PART IIの登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 14:15 UTC 版)
「メガゾーン23」の記事における「PART IIの登場人物」の解説
矢作 省吾 声 - 矢尾一樹 軍によって智美の殺害容疑で指名手配されているため、地下に潜伏して暴走族TRASHに身を寄せていた。7Gのオペレーターにコンタクトを求めるイヴのメッセージを聞き、彼女に会うため、仲間たちと共にバハムートの未知セクションを目指す。『PART I』から引き続き登場するキャラクターたちは、梅津泰臣の手でリアル指向のデザインに一新された。由唯とのベッドシーンは、劇場公開時に刺激的すぎるとクレームが付いたことから、ビデオ版ではそのほとんどがカットされたが、DVD版やBD版にはノーカットで収録されている。 高中 由唯 声 - 川村万梨阿 ライトニングを介して省吾と半年ぶりに再会する。音沙汰のなかった省吾に対して複雑な感情を抱くが、改めて正面から向き合うことで和解する。長かった髪もTRASHの女性陣に切ってもらい、ショートカットに整えたうえで省吾のもとを訪れ、改めて身も心も結ばれる。予告編映像では黒髪であったが、最終的にデザイン的にも大人っぽく一新された。なお、梅津によれば、デザインモチーフは当時のアイドル・河合その子。 B.D. 声 - 塩沢兼人 階級は少佐だが、軍を掌握して実質的にMZ23の支配者と化している。日毎激しさを増すデザルグの攻撃に対抗すべく軍を率いる一方、陥落させたはずのバハムートとイヴを完全には手中に収めていなかったと知り、その鍵を握る7Gのオペレーター=省吾の捕縛を部下の白鳥に命じる。 常に沈着冷静でポーカーフェイスを保ち、凄惨な最期を遂げたFX-101の記録映像を目の当たりにしても顔色一つ変えない。 MZ23の崩壊が決定的になった際には、作戦遂行中の部下に市民の避難誘導を優先するよう発令した後、自身の生き方の落とし前をつけるべく省吾のもとへ向かう。再び相対した省吾に「私が正しいと信じて生きてきた時代は終わったようだ」と言い残し、ザーメ・ザウに乗り込むと数名の部下と共に崩壊寸前のMZ23から何処かへ飛び去っていった。前作から登場した人物では最もデザインが変更されており、服装もファッショナブルに、顔はより美形になった。デザインモチーフは吉川晃司。 ライトニング 声 - 千葉繁 省吾の友人で、暴走族TRASHのリーダー。豪胆かつ気さくな性格で、メンバーからの信頼は厚い。ゲリラ的戦術を用い、軍部や警察に闘争を仕掛ける。イヴの大ファンでもあり、軍に利用されている彼女が以前のような普通の人気アイドルに戻ることを、誰よりも望んでいる。デザインモチーフは『ロッキー4/炎の友情』出演時のドルフ・ラングレン。 シンディ 声 - 小粥よう子 TRASHのメンバー。小柄で陽気な少女。本名はシンディ・アーパー。ライトニングに想いを寄せている。名前の由来および容姿のイメージベースはシンディ・ローパー。 ダンプ 声 - 坂本千夏 TRASHのメンバー。容姿は女子プロレスラーダンプ松本そのもの。頼りになる姉御肌。口は悪いが面倒見のいい性格で、仲間内でも煙たがられがちなガラムのビリヤードに付き合ったり、シンディやレイナと共に由唯にバイクの乗り方を教えたりする。製作当初の名前は「ダンプ」だったが、ダンプ松本側から苦情が来たため、「ダンピ」に変更された。最終的にはダンプのままで構わないと許諾を得られたが、エンドロールでは修正が間に合わず、「ダンピ」と表記されている。本編音声では「ダンプ」と呼ばれており、小学館より刊行されたフィルムコミックでも「ダンプ」表記となっている。 ガラム 声 - 井上和彦 TRASHのメンバー。皮肉屋で、斜に構えた性格ゆえに仲間内でも孤立しがちのため、ライトニングからは苦言を呈されている。ダンピとは悪口を言い合うもいいコンビ。ビールの中でもハイネケンが大好物。ニックネームは愛用の煙草「ガラム」から付けられた。 レイナ 声 - 榊原良子 TRASHのメンバー。恋多き女で、省吾にも好意を寄せている。兵士とのやり取りでは、気骨のあるところを見せつける。デザインモチーフはマドンナ。 ラッコ 声 - 西村智博 TRASHのメンバーでお調子者。ライトニング同様イヴの大ファンであり、彼女に会うためなら軍部も恐れない。 ガッツ 声 - 塩屋浩三 TRASHの「特攻隊長」。メンバー中最大の巨漢で力持ち。 ジェイス 声 - 二又一成 TRASHのメンバー。無線傍受や情報収集を担当。ガーランド奪回に尽力する。 白鳥 優一郎(しらとり ゆういちろう) 声 - 速水奨 B.D.に忠誠を誓う青年。階級は少尉。部下たちに省吾やTRASHのメンバーへの狂気的な追撃命令を下すも、しびれを切らして自らヴィルデ・ザウに搭乗して出撃する。直接指揮を執っている最中、デザルグの自動攻撃弾の襲撃に遭い、応戦の末に機体が半壊して満身創痍の状態になりながらも省吾とシンディの2人を追い詰めるが、事切れてコクピットで無惨な屍と化す。その後、両親に宛てた「遺書」だけが残される。企画初期はデイビスという名称だったが、『PART II』制作時に起こされたMZ23とデザルグに関する設定が後のものとは違っていた(両者とも地球の末裔でMZは日本の、デザルグはそれ以外の国の国民を収容した都市宇宙船とされていた)関係で、日本人名に変更されている。デザインモチーフは渡哲也。 ナカオ 声 - 橋本晃一 B.D.の参謀を務める軍人。『PART II』での階級は不明。前作とは別人のような容姿。元はシステムエンジニアなのか、その方面にはかなり精通している。 提督 声 - 岡和男 MZ23の最新鋭艦であるエアグレーンFX-101を率いてデザルグと交戦した、白髪の老提督。しかし、デザルグの圧倒的な戦力の前には為す術もなく、観念して自爆スイッチを押そうとした寸前、スイッチから飛び出してきた自動攻撃弾の無数の触手で全身を貫かれ、他の乗員共々無残な最期を遂げる。FX-101は初陣であったが、主砲を一度も使用することなく沈黙する。 ウッズマン 声 - 喜多川拓郎 センチュリアン第一師団長。階級は大尉。 夢叶 影弦(ゆめかのう えいげん) 声 - 銀河万丈 軍にも顔が利く政財界の実力者という点は健在だが、勝ち目のない戦争を続けるよりも降伏して技術開発分野で手を結ぶべく、秘密裏にデザルグとのコンタクトを進める。『PART II』の設定資料で「夢叶玄蔵」と記されたため、一部のムックなどにもその名前で記載されているが、これは間違い。 時祭 イヴ 声 - 宮里久美 表向きは軍の手に落ち、軍の広告塔と成り果てている。しかしその裏では、7Gのオペレーターである省吾に対してメッセージを送り続けていた。最後は持てる力のすべてを用い、省吾たちを地球へ送り届ける。キャラクターデザインは美樹本晴彦が続投しているが、『PART II』の作風を考慮し、よりハードなイメージが強められた(予告編では『PART I』と同様のデザインである)。物語の終盤には、『PART I』では判然としなかったイヴ存在の目的が明らかになる。
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