DPI
「DPI」とは、解像度を示す単位のことを意味する英語表現である。
「DPI」とは・「DPI」の意味
「DPI」とは、解像度を示す単位、すなわち画像における画素の密度を示す数値である。正式名称は「dots per inch」であり、「ディーピーアイ」と読む。具体的には、「1インチ幅の中に、どれだけのドットを表現できるか」を示し、「dpi」が高ければより滑らかで精密な画像となり、「dpi」が低ければ荒く不鮮明な画像となる。例えば撮影した画像データの「dpi」の調べる場合、調べ方 windows10では、対象の画像データを右クリックして「プロパティ」を選択し、「詳細」タブをクリックすると「水平方向の解像度」「垂直方法の解像度」が表示される。また、調べ方 スマホにおいて、Androidの場合、「ギャラリー」から対象の画像データを選択し、「その他」の「詳細」を開くことで「解像度」が表示される。iOSの場合、「写真」を開き、対象の画像データを開き、上にスワイプすると写真情報が展開され、「解像度」が表示される。
印刷においても「dpi」という値は重要であり、デジタルで印刷用のイラストを制作している場合は「dpi」そのものや、調べ方を抑えておく必要がある。これは、「dpi」によって画像の仕上がり、特に印刷した場合に大きな差異が出るため、あるいは印刷会社などによって解像度が推奨されているためである。例えば、制作したデータを指定の大きさ(センチメートル)に印刷した場合、解像度(dpi)はどのくらいになるのかを求めたい場合、「解像度=画像サイズ(ピクセル)÷印刷サイズ(センチメートル)×2.54(1インチをメートル法に換算)」で求めることができる。「解像度 計算方法」で検索すると計算してくれるツールも存在する。
マウスにも「dpi」が設定されている。この場合の「dpi」は「マウスを1インチ動かした時、ポインターがどのくらいのドット数だけ動くのか」を示し、「dpi」が大きければ小さな動きでポインターが大きく動くことになる。このため、「解像度」ではなく「感度」と表現されている場合もある。デフォルトの設定値はマウスによって異なり、一般的なマウスでは変更することはできないが、dpi可変のマウスは設定を変えることができる。このような機能を持ったマウスはゲーミングマウスに多いが、これはマウスの「dpi」が、apexのようなFPSゲームなどのプレイに大きな影響をもたらすため、ユーザーが自分好みの設定値に変更することが通例となっているためである。マウスの調べ方は、マウスによって異なるため、説明書や企業の公式サイト等を参照することが望ましい。
なお、IT業界専門用語としての「dpi」も存在する。正式名称は「Deep Packet Inspection」であり、ネットワークの境界をパケットが通過する際に、そのパケットの中身を詳細に検査する技術を意味する。従来、ネットワーク上を流れるパケットは、ヘッダ(先端)部分のみを参照し、発信元・送信先などに限定して検査していたが、この技術を用いることでデータのボディ(中身)も検査することができるようになった。パソコンが普及し、企業や組織におけるサイバー攻撃のリスクが高まるにつれ、ボディに埋め込まれたウイルスなどをチェックしてセキュリティ強度を高められる「dpi」が誕生した。ただし、データを読み取る技術であるがゆえに、ネット検閲なども可能としてしまうため、インターネットのオープン性が損なわれるといった点を懸念する声もある。
「DPI」の熟語・言い回し
300 DPIとは
「300DPI」とは、1インチの幅の中に、300個のドット(点)で描画している画像であることを示す表現である。例えば、A4用紙にイラストを印刷する際、解像度300dpiで出力した場合、8.27インチ(A4用紙の横の長さ)×300dpi=約2,480ピクセルと、11.60インチ(A4用紙の縦の長さ)×300dpi=約3,508ピクセルという大きさになる。なお、一般的な印刷会社は300dpiから400dpi程度を推奨設定値としているため、拡大印刷などを予定していないのであれば、300dpiが標準的に必要な解像度と言える。
ディー‐ピー‐アイ【dpi】
読み方:でぃーぴーあい
《dots per inch》ディスプレー・スキャナー・プリンターなどの解像度・印字密度の単位。1インチ当たりの点(ドット)の数を表す。この値が大きいほど、高精細となる。ドット毎インチ。→ドット3 →エル‐ピー‐アイ(lpi) →ディー‐ピー‐エム(dpm) →ピー‐ピー‐アイ(ppi)
ディー‐ピー‐アイ【DPI】
読み方:でぃーぴーあい
《Disabled Peoples' International》障害者インターナショナル。国際障害者年の1981年に結成された障害者自身による国際組織。障害者の社会参加と平等の実現をめざす。本部はストックホルム。
ディー‐ピー‐アイ【DPI】
dpi
読み方:ディーピーアイ
dpiとは、1インチあたりに集まっているドットの密度を表す単位のことである。プリンタの印刷精度、スキャナにおける読み取り精度、ディスプレイにおける表示性能など、一般に解像度が用いられる際の尺度として使用される単位である。この値が高いほど、解像度が高く、美しい表現が可能となる。
DPI
分子式: | C9H11N3O2 |
その他の名称: | ST-1943、DPI、4-[(4,5-Dihydro-1H-imidazol-2-yl)amino]-1,2-benzenediol、4-[[(4,5-Dihydro-1H-imidazol)-2-yl]amino]-1,2-benzenediol、2-[(3,4-Dihydroxyphenyl)amino]-2-imidazoline |
体系名: | 4-[[(4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール)-2-イル]アミノ]-1,2-ベンゼンジオール、2-[(3,4-ジヒドロキシフェニル)アミノ]-2-イミダゾリン、4-[(4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-2-イル)アミノ]-1,2-ベンゼンジオール |
dpi
dpi
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 22:18 UTC 版)
dpi | |
---|---|
系 | ヤード・ポンド法 |
量 | ドット密度 |
組立 | インチ−1 |
定義 | 1インチあたりのドット数 |
dpi(ディーピーアイ、DPIとも表記)とは、ドット密度(解像度)を示す単位である[1][注釈 1]。dots per inchの略で、1インチ(1平方インチではない)の幅の中にどれだけのドットを表現できるかを表す。
プリンターや走査(スキャン)の性能表示として用いられる。また、プリントサイズと対にすることでコンピュータ上で用いる画像データの精度を表す単位としても用いられる。ピクセル数を表すppi(pixels per inch)と区別して用いられる。
概要
通常、良好な視認結果を得られるドット密度としては、コンピュータ用ディスプレイにおいては72 dpiから96 dpi程度が想定されている場合が多い。この数字は、1981年発売のXerox Starで72 dpi(1984年発売の初代Macintoshが同じ72 dpi)、1985年発売の初代Microsoft Windowsで96 dpiが標準とされたことに由来する。Adobe PhotoshopなどMacintosh由来のソフトウェアが多用されるグラフィック業界では特に72 dpiが標準とされる場合が多い。
雑誌など印刷物においては、最低300 dpiが必要である[2]。特に、漢字の字形は英語のアルファベットよりも一般に緻密であるため、視認性を高めるには高い解像度が必要となる。また、カラーと違ってアンチエイリアス効果が期待できないモノクロ印刷では、通例600 dpi以上が推奨されている。
印刷物に用いるデータのdpiが低い場合は、実際に印刷した場合にジャギーあるいはボケとなって現れるため、「コンピュータの画面で見た場合はちょうどよく見えても、印刷してみるとギザギザしたりボケたりして見える」といった事態を招くことになる。
プリンターの性能表示におけるdpi値は、あくまでも紙上でドットが重なっても良いのでドットの中心をずらすことが可能な最小単位(多くの場合インクやトナーを吹き付ける印字ヘッド同士の間隔)の数字に過ぎず、人間の目では300 dpi以上の違いはほとんどわからないといわれる。このためスキャナやディスプレイおよび商業印刷における独立したドットを数えるdpiと単純に比較することはできない。
高DPI環境
従来のディスプレイ製品は、画素数(ドット数)の向上に伴い、画素密度(ドット密度)はそのままで画面の物理サイズが大型化されることが多かった。
しかし、スマートフォンなど、利用者の視点から画面までの距離が近く、また比較的画面の物理面積が小さいモバイル機器では、Retinaディスプレイに代表される高精細(高DPI)ディスプレイが早くから導入されてきた。一方、ノートPCやデスクトップPCなどでも、FHD/4K解像度では画面の物理サイズを画素数に比例してそのまま大きくするのではなく、物理サイズは据え置きとする代わりに従来製品よりも高いDPIを持つ高精細ディスプレイが利用されるようになっている。
なお、ソフトウェアシステム側のグラフィカルユーザインタフェース (GUI) の高DPI対応状況は、オペレーティングシステム (OS) やGUIツールキット、あるいはアプリケーションにより様々である。このような高精細ディスプレイを従来の低DPI設定のまま利用すると、ボタンやラベルおよびそれらの内部に含まれるテキストのフォントといったGUI要素の物理サイズが小さくなってしまい、視認性や操作性が低下する。例えば100 dpiディスプレイで1インチの物理サイズを持っていたGUI要素は、200 dpiディスプレイだと約半分の物理サイズすなわち0.5インチしか持たないことになる。後発のモダンな2DグラフィックスAPIやGUIツールキットでは、ディスプレイDPIに依存した物理ピクセル(デバイス依存ピクセル)ではなく、ディスプレイDPIに依存せず物理的なサイズが常に一定となる論理ピクセル(デバイス非依存ピクセル)の概念を導入し、OSのDPI設定と連動することで高精細ディスプレイに対応している。
Windowsは、OSのDPI設定に応じてアプリケーションごとにウィンドウ描画内容を拡大表示することができるDPIスケーリング機能を持つが、96 dpiを前提とした古いアプリケーション(DPI Unaware[3])に対する救済策として、Windows Vistaで追加されたDPI仮想化モードでは、オフスクリーン描画結果をDesktop Window Managerによって強制的に拡大するので描画内容がボケて表示されてしまうなどの問題点がある。本来はアプリケーション側を修正して、システムDPIやディスプレイDPIの設定を認識し、適切なサイズで描画するように対応させる必要があるが、Windows 10 Creators Update (1703) ではGDIを利用している古いアプリケーションに対するスケーリング機能が改善されている[4]。
脚注
注釈
出典
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ),IT用語がわかる辞典,カメラマン写真用語辞典,パソコンで困ったときに開く本,ASCII.jpデジタル用語辞典,デジタル大辞泉,百科事典マイペディア,世界大百科事典内言及. “dpiとは”. コトバンク. 2021年6月28日閲覧。
- ^ “dpi - 印刷用語集”. 日本印刷産業連合会. 2016年8月8日閲覧。
- ^ High DPI Desktop Application Development on Windows - Win32 apps | Microsoft Learn
- ^ Windows 10 Creators Updateでスケーリングが改善、複数DPIのマルチディスプレイ環境に配慮 - PC Watch
関連項目
DPI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/22 06:37 UTC 版)
DPI
- dpi (Dot Per Inch) - 1インチの幅の中にどれだけのドットを表現できるかの単位
- 国際連合広報局 (United Nations Department of Public Information)
- 障害者インターナショナル (Disabled Peoples' International)
- 大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ
- ディープ・パケット・インスペクション (Deep Packet Inspection) - 中継パケットの内容(ヘッダー/ペイロード)を検査し、その結果をもとにフィルタリングや統計情報の収集等を行う通信技術。
- ディフェンシブ・パス・インターフェランス (Defensive Pass Interference) - アメリカンフットボールの反則の一つ。
- デジタル公共インフラ (Digital Public Infrastructure)
- ドライパウダー吸入器(Dry Powder Inhaler) - 粉末状の薬剤を専用の容器で吸入する医薬品。主に呼吸器疾患で用いられる。
DPi
- デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル - IMSAの承認する競技用スポーツカーの車両規定
DPI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 01:11 UTC 版)
降下フェイズ装置(Descent Phase Instrument)。加速度計と温度センサーがついていた。
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