えめ、という意味である。英単語のコンサバティブを略したカタカナ語で、英語では「conservative」と表記される。一般的に知られているのはファッション用語としてのコンサバで、特に女性のファッションのジャンルの一つであるという認識はファッション業界では広く浸透している。女性のファッションとしてのコンサバは、控えめながら華やかな装いで好感度を与える品のあるファッションであり、フェミニンな雰囲気は男性だけではなく女性からの支持も高い。そのため、目上の人との食事会や同窓会、学校の参観や各種行事などでもよく着用されるファッションである。コンサバが流行したのは、1980年代後半から1990年代初期のバブル期でもあったため、「コンサバはもう死語ではないか」という意見も存在するが、ストリート系やモード系など他ジャンルのファッションと区別するためにもファッション界では必要な言葉となっている。また、コンサバが流行した後もバブル期のコンサバを模倣する訳ではなく、時代に沿ってトレンドを組み込んでいるコンサバファッションが生まれているので、あながち「死語」と一括りにすることはできない。
なお、男性のファッションとしてのコンサバは、カジュアルすぎないきちんとした品のある装い、シンプルで知性を感じさせるファッションのことを指す。だが、もともとは女性のファッションの一つの傾向をそう呼び始めたのであって、男性のコンサバファッションは比較的新しいジャンルのファッションとなる。
また、コンサバはビジネスシーンでも使われる言葉で意味としては保守的や控えめなど、ファッションと同じだがこちらはネガティブな意味として使用されることが多い。無難で遠慮がち、ということになるが、聞こえは平和的だが裏返せばチャレンジ精神がない、面白くない提案という意味になる。そのため、相手を褒めていたりかばったりしているつもりでも、相手には皮肉に聞こえてしまう恐れもあるので、ビジネスシーンで使用する時は注意をする必要がある。
さらに、コンサバは医療現場でも使用される言葉で、整形外科や内科などで使われる。飲み薬や湿布等で治療を行い経過観察をする、手術をしない治療法のことで、治療上当たり障りがない方法ということである。なお、医療におけるコンサバは医療従事者が使用する言葉のため、一般的に使うことはない。
「コンサバ」の熟語・言い回し
コンサバ女子とは
コンサバ女子とは、そもそもはコンサバのファッションに身を包んだ女性を指す言葉だが、中には性格的にもコンサバである女性も多く、控えめで清楚、伝統を重んじるという特徴を持つ。また、冒険をしないファッションや人前に出ない奥ゆかしさ、人に安心感を与える雰囲気などがあり、良くも悪くも万人受けをする女性のことである。
コンサバ系女子とは
コンサバ系女子とは、コンサバ女子とほぼ同じ意味で使用されることも多いが、ファッションはコンサバを好んで着用するが性格や中身はそれぞれ個性によって異なる女性のこともコンサバ系女子となる。特徴は、コンサバファッションは好きだが性格は保守的ではなく、自分の意見も堂々と言える先進的な部分を持っていたり、進んで場を盛り上げることを厭わなかったりと人それぞれである。
コンサバ系とは
コンサバ系とは、控えめで保守的、無難な人、またはそのようなファッションのことである。接辞の「系」が付くため、ジャンルを問わずに様々なシーンで使用することができる言葉だ。
コンサバ感とは
コンサバ感とは、慎ましく目立たない、控えめで落ち着いた印象を抱かせる雰囲気のことである。ファッションや人の性格を語る上で使われる言葉で、人に与えるイメージや醸し出すことを指す。
コンサバ
英語:conservative
コンサバとは
コンサバは「コンサバティブ(conservative)」の略であり、「保守的」「守旧的」あるいは「無難」であるということを意味する表現。思想・考え方・主義・手法・ファッションスタイルなどを形容することが多い。コンサバの語源
コンサバは英語由来のカタカナ語を略した表現である。英語の原義も「保守的な」または「保守主義の」という意味であり、おおむね日本語の「コンサバ」と同義である。英語の conservative は、動詞 conserve + 接尾辞 -ative からなる形容詞である。動詞 conserve は「保存する」という意味であり、接尾辞 -ative は「そういう性質や傾向の」という意味する形容詞にする語尾である。
なお、英語では conservative(コンサバティブ)を日本語の「コンサバ」のように省略して言うことはない。語幹である conserve は語呂が「コンサバ」にほど近く、しかも名詞として用いられることがあるが、名詞の用法はもっぱら「果物の砂糖漬け」(ジャム)を意味する。
「コンサバ」の主な使い所
「コンサバ」は政治・医療・ファッションを中心に多種多様な話題で用いられ、分野ごとに具体的な意味・ニュアンスが異なる。政治的コンサバ
政治の話題における「コンサバ」は、いわゆる「保守主義」を意味する。従来からの伝統・制度・習慣・組織・考え方を尊重し、革命などの改革に消極的な思想をもつことである。医療におけるコンサバ
医療の分野では「コンサバ」は「保存的療法(非手術的療法)」を指す意味で用いられる。コンサバ=保存的療法(=保存療法)は、「手術療法」と対比される概念であり、外科手術を行わずに(内服薬の服用する・運動する・安静にする・生活を改める等の対処により)治療に臨む方法である。ファッション分野のコンサバ
ファッションの分野では「コンサバ」は「コンサバファッション」の略として用いられており、一般的に「上品で落ち着いた系統の服装」を意味する。女性のコンサバファッションは「エレガントで控えめな(主張が強くない)服装」、男性の場合は「知性を感じる品格のある服装」といったニュアンスが色濃い。ファッション用語としての「コンサバ」は、「派手」「奇抜」「アバンギャルド」の対極にある概念といえる。
ビジネスシーンのコンサバ
ビジネスシーンでは「コンサバ」と表現される場合、考え方が古臭い・守旧的・頑固、といった意味で用いられる場合もあり、かつ、文脈によっては「控えめな」「無難な」というニュアンスが中心になることもある。「次回の企画案はコンサバでお願いします」といえば、「無難な提案」が期待されているという意味合いと解釈される。また、「Aさんはこの部の中ではコンサバな方だ」というと、急進的でない「控えめな考え方の人」という意味に解釈される。しかし、ビジネスシーンで「保守的」という形容は基本的にいい意味で使われない。「コンサバ」もネガティブな意味合いに傾きやすい。
コンサバの類語・類義語
「コンサバ」の類語としては「保守的」が第一に挙げられる。かなり幅広い文脈において「コンサバ」を「保守的」と言い換えても意味が通る。ただし医療分野やファッション分野における「コンサバ」は半ば専門用語化しており、「保守的」とは言い換えにくい。政治思想の分野に関してはコンサバ(な人)を「保守派」や「保守主義者」とも表現できる。
コンサバの対義語
「コンサバティブ」の対義語としては「プログレッシブ(progressive)」が挙げられる。「プログレッシブ」は進歩的・革新的・進歩主義といった意味の単語であり、日本語では「プログレ」と略されることもある。ファッション分野においては、「アバンギャルド(前衛的)」や「コンテンポラリー(現代的)」といった表現が「コンサバ」と対義語関係にある概念として挙げられる。
コンサバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/04 09:02 UTC 版)
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- コンサバ (思想) - 保守 (Conservative) 、「保守主義」(Conservativism) の略。対義語はドラスティック(革新)。
- コンサバファッション
- コンサバティブ (アカシックのアルバム)
関連項目
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