「チンドン屋」が現れる文学作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 23:27 UTC 版)
「チンドン屋」の記事における「「チンドン屋」が現れる文学作品」の解説
チンドン屋についての記録が少ないことから、文学作品に現れる楽隊、東西屋、広目屋、チンドン屋の描写も資料として扱われる。代表的なものしては、創作作品として、永井荷風「燈火の巷」(1903)、室生犀星「チンドン世界」(1934)、江戸川乱歩「陰獣」(1928)、武田麟太郎「ひろめ屋の道」(1935)、幸田文「ちんどんや」(1954)、梅崎春生「幻化」(1965)、黒岩重吾「朝のない夜」(発表年不明)、平岩弓枝「チンドン屋の娘」(1982)、奈良裕明『チン・ドン・ジャン』(1990)、エッセイとして田中小実昌「あのこはチンドン屋の娘だった」(1979)、渋沢龍彦「チンドン屋のこと」(1981)などがある。この他、林芙美子「ちんどんやのおじさん」など、子供向けの作品も多い。軍国美談にも「チンドン屋」が登場する作品がある。 なお、林芙美子の作品を多数映画化したことでも知られる映画監督の成瀬巳喜男は、自身の作品で何度もチンドン屋を登場させた。物語への介入はほとんどなく、その多くはBGMとしての扱いも兼ねているが、成瀬自身が強いこだわりを持って登場させていたという。
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