NHK盛岡アナウンス室とは? わかりやすく解説

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NHK盛岡放送局

(NHK盛岡アナウンス室 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/02 22:50 UTC 版)

NHK盛岡放送局
NHK盛岡放送会館[注釈 1]
放送対象地域 岩手県
所在地 020-8555
盛岡市上田4丁目1-3
総合テレビ
開局日 1958年12月28日
コールサイン JOQG-DTV
親局 盛岡 14ch (キーID 1)
Eテレ
コールサイン JOQC-DTV
親局 盛岡 13ch (キーID 2)
ラジオ第1
開局日 1938年8月7日
コールサイン JOQG
親局 盛岡 531kHz
ラジオ第2
コールサイン JOQC
親局 盛岡 1386kHz
FM
コールサイン JOQG-FM
親局 83.1MHz
主な中継局
デジタルテレビ
#中継局参照
ラジオ
#ラジオ放送参照
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NHK盛岡放送局(エヌエイチケイもりおかほうそうきょく)は、岩手県放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局。テレビとラジオで県域放送を行っている。局舎は盛岡市の中心部からやや離れた盛岡市上田にある。岩手大学に近接している。

放送局概要

  • 開局 1938年8月7日
  • オリジナルキャラクター 「がんすけどん」・「なはんちゃん」
  • 公開スペース
    • アーカイブ番組ライブラリーなどがある「ハートプラザ」、展示会などが開かれる「おでんせプラザ」がある。オープンスタジオなどはない。
矢巾ラジオ(第1・第2)放送所

沿革

  • 1938年(昭和13年)8月7日 - 社団法人日本放送協会(NHKの前身)東北支部盛岡放送局として、ラジオ第1放送が開局。
  • 1950年(昭和25年)
    • 3月25日 - ラジオ第2放送が開局。
    • 6月1日 - 放送法施行に伴い社団法人日本放送協会が解散。一切の権利義務は特殊法人としての日本放送協会に継承。
  • 1958年(昭和33年)12月28日 - アナログ・総合テレビが開局。
  • 1960年(昭和35年)12月23日 - アナログ・教育テレビが開局。
  • 1964年(昭和39年)
    • 6月1日 - ラジオFM放送の実用化試験放送・ステレオ放送実験が開始(ステレオ放送は仙台からの放送波中継で放送)[1]
    • 9月24日 - アナログ・総合テレビのカラー放送を開始[2]
  • 1966年(昭和41年)3月20日 - アナログ・教育テレビのカラー放送を開始[3]
  • 1969年(昭和44年)3月1日 - ラジオFM放送、盛岡局を含め全国一斉に本放送を開始。
  • 1971年(昭和46年) - ローカルニュースがカラー化(カラーフィルムによるローカル報道取材も含む)[4]
  • 1977年(昭和52年) - FM放送、ローカル放送でのステレオ化工事が完了、盛岡ローカルのステレオ放送を開始[5]
  • 1978年(昭和53年)11月23日 - 国際電気通信連合による中波ラジオ放送全世界一斉周波数変更の取り決めに従い、ラジオ第1・第2放送の周波数が10kHz間隔から9kHz間隔に一斉変更。
    • これに伴い盛岡本局は、ラジオ第1が531kHzに、ラジオ第2が1386kHzに変更。同ラジオ中継局もそれぞれ変更された。
  • 1980年(昭和55年) - FMステレオ放送用のPCMデジタル音声回線が導入。これに伴い、ローカル以外でのステレオ放送に於ける仙台からの放送波中継を廃止[6]
  • 1986年(昭和61年)8月8日 - アナログ・総合テレビの音声多重放送を開始[7]
  • 1991年(平成3年)3月21日 - アナログ・教育テレビの音声多重放送を開始[8]
  • 2005年(平成17年)12月1日 - 総合・教育両テレビの地上デジタル放送を開始。
  • 2012年(平成24年)3月31日 - 総合・教育両テレビの地上アナログ放送を終了。

デジタルテレビジョン放送

盛岡親局

IBC岩手放送と共用するデジタルテレビ送信所。手前がNHKアナログテレビ・FM、奥が共用デジタルテレビの送信塔
ワンセグは、2006年4月から2007年3月4日までの試験放送時、アナログ・デジタル(12セグ)による盛岡局送出のローカル番組放送中は仙台局送出のローカル番組に差し替えて放送していたが、2007年3月5日から、ワンセグでも盛岡局送出のローカル番組を放送するようになり、今日に至る。

中継局

※主要局のみ掲載(以下同)
  • 二戸 総合23ch Eテレ21ch 100W
  • 一関 総合23ch Eテレ37ch 25W
  • 谷地山(滝沢市) 総合25ch Eテレ26ch 2W
  • 遠野 総合24ch Eテレ21ch 20W
  • 大槌新山 総合25ch Eテレ23ch 2W
  • 室根 総合51ch Eテレ49ch 3W
  • 宮古 総合14ch Eテレ13ch 20W
  • 久慈 総合32ch Eテレ13ch 3W
  • 大船渡 総合14ch Eテレ28ch 10W
  • 野田 総合33ch Eテレ31ch 1W
  • 西根松尾 総合25ch Eテレ26ch 2W
  • 釜石 総合14ch Eテレ13ch 30W
  • 大槌 総合14ch Eテレ13ch 1W

ラジオ放送

ラジオ第1放送

ラジオ第2放送

  • 盛岡 1386kHz 10kW(コールサインJOQC)
  • 釜石 1602kHz 100W
  • 宮古 1359kHz 100W
  • 大船渡 1359kHz 100W
  • 久慈 1539kHz 100W
  • 岩泉 1602kHz 100W

FM放送

支局

  • 宮古(宮古市)、大船渡・陸前高田(大船渡市
    • 以前は、釜石、一関、久慈(2009年4月開所)に報道室があった。
    • 1950年代の「NHK年鑑」には宮古放送局が記載されていた[注釈 2][9][10]

情報カメラ

  • 盛岡1(会館鉄塔)HD
  • 盛岡2(開運橋を望むマンション屋上)HD
  • 盛岡3(盛岡駅前)SD
  • 花巻空港(ターミナルビル屋上)HD
  • 宮古 HD
  • 浄土ヶ浜(宮古市)HD
  • 釜石 HD
  • 大船渡 HD
  • 久慈(2009年4月の報道室開所とともに設置)HD
  • 二戸 SD
  • 八幡平・安比高原スキー場(ホテル安比グランド屋上)HD
  • 北上(ホテルシティプラザ北上屋上)HD

主な盛岡局制作番組

  • おはよういわて(平日 7:45 - 8:00、7:50 - 7:58は仙台局から東北地方向け放送
    • ただし、2018年度から、8月の旧盆期間中は『おはよう東北』として、仙台から東北ブロック放送となる。
  • おばんですいわて(平日 18:10 - 18:59)
※1997年放送開始。岩手県内ニュースのほかにも、映画情報など、生活に密着した内容が織り込まれている。
  • ニュースいわて845(平日 20:45 - 21:00)
    • 祝日は20:55 - 21:00に「東北地方のニュース・気象情報」を5分間放送。
  • Iwach. いわチャン(第3金曜 19:30 - 19:55、再放送:翌週日曜 13:05 - 13:30)
※不定期に一部の回が土曜10:30枠において東北地方向けに放送される(この場合の番組送出は仙台局が担当)。
  • 再発見いわて(不定期で金曜 19:30 - または毎月最終土曜 10:05 - にNHK盛岡制作の特番や、総合・BSで全国放送された岩手関連の番組を再放送、もしくは編集して放送する)
  • Iwateen(土曜 18:45 - 18:59)
  • おばんですいわてサンデー(日曜 18:45 - 18:59)
  • らじ推し(ラジオ第1、毎月第4金曜 12:30 - 12:55)
  • いわてみんなのうた(Eテレ、平日 8:55 - 9:00・総合テレビ、平日 15:55 - 16:00)
※スポーツ中継以外では珍しく、Eテレ内での独自編成を行っている。

週末・祝日の体制

  • 2016年大型連休より、祝日・年末年始のローカルニュース枠・気象情報などはすべて仙台からの東北ブロックニュースに統一され、岩手からの祝日ニュース枠と気象情報枠はテレビ・ラジオ全てで全廃した。
  • 2020年4月の改編からは、さらに毎週土日のローカルニュース・気象情報なども原則として選挙・災害時等を除き盛岡からの放送は全て廃止され、全て終日、仙台からの放送となった。
  • 2022年4月からは、新たに土曜 18:45『Iwateen』、日曜 18:45『岩手ぜんぶ推し!』のローカル2番組が新設され、この中で盛岡放送局からローカルニュース・天気予報(18:54 - 18:59)が放送される。なお、土日の18:45枠以外の時間帯と、祝日・年末年始は全時間帯で原則として引き続き仙台発となり、ラジオは従来通り原則として全ての時間帯で仙台発となる。

過去の制作番組

総合テレビ

  • NHKニュースワイド岩手(1980年4月7日 - 1988年4月1日、平日 7:30 - 7:55)
  • モーニングワイドいわて(1988年4月4日 - 1993年4月2日、平日 7:30 - 7:55)
  • いわてガイド→ゴックンいわて
  • ママスタGoo!
  • いわて640(1976年4月5日 - 1982年4月2日、平日 18:40 - 19:00)
  • いわて630(1982年4月5日 - 1988年4月1日、平日 18:30 - 19:00)
  • イブニングネットワークいわて(1988年4月4日 - 1997年3月31日)
  • ひるっコいわて( - 2018年3月22日、平日 11:50 - 11:54)
  • ニュース645(- 2020年3月29日、土日 18:45 - 18:59)
  • 岩手ぜんぶ推し!( - 2024年3月31日、日曜 18:45)
  • クローズアップいわて(2002年4月5日 - 2018年3月2日、金曜 19:30 - 19:55)

ラジオ第1放送

  • まじぇ5時(平日 17:00 - 18:00)
  • おつまみラジオ(第2・第4水曜 17:05 - 17:55)

アナウンサー・キャスター

  • 氏名の後の*は、過去に盛岡局勤務経験があることを示す。
  • 常時6 - 7名の局員アナウンサーが在籍。ただし女性局員が配属されるのは稀で[注釈 3]、女性の場合、通常は契約キャスターが務める。
氏名 前任地 担当番組 備考
アナウンサー
宮島大輔* ラジオセンター アナウンスグループ統括
岩手県のニュース
おはよういわて
小原和樹 高知 おばんですいわて(月~木曜キャスター)
各種スポーツ中継
滝沢市出身
黒澤太朗 仙台 おばんですいわて(金曜キャスター)
おばんですいわてサタデー
山口瑛己 福井 おばんですいわてサンデー 盛岡市出身
打越裕樹 東京アナウンス室 岩手県のニュース
おはよういわて
契約キャスター
渡辺あいみ おばんですいわて(キャスター) 盛岡市出身
石塚綾乃 山形
加藤早和子 おばんですいわて(スポーツ)
田中愛乃 おばんですいわて(リポーター)
気象予報士
江刺幸男 おばんですいわて ウェザーマップ所属

東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生時の対応など

  • 盛岡放送局では東北ブロック向けの放送とは別に、今回の震災で発生した大津波などの影響で県外で避難する生活を送っている岩手県の住民のために、テレビの県内向け昼12時台と夕方18時台のローカルニュース番組[注釈 4]と、ラジオの県内向け日中のローカルニュースを配信するサービスを提供してきた。なお、震災当時人員不足で、平日は早朝から中山準之助アナが20:45 - 21:00「県内ローカルニュースと天気予報」の枠まで、その後の「ニュースウオッチ9」など全国・東北ブロック参加ニュース等ほぼすべてを一人で担当。土・日・祝日に避難所の中継現場に出たり、休み返上で被災地のロケや取材にも出掛けたり、ラジオの対応もしていた。これを教訓に、盛岡放送局ではアナウンサーを増員、シフト勤務を工夫するなどアナウンサー一人に掛かる負担を減らしている。
  • 2011年3月11日における東日本大震災発生時および、4月7日の余震発生時に、停電によりラジオ第1・第2放送ともに30分以上停波するトラブルがあった。
  • 現在、被災者の証言などまとめた「被災者の証言・あの日あの時」を「おばんですいわて」内で放送している。なお、「被災者の証言・あの日あの時」は、正午のニュース後の仙台からの「震災ニュース」でも2012年3月30日まで放送していた[注釈 5][11]

脚注

注釈

  1. ^ 奥は国土交通省岩手河川国道事務所
  2. ^ 日本放送協会『放送五十年史日本放送出版協会、1977年3月10日、587頁。NDLJP:12275854/304https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12275854 には1960年当時のNHK宮古放送局局長がチリ地震津波に遭遇したエピソードが掲載されている。
  3. ^ かつて村上由利子松村正代菅谷鈴夏が在籍。
  4. ^ 通常の「おばんですいわて」は2011年3月いっぱいまで18時からの全国ニュース枠が臨時に拡大されているため基本的には放送休止となっていたが、震災後の翌週は18:10 - 19:00。その後の平日は東北ブロック向け参加直後にローカル放送を始め18:25頃 - 19:00という編成でいずれも「おばんですいわて」キャスターの中山準之助アナが一人で担当し続けた。あまりの献身的な働き振りから岩手県民からの支持は絶大となり、局にも励ましや感謝の手紙が多数届けられた。土・日・祝日は18:45 - 19:00「県内ローカルニュースと天気予報」に縮小。
  5. ^ 現在は「おばんですいわて」内などで放送。

出典

  1. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'65』日本放送出版協会、1965年、228頁。 
  2. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'65』日本放送出版協会、1965年、5,36,233~5頁。 
  3. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'66』日本放送出版協会、1966年、50頁。 
  4. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'72』日本放送出版協会、1972年、294~5, 302頁。 
  5. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修部『NHK年鑑'78』日本放送出版協会、1978年、170頁。 
  6. ^ FM fan 編集部(編集人:松村達郎)『FM fan 創刊15周年記念 臨時増刊・保存版』共同通信社、1981年6月1日、194頁。 
  7. ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'87』日本放送出版協会、1987年、67頁。 
  8. ^ 日本放送協会放送文化研究所放送情報調査部『NHK年鑑'91』日本放送出版協会、1991年、284頁。 
  9. ^ 日本放送協会 編『NHK年鑑1954ラジオサービスセンター、1953年12月1日、174頁。NDLJP:2474350/160https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2474350 
  10. ^ 日本放送協会 編『NHK年鑑1955ラジオサービスセンター、1954年12月1日、190頁。NDLJP:2474351/171https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2474351 
  11. ^ 証言 あの日あの時”. NHK盛岡放送局. 2011年7月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月28日閲覧。

外部リンク




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