『インフィニティ・モーメント』『ホロウ・フラグメント』の用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 04:07 UTC 版)
「ソードアート・オンラインのコンピュータゲーム作品」の記事における「『インフィニティ・モーメント』『ホロウ・フラグメント』の用語」の解説
システムエラー コンシューマー版の物語が原作から分岐した原因。リズベットからは「76層以上の大事件」と称されている。 須郷一派の実験によるSAOへの外部干渉という例外的状況への対応にカーディナルの処理能力の多くを奪われたこと、プレイヤーの負の感情によって引き起こされたエラーの蓄積でシステムに予想外の負荷がかかり、MHCP002がそれに耐えきれなくなったことでカーディナルのコアプログラムにもエラーが流入したこと、この2つの要因が重なってシステムへの過負荷が限界を超えてしまった。その結果、75層での決闘の最中にシステムの一部が暴走を始め、アインクラッドに様々な不具合を発生させることになった。 不具合の内容は文字通り致命的といえるもので、スキルやアイテムの消失、転送機能の異常による76層以上からの75層以下への移動不能、果てはSAOの外部のナーヴギア・メディキュボイドの使用者を新規にデスゲームに引き込んでしまうなど正常なゲーム進行が困難になる様々な異常動作を起こした。その他にも一時的な描画機能の停止や没アイテムの表出など大小様々な問題を引き起こしている。作中での時間経過に伴い、アインクラッドで起きるはずのない地震やフィールドの異常など不具合は徐々に拡大していく。 この不具合は開発者である茅場ですら一朝一夕には解決できず、結果として彼の自身がデスゲームのラストボスになるという目論見は破綻することになる。 紅玉宮 原作では到達することのなかった「魔王ヒースクリフ」の居城。 フィールドと迷宮区からなる通常の階層は第97層が最後となり、主街区を除く層の全てが迷宮区となっている第98層、強化再生された過去のフロアボスとの連戦のみとなる99層を突破することで初めて辿り着くことができる。 ゲーム上では第100層は最終ボスとその前座となるボスとの連戦のみとなっており、第98・99・100層で一つのラストダンジョンのような構成になっている。 コンシューマー版における第100層内部はいわゆる玉座の間となっており、オーディナル・スケールで描かれたものとは異なる。 《射撃》スキル 自衛のための訓練を行っていたシノンが習得した弓のユニークスキル。投剣やチャクラムなどを除いて本来遠距離攻撃手段が一切存在しないSAOにおける極めて特殊なスキルである。接近戦に持ち込まれると反撃が難しいという欠点はあるものの、敵に未発見の状態で攻撃すると命中にもダメージにもボーナスが入り、何よりSAOにおいては存在そのものが強力なアドバンテージである。習得条件は不明だが、シノンのスキル習得リストには《命中補正》や《精密攻撃》などのスキルが出現していた。また、これらは狙わなければ中々リストに出現しないものである。また、シノンが射撃スキルを習得するまでSAOでは弓は無用の長物であり、骨董屋で投げ売られていた。 なお、ユニークスキルというのはあくまでもキリトの見解及び原作における「SAOプレイヤーにとってのユニークスキルの定義」に基づくもので正体はわからずじまいである。本作のSAOはシステムエラーにより没アイテムなどが表に出てきてしまっている状況にあり、射撃という特殊性もあってキリトはバグスキルの可能性を危惧していた。しかし実際に習得した際には異常が見られず、キリトは新たなユニークスキル、または攻略度によって時限的に開放されるスキルである心象を強めた。 公式攻略本でもユニークスキルとして扱われているが、これがゲーム版のオリジナル設定であるのか、原作における残り8つのユニークスキルの一つの含まれているのかも不明である。 ホロウアバター 英語表記は《The hollow avator》。原作におけるデスゲーム開始宣言で使用された中身の無い赤い外套の巨大アバター。 コンシューマー版の時間軸において、データ上に「SAOのラストボス」として用意されていたもの。開発会社にとっては真のラストボスにして、茅場にとっては偽のラストボスといえる。一連の事件を経て茅場の意に反して本当にラストボスとして表舞台に現れることになり、攻略組により撃破。茅場にイレギュラーなラストボスと評されつつもゲームはクリアされることになる。 ホロウ・エリア 『HF』に登場する謎のエリア。公式攻略本ではアインクラッド地下(アインクラッド下部のお椀状の部分)に存在するとされている。階層構造ではなく、お椀の内側に広がる平面的な構造となっている。エリア中央に浮かぶ球体にはアインクラッドとの行き来やエリア情報の参照などができる管理区がある。アインクラッドにはない強力なモンスターや装備が出現することから「隠しエリア」とプレイヤー達からは思われているが、入るためには何らかの条件が必要で誰でも入れるわけではない。 その実態は開発テスト用の秘匿エリアで、SAOに実装されるさまざまな装備やスキルなどのテストを行っている。キリトはAIでは判別できないイレギュラーな行動、高いプレイヤースキルを要求されるテストを行うための高位テストプレイヤーとしてここに呼び出されていた。 ユイの推測によれば本来はアインクラッドと対をなす未接続のミラーサーバーのようなもので、同様のエリアの中でホロウ・エリアだけがシステムエラーの影響によりアインクラッドと繋がったとされている。また現在のホロウ・エリアはデスゲーム開始時と比べ、過酷なプレイ状況に合わせてより調整のしやすい形へ進化しているようである。 ホロウ・データ ホロウ・エリアにてアインクラッドのプレイヤーIDを参照しプレイヤーを忠実に再現したAIデータ。オリジナルのプレイヤーと比べると危険に鈍感で、目標に妄信的。ユイは、プレイヤーの深層心理を探り効率よくテストを行うことが目的と推測している。 ゲーム中ではPoHやサチのホロウ・データが登場するほか、中央管理コンソールを守るラストボスとして《ホロウ・キリト》が登場する。 オリジナル・ソードスキル(OSS)(『HF』版) ホロウ・エリアにおいて、システム解放の条件を満たすことで使用することができる戦闘システム。 原作マザーズ・ロザリオ編で登場する同名のシステムとは異なり、「既存ソードスキルの技後硬直キャンセル・連続発動」が可能となるシステムであり、原作キャリバー編でキリトが編み出したシステム外スキル《剣技連携》(スキルコネクト)に類似するシステムとなっている。アルゴに話しかけることで参照できるプレイヤー向けチュートリアルではシステムのプロトタイプ版と説明されている。なお、作中で実際に使用するのはプレイヤー(=キリト)のみとなる。 『HR』では、『HF』と同名のシステムが継承・発展される形で実装されている。
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