アジア太平洋経済協力 参加国・地域

アジア太平洋経済協力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/06 05:43 UTC 版)

参加国・地域

1989年(発足時)
1991年 APECには香港は「ホンコン・チャイナ」、台湾は「チャイニーズ・タイペイ」の名称で参加
1993年
1994年
1998年

経過

  • 1993年11月 - シアトル閣僚・首脳会議(米国):初めての非公式首脳会議が行われ、議長国の米大統領・ビル・クリントンから貿易・投資の自由化促進が示された。
  • 1994年11月 - ボゴール閣僚・首脳会議(インドネシア):2020年までの域内での貿易自由化を打ち出した。
  • 1995年11月 - 大阪閣僚・首脳会議(日本):ボゴール宣言実施のための行動指針(大阪行動指針:OAA)を採択し、13分野にわたる各国の自主性に委ねる個別行動計画の検討に合意した。
  • 1996年11月 - マニラ閣僚・首脳会議(フィリピン):大統領・フィデル・ラモスの「APECはビジネスだ」の合言葉が強調された。大阪行動指針に基づいて具体的な行動計画(マニラ行動計画:MAPA)が策定された。
  • 2005年11月 - 釜山閣僚・首脳会議(韓国):ボゴール宣言の実施状況を評価し、今後の道程(釜山ロードマップ)を示す中間評価報告書を策定した。
  • 2006年11月 - ハノイ閣僚・首脳会議(ベトナム):釜山ロードマップを実施するための行動計画(ハノイ行動計画)を策定した。
  • 2011年11月 - 12日、13日の両日、アメリカ・ハワイで首脳会議が開かれ、13日に地域経済統合を推進するとした「ホノルル宣言」を採択した。
  • 2014年11月 - 北京閣僚・首脳会議(中国):アジア太平洋自由貿易圏の工程表である「北京ロードマップ」を策定した。
  • 2018年11月 - 米中貿易戦争での米中の対立が深く、1993年以降、首脳会議で初めて首脳宣言が採択できなかった[19][20]
  • 2019年10月 - 11月に首脳会議を開く予定だったチリセバスティアン・ピニェラ大統領は、チリ暴動の激化を受け開催を断念[21]
  • 2020年11月 - COVID-19パンデミックを受けて首脳会議がオンライン形式で行われ、ワクチン開発などの協力や自由で公正な貿易の実現を明記した3年ぶりの首脳宣言「APECプトラジャヤ・ビジョン2040」を採択した[22]
  • 2021年11月 - 2020年に続き、首脳会議がオンライン形式で行われた。新型コロナウイルス感染症への対応 持続可能性及び包摂性へのコミットメントを明記し、前年採択したAPECプトラジャヤ・ビジョン2040のアオテアロア行動計画を含む首脳宣言を採択した[23]
  • 2022年11月 - 2018年以来4年ぶりに、首脳会議が対面で行われた。コロナ後のアジア太平洋地域の回復や包摂的かつ持続可能な成長についての議論の総括として首脳宣言が採択されたほか、持続可能な成長に関する「バイオ・循環型・グリーン経済に関するバンコク目標」首脳宣言を採択した[24]

APEC首脳会議

注 首脳会議は、1993年が第1回であり、それまでは閣僚会議のみ。参考のため回数なしに記載。また2019年は中止となり回数に数えないが当初予定を参考までに記載。2020年及び2021年は、オンライン形式であるが、議長国を開催国に記載。

日本は2回議長国になっているが、いずれも非自民党の総理大臣がホストをつとめた。

開催回 開催年 開催日 開催国 開催都市 公式ウェブサイト
- 1989年 11月6日11月7日 オーストラリア キャンベラ
- 1990年 7月29日7月31日 シンガポール シンガポール
- 1991年 11月12日11月14日 韓国 ソウル
- 1992年 9月10日9月11日 タイ バンコク
第1回 1993年 11月19日11月20日 アメリカ合衆国 シアトル
第2回 1994年 11月15日 インドネシア ボゴール
第3回 1995年 11月19日 日本 大阪 [1]
第4回 1996年 11月25日 フィリピン マニラ / スービック
第5回 1997年 11月24日11月25日 カナダ バンクーバー
第6回 1998年 11月17日11月18日 マレーシア クアラルンプール
第7回 1999年 9月12日9月13日 ニュージーランド オークランド
第8回 2000年 11月15日11月16日 ブルネイ バンダルスリブガワン [2]
第9回 2001年 10月20日10月21日 中華人民共和国 上海
第10回 2002年 10月26日10月27日 メキシコ ロス・カボス
第11回 2003年 10月20日10月21日 タイ バンコク
第12回 2004年 11月20日11月21日  チリ サンティアゴ・デ・チレ [3]
第13回 2005年 11月18日11月19日 韓国 釜山 [4]
第14回 2006年 11月18日11月19日  ベトナム ハノイ [5]
第15回 2007年 9月8日9月9日 オーストラリア シドニー [6]
第16回 2008年 11月22日11月23日 ペルー リマ [7]
第17回 2009年 11月14日11月15日 シンガポール シンガポール [8]
第18回 2010年 11月13日11月14日 日本 横浜 [9]
第19回 2011年 11月12日11月13日 アメリカ合衆国 ホノルル [10]
第20回 2012年 9月8日9月9日 ロシア ウラジオストク [11]
第21回 2013年 10月7日10月8日 インドネシア バリ島 [12]
第22回 2014年 11月10日11月11日 中華人民共和国 北京 [13]
第23回 2015年 11月18日11月19日 フィリピン マニラ [14]
第24回 2016年 11月19日11月20日 ペルー リマ [15]
第25回 2017年 11月11日11月12日  ベトナム ダナン
第26回 2018年 11月17日11月18日 パプアニューギニア ポートモレスビー [16]
- 2019年 11月16日11月17日  チリ サンディアゴ 開催を断念[21]
第27回 2020年 11月20日 マレーシア オンライン形式
第28回 2021年 11月12日[25] ニュージーランド オンライン形式
第29回 2022年 11月18日11月19日 タイ バンコク
第30回 2023年 11月15日-11月17日 アメリカ合衆国 サンフランシスコ

  1. ^ Member Economies”. Asia-Pacific Economic Cooperation. 2016年9月24日閲覧。
  2. ^ GUIDEBOOK ON APEC PROCEDURES AND PRACTICES (PDF) 第4段落
  3. ^ APECについて知ってみよう!! (PDF) 経済産業省
  4. ^ アジア・太平洋経済協力(APEC(エイペック)):文部科学省
  5. ^ 羽間乙彦『永野重雄論』ライフ社〈現代人物論全集〉、1977年、249-251、253、277-285頁頁。 『わが財界人生』ダイヤモンド社、1982年、129-132頁。 朝日新聞』朝刊、1982年1月5日から全30回連載された『わが財界人生-永野重雄』に関係者への取材を加え加筆編集したもの。
  6. ^ ウェルドン・B・ギブソン」『永野重雄追想集』「永野重雄追想集」刊行会 日本商工会議所東京商工会議所、1985年、388-391頁。 
  7. ^ APECの歴史~設立経緯-APEC-経済産業省ホームページ、  JIIA -PECC- - 日本国際問題研究所PECCとは
  8. ^ APECの歴史~設立経緯 経済産業省
  9. ^ TPPの源流は「文人宰相」 日経ビジネスオンライン、2012年5月1日
  10. ^ Leaders step out in their Chinese-style costumes during Apec summit in Beijing
  11. ^ APECの歴史~会議開催実績 経済産業省
  12. ^ Member Economies Asia-Pacific Economic Cooperation
  13. ^ Guidelines for Hosting APEC Meetings (PDF) Asia-Pacific Economic Cooperation
  14. ^ APEC新規参加に関する議論”. 外務省 (2020年3月30日). 2020年11月20日閲覧。
  15. ^ APEC新規参加に関する議論”. 外務省 (2020年3月30日). 2020年11月20日閲覧。
  16. ^ APEC第7回首脳会議(概要)”. 外務省 (1999年9月13日). 2020年11月20日閲覧。
  17. ^ GUIDEBOOK ON APEC PROCEDURES AND PRACTICES (PDF) 第111段落
  18. ^ APEC(アジア太平洋経済協力,Asia Pacific Economic Cooperation) 外務省
  19. ^ APEC首脳宣言、初の断念 米中が通商政策で衝突 (写真=AP):日本経済新聞
  20. ^ APEC首脳宣言、初の採択見送り 米中対立の影響で:朝日新聞デジタル
  21. ^ a b “チリ、APEC首脳会議とCOP25の開催断念 相次ぐデモ受け”. CNN.co.jp. CNN. (2019年10月31日). https://www.cnn.co.jp/world/35144709.html 2019年10月31日閲覧。 
  22. ^ “APEC、3年ぶりの首脳宣言採択 貿易自由化で経済回復促進”. ロイター. (2020年11月21日). https://jp.reuters.com/article/apec-summit-idJPKBN28028N 2020年11月21日閲覧。 
  23. ^ “APEC首脳会議の実施(結果概要)”. 外務省. (2021年11月13日). https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/apec/page1_001070.html 2023年11月23日閲覧。 
  24. ^ “岸田総理大臣のAPEC首脳会議への出席(概要)”. 外務省. (2022年11月21日). https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/apec/page6_000781.html 2023年11月23日閲覧。 
  25. ^ このほかに7月16日に、非公式首脳リトリート会合を開催。
  26. ^ APECエンジニアとは 公益社団法人 日本技術士会
  27. ^ APECエンジニアとは 公益社団法人 日本技術士会






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