アブラムシとは? わかりやすく解説

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あぶら‐むし【油虫】

読み方:あぶらむし

(「蚜」とも書く)半翅(はんし)目アブラムシ科昆虫総称。体は5ミリ以下でやわらかい。翅(はね)のあるものとないものとがある。草木群れて汁を吸う。春・夏は雌のみの単為生殖で雌の幼虫胎生する。秋になると雄を生み、有性生殖卵を産む排泄物(はいせつぶつ)は甘く、他の昆虫好み種類によりアリ共生するのでアリマキともいう。

ゴキブリの別名。《 夏》「ねぶたさがからだとらへぬ—/汀女」

人につきまとってただで遊興飲食をするものをあざけっていう語。

「—といふは、にありてにくまれず、人にありてきらはる」〈鶉衣・百譜〉

遊里で、冷やかしの客。

本名素見(すけん)あざ名は—」〈柳多留三七


アブラムシ

体の色が緑や赤、白などの体長1~4小さな昆虫で、新芽新梢の裏などに群がってつく。5~7月によく発生し急激に増えて植物の汁を吸う。新芽生育悪くするだけでなく、モザイク病原因となるウイルス媒介したり、排泄物すす病起こす病原菌寄生して繁殖するバラなどほとんどの植物寄生する害虫で、共生関係にあり、ナナホシテントウムシが天敵

アブラムシ

アブラムシ類 Aphidoidea

アブラムシの1種キク上で仔虫産出中)

この害虫属する群
植栽害虫(4) アブラムシ
形態
 多く種類体長が1~3mm程度腹部先に一対突起角状管)を持つ。体色濃緑淡緑、赤、黒、黄色など様々。
被害
 農家にとっては実になじみ深い農業害虫で、大発生すると作物出来悪くなったり、農作物枯れてしまうことがあるまた、衣類に付くとシミ汚染原因となる。庭の園芸植物にとっても大敵であり、大発生すると不快感生じる。
生態
 庭に植えている植物の多数とりつき針状の口で植物中の水分吸い取る種類により発生する植物がほぼ決まっている場合も多いが、害虫となっているものは対象となる植物も多い。植物のコブ作る種類もある。
 アブラムシは腹部から透明な甘い液を出しアリを誘う習性を持つことで有名である。アリ甘露与え代わりに、アブラムシは外敵から身を守ってもらう。
 春から秋にかけては繁殖スピード上がり多く種類は雌だけの単為生殖で数を増やす初夏になると羽が生えた有翅現れ、他の植物への移住盛んに起こる。暖かい時期繁殖スピードは非常に早く10日足らず一世代を経過するため、年に10世代以上を経過する種類もいる。

アブラムシ

植栽害虫(4) アブラムシ
この群に属す害虫
特徴
 庭の草花野菜畑に群をなしてたかる姿をよく見かける小さなです。よくゴキブリをアブラムシと呼ぶことがありますが、ゴキブリとは全く別のです。カメムシセミ近縁で、日本には名前の付いている種類だけでも700種以上います。
 アブラムシは腹部から透明な甘い液を出してアリ誘い代わりにテントウムシなどの天敵から身を守ってもらう共生の例でも有名です。そのためアリマキ呼ばれることもあり、地域によってはこの呼称の方が一般的となってます。


蚜虫

読み方:アブラムシ(aburamushi)

アブラムシ科,タマワタムシ科、カサアブラムシ科、フィロキセラ科の昆虫総称


油虫

読み方:アブラムシ(aburamushi)

アブラコウモリ別称
ヒナコウモリ科コウモリ

学名 Pipistrellus abramus


油虫

読み方:アブラムシ(aburamushi)

アブラムシ科,タマワタムシ科、カサアブラムシ科、フィロキセラ科の昆虫総称


読み方:アブラムシ(aburamushi)

アブラムシ科,タマワタムシ科、カサアブラムシ科、フィロキセラ科の昆虫総称


油虫

読み方:アブラムシ(aburamushi)

ゴキブリ目ゴキブリ科昆虫

季節

分類 動物


アブラムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/22 19:30 UTC 版)

アブラムシ(油虫)は、カメムシ目(半翅目)のアブラムシ上科(Aphidoidea)に属する昆虫の総称である。アリマキ(蟻牧)とも呼ぶ[1]


  1. ^ 地域によってはゴキブリのことをアブラムシと呼ぶところもあるため、そのような地域ではアリマキと呼ばれることが多い。
  2. ^ a b “アブラムシは別の細菌から獲得した遺伝子で共生細菌を制御”. 理研ニュース 2009年5月号. (2009年5月). オリジナルの2011年5月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110525081402/http://www.riken.jp/r-world/info/release/news/2009/may/spo_01.html 2018年11月25日閲覧。 
  3. ^ クミアイ 機械油乳剤95(マシン油乳剤)”. クミアイ化学工業. 2020年4月29日閲覧。


「アブラムシ」の続きの解説一覧

アブラムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 05:20 UTC 版)

害虫女子コスモポリタン」の記事における「アブラムシ」の解説

独特な髪型少女の姿で描かれる植物を見つけると満腹になって飲み続け聖水たれ流し作物肉体的精神的暴力加える。聖水アリなど他の虫たち好物にもなっておりスカトロ産業成立している。

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アブラムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 15:14 UTC 版)

ウメ」の記事における「アブラムシ」の解説

新梢を吸汁し、葉っぱ縮れて枯れる。上述プラムポックスウイルス等のウイルス病媒介源でもある。

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アブラムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 05:09 UTC 版)

「パンジー」記事における「アブラムシ」の解説

アブラムシは植物の病気媒介するため、早期退治が望ましい。希釈した石鹸水1ガロンにつき2オンス)をスプレーする。

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アブラムシ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/20 23:24 UTC 版)

名詞

アブラムシ油虫蚜虫、蜚】

  1. カメムシ目アブラムシ上科昆虫総称学名:Aphidoidea。別名、ありまき

「アブラムシ」の例文・使い方・用例・文例

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