「チーター」の被害者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:11 UTC 版)
「DEATHTOPIA」の記事における「「チーター」の被害者」の解説
山本(やまもと) TIGER & HONEYでカレンが担当する常連客の1人。薄めな頭髪と小太りな体形が特徴。同店での事後を経てカレンの甘言に乗せられ、親のワンボックスカーを持ち出してカレンの片棒を担いでしまう。コウを拉致しての運転中、カレンの殺意に動揺したところへ早希に自動車を激突され、逃亡する際のカレンにフロントガラスから引きずり出される。その後、草むらへ潜伏したカレンに馬乗りで罵倒されながら鼻から下が顎ごと陥没するほど殴られて殺害され、眼球はハサミでえぐり出されて「彼氏」の1人となった。 コウへの拳銃指導中における結衣の台詞によれば、カレンの事件を秘密裏に処理する際には廃ホテルへ肝試しに入った若者たち5人と一緒くたに、飲酒運転による正面衝突事故の被害者として設定された模様。それを報じる新聞には、フルネーム「山本崇」も掲載されていた。 鈴木涼(すずき りょう) ユリエに殺害された美女の1人。年齢は23歳。OLとして働いていたが、第7話開始の2週間前に行方不明となり、家族から捜索願が出されていた。その後、第7話終盤に顔の表皮を剥がされてドレスを着せられた死体が、中央区銀座の繁華街裏路地で酔っ払いに発見される。 一連の事件を説明する九重の台詞によれば、2か月前の犯行開始当初の被害者たちは刃物で表皮を切り剥がされたが、涼は素手で顔を掴まれてそのまま引きちぎるように表皮を剥がされたことが、鑑識課によって判明している。 鈴木洋(すずき ひろし) 鈴音と響に殺害された男性の1人。年齢は26歳。医療機器メーカーの外回りに疲れての一休み中、妖しい舌使いを見せて誘惑してきた鈴音にラブホテル「ぱすてる」へ連れ込まれ、白昼から素人の美女を相手にセックスを楽しめると期待しながら先にシャワーを浴びるが、ベッドで待ち構えていた全裸の鈴音と響に3Pを提案されて動揺した後、頭頂部から股間まで縦真っ二つに斬殺される。後の現場検証時、刃物を用いた様子が見られないにもかかわらず鋭利な断面の死体は、全裸のまま向かい合って横並びにされたアームチェア2つにそれぞれ座った姿勢で飾られており、断面から溢れ出た血液はコウへの挑戦状を意味する「次はお前だ 藤村洸」を室内の壁へ書き記すために用いられていた。 堂島悟(どうじま さとし) 榊文也(さかき ふみや)、矢島高志(やじま たかし)、後藤護(ごとう まもる)ら仲間3人と共謀し、鈴音を別荘へ拉致したチンピラ4人のリーダー格。洋をぱすてるへ連れ込む鈴音の姿を盗撮した写真を盾に彼女を脅迫してワンボックスカーへ乗り込ませ、車内での前戯に続いて別荘ではビデオカメラを手にダブルベッドでの録画輪姦を目論むが、その直後に通りすがりの女性から自動車を調達して駆けつけた響が鈴音と共に用いたヨーヨーで、縦真っ二つに斬殺される。 読モとしての鈴音を知っており、彼女への脅迫もそれに起因するが、男性である響についても尻を犯そうと目論むなど、見境の無い性欲を見せていた。また、鈴音以前にも同様の手口で美女たちを録画輪姦してはその映像を裏ビデオへ売りさばいていたことが、車内や別荘での会話から示唆されている。 悟の惨死を目の当たりにした仲間3人は文也が頭となって怯えながら凄む(凄む際の台詞や後の千葉県警察による姓名発表から、頭となったのは文也であることが判明している)が、口封じと犯行公開のために悟と同様に斬殺された。 デリヘル嬢 ピカソの注文に応じて店舗から潜伏先へ派遣された、姫カットの長髪デリヘル嬢。本名は不明。デイトレーダーとして羽振りが良く常連客であるピカソのことを気に入っており、セックスに備えての入浴直後にもバスタオル姿で彼を称えていたが、寝室でかつてのピカソ(慎)と葵が写った写真をふと手に取ろうとしたため、激昂した彼に右腕を掴まれてしまう。その直後、寝室から立ち去ったピカソに閉じ込められる形での死亡宣告を経て右腕の激痛に襲われ、泣きながらドアの向こう側の彼へ医者を呼ぶように懇願するが、その間にも右腕は急速に腫れ上がっていく。まもなくドア越しに悲鳴を聞いたピカソの台詞から、そのまま爆死したことが示唆されている。 如月毅(きさらぎ つよし)、如月恵美(きさらぎ えみ)、如月孝(きさらぎ たかし) 毅は結衣の父、恵美は結衣の母、孝は結衣の兄。物語開始の2年前、実家で睦夫の襲撃に遭い、恵美はキッチンで、毅と孝は同じ屋内に開いていた剣術道場でそれぞれ身体を内側から反転させられ、惨殺される。その後、友人2人とのカラオケを終えて帰宅した結衣は恵美の惨死体を目の当たりにしてたまらず嘔吐したうえ、毅と孝の惨死体に絶句かつ落涙する。まもなく、玄関から平然と立ち去っていく睦夫の姿を、結衣は物陰に身を潜めて震えながら見つめることしかできなかった。 単独行動中の結衣を追跡中の舞夜の台詞によれば、毅は一神影流の達人、孝は一神影流の皆伝だったそうだが、いずれも抵抗した形跡も無ければ薬物を使われた痕跡も無く、殺害されていたとのこと。 森元しげる(もりもと しげる) 犯行を再開した睦夫の最初の被害者となった女性・佐藤玲子(さとう れいこ)に続き、被害者となったジムインストラクター。年齢は35歳。『WEB SHERLOCK』に掲載されたうえ、自宅が玲子の殺害現場から最も近いという理由もあり、寝室のベッドで妻・歩(あゆみ)と同衾中だったところを睦夫に狙われる。知らない間に寝室へ現れた睦夫に殴りかかるが、彼の「止まれ」の言葉に身動きが取れなくなり、「跪け」の言葉にその場で跪いたうえ、「黙れ」の言葉に顎が外れて喋れなくなった後、ナイフで惨殺される。その直後、歩もしげると同様に惨殺される。やがて、結衣の匿名通報を経て玲子は「刺殺」、森元夫妻は「絞殺」と6係に秘密裏に処理され、それぞれ別の犯人による殺人事件として報道された。 星宮一族 物語開始の10数年前、UDに財産を狙われたためにすべてを失うこととなった舞夜の親族。舞夜の父はいくつもの大会社を経営する社長だったが、交通事故に遭った際にそれをUDが手引きしたものとは知らず、処理してくれた彼に心を許す。それからまもなく舞夜の父は移動中に心不全で急死し、財産の相続候補だった祖父母や父の兄弟たちも次々と急死する。実は、父の心不全は交通事故の真相を知ったためにUDの能力で発症させられていたうえ、一族の急死はUDに籠絡されていた母による他殺だったが、財産を手にできると歓喜しながらUDとのセックスに耽る彼女もまた、UDの能力で顔面から血を噴き出しながら殺害された。
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