民主主義と民族の権利のための共同体とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 民主主義と民族の権利のための共同体の意味・解説 

民主主義と民族の権利のための共同体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/16 06:20 UTC 版)

加盟国の地図、左から右へ:沿ドニエストルアブハジア南オセチア

民主主義と民族の権利のための共同体(みんしゅしゅぎとみんぞくのけんりのためのきょうどうたい、ロシア語: Сообщество за демократию и права народов СДПНСодружество непризнанных государства СНГ-2とも)は、旧ソビエト連邦で現在は事実上独立状態にあるが国際的承認が少ない、または無い国家が結成した共同体。

歴史

2001年アルツァフ共和国の首都であるステパナケルトで外相会議が行われた。

2006年6月14日、アブハジアの首都スフミでアブハジア、南オセチア、沿ドニエストルの大統領が会談し、共同声明という形で設立された。

2007年6月17日に、沿ドニエストルの首都ティラスポリで平和的かつ公平な解決の原則というものに署名した。内容としては、紛争の解決に向け、交渉中に軍事的展開、外交的孤立、経済封鎖、情報遮断などの圧力の禁止を相手に求めるもの、である。

2009年9月27日には、ビザを廃止することにメンバーは合意している。

アルツァフ共和国は2023年9月19日にアゼルバイジャンの軍事作戦を受けて敗北し、同年10月4日までに大統領がアルメニアに亡命。国家としては事実上崩壊した[1]

加盟国

加盟国及び加盟予定国同士は相互承認をしており、いずれもロシア連邦への編入を求めている。

加盟国統計

国名 首都 人口
1989年調査
人口
(2013年推定)
面積
(km²)
独立元
(当時)
国家承認している国連加盟国
アブハジア共和国 スフミ 525,061[2] 242,862 8,600 グルジア
グルジア・ソビエト社会主義共和国
南オセチア共和国 ツヒンヴァリ 98,527[3] 51,547 3,900 グルジア
グルジア・ソビエト社会主義共和国
沿ドニエストル共和国 ティラスポリ 680,000[4] 509,439 4,163[5] モルドバ
モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国
なし
ロシアが事実上支援)

かつての加盟国

アルツァフ共和国は2023年10月4日までに政府首脳がアルメニアに亡命し、国家としては事実上消滅した。

国名 首都 人口
1989年調査
人口
(2013年推定)
面積
(km²)
独立元
(当時)
国家承認している国連加盟国
アルツァフ共和国 ステパナケルト 189,100[6] 146,573 11,458 アゼルバイジャン
アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国
なし
アルメニアが事実上支援)

脚注

  1. ^ “Источник сообщил, что лидер Карабаха уже находится в Армении”. タス通信. (2023年10月4日). https://tass.ru/mezhdunarodnaya-panorama/18908063 2024年1月23日閲覧。 
  2. ^ 当時はアブハズ自治ソビエト社会主義共和国
  3. ^ 当時は南オセチア自治州en:South Ossetian Autonomous Oblast)。
  4. ^ 当時は地域であって、行政区画にはなかった。
  5. ^ 3,567km²とも。
  6. ^ ナゴルノ・カラバフ自治州(現在とは領域等異なる)としての統計。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「民主主義と民族の権利のための共同体」の関連用語

民主主義と民族の権利のための共同体のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



民主主義と民族の権利のための共同体のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの民主主義と民族の権利のための共同体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS