ASEM 《アジア欧州会合》(あせむ 《あじあおうしゅうかいごう》)(Asia-Europe Meeting)
アジアとヨーロッパの間で、経済だけでなく、政治や文化など広範囲な分野について対話と協力を進め、両地域の関係を強化することが主な目的。1996年発足。
1994年、シンガポールのゴー首相がフランスのバラデュール首相(当時)に話を持ちかけ、1996年にバンコクで初会合が開かれた。ASEMの発足で、アジア・ヨーロッパ・北アメリカの三角関係のうち、それまで相対的に希薄だったアジアとヨーロッパの関係が密接に強化できるものとして期待されている。
ASEMへの参加国は、日本・中国・韓国に東南アジア諸国連合 (ASEAN) 7か国を合わせたアジア10か国と欧州連合 (EU) の15か国および欧州委員会。2年ごとに各地で首脳会議を開催し、今回はデンマークのコペンハーゲンで開かれている。
今回の首脳会合では、朝鮮半島情勢や国際テロ対策などが主なテーマだ。小泉首相は、各国首脳に日朝首脳会談の成果などを説明している。24日には、議論を総括した議長声明のほか、朝鮮半島和平と国際テロ対策での協力に関するコペンハーゲン宣言を発表して閉幕する予定。
(2002.09.24更新)
アジア欧州会合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/08 16:29 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動アジア欧州会合(アジアおうしゅうかいごう、Asia-Europe Meeting, ASEM)は、アジア(東アジア・東南アジア・南アジア)と欧州における経済、政治、文化などの分野の対話と協力のための会合である。アジア欧州会議と呼ばれることもある。
概要
1994年(平成6年)、シンガポールのゴー・チョク・トン(Goh Chok Tong)首相(当時)が、アジアと欧州の関係強化を目的とする「アジア欧州サミット構想」を、フランスのエドゥアール・バラデュール(Edouard Balladur)首相(当時)に提案し実現。1996年(平成8年)3月に第1回会合が行われ、アジア側からはASEAN7ヵ国(当時)と日本、中国、韓国が参加。欧州側からはEU加盟国15ヵ国(当時)と欧州委員会委員長の参加でスタート。併行して外務、経済、財務、環境、移民、科学技術の閣僚級会合も行われている。
2004年(平成16年)から、アジア側はカンボジア、ミャンマー、ラオス、欧州側ではEU新規加盟国10ヵ国が参加。2006年(平成18年)から、アジア側はインド、パキスタン、モンゴルの3ヵ国とASEAN事務局の1機関、欧州側はルーマニア、ブルガリアの2ヵ国が参加。2010年(平成22年)の第8回会合から、オーストラリア、ニュージーランド、ロシアが新たに参加するようになり、2012年(平成24年)からは、バングラデシュ、ノルウェー、スイスが加わり、現在は以下の49ヵ国と2機関で構成される。
参加国・機関
- アジア側
- 欧州側
首脳会合
首脳会合は、2年に1度、アジアと欧州で交互に開催される慣例となっている。
回次 | 開催時期 | 場所 |
---|---|---|
第1回 | 1996年3月1日、2日 | ![]() |
第2回 | 1998年4月3日、4日 | ![]() |
第3回 | 2000年10月20日、21日 | ![]() |
第4回 | 2002年9月22日 - 24日 | ![]() |
第5回 | 2004年10月8日、9日 | ![]() |
第6回 | 2006年9月10日、11日 | ![]() |
第7回 | 2008年10月24日、25日 | ![]() |
第8回 | 2010年10月4日、5日 | ![]() |
第9回 | 2012年11月5日、6日 | ![]() |
第10回 | 2014年10月16日、17日 | ![]() |
第11回 | 2016年7月15日、16日 | ![]() |
第12回 | 2018年10月18日、19日 | ![]() |
第13回 | 2020年 | ![]() |
関連項目
- アジア太平洋経済協力(APEC) - アジアと環太平洋地域諸国(アメリカ合衆国など)のフォーラム
- 東南アジア諸国連合(ASEAN)
- ASEAN+3 - ASEAN10ヵ国と、日本、中国、韓国
- 東アジアサミット(EAS) - ASEAN10ヵ国と、日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インド
- G20
外部リンク
- アジア欧州会合(ASEM) - 日本政府(外務省)による解説
- ASEM(アジア欧州会合) - 日本政府(経済産業省)による解説
- アジア欧州会議(ASEM) - 駐日欧州連合代表部による解説
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固有名詞の分類
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