雨のなかの噴水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/31 05:59 UTC 版)
『雨のなかの噴水』(あめのなかのふんすい)は、三島由紀夫の短編小説(掌編小説)。ごくふつうの少年少女カップルの別れの日の一コマを描いた作品で、降りしきる雨のなかの噴水を背景に、冷たい少年と泣きぬれる少女の涙を、「残酷さと俗悪さと詩」が混じった可愛らしさで表現している[1]。三島の代表的な作品ではないが、数多くのアンソロジーに収録されている人気の高い一品である。また、噴水に喩えて、絶えざる挫折を描いているところに三島の重要なモチーフがよく表れているため、その噴水描写の一節は三島論で言及されている[2]。
注釈
出典
- ^ a b c 「解説」(真夏・文庫 1996, pp. 289–294)。36巻 2003, pp. 202–207に所収
- ^ a b c メルマガ 2007
- ^ 井上隆史「作品目録――昭和38年」(42巻 2005, pp. 430–433)
- ^ 田中美代子「解題――雨のなかの噴水」(20巻 2002, pp. 799–800)
- ^ 「作品年譜――昭和38年8月」(旧事典 1976, pp. 517–518)
- ^ a b 加藤邦彦「『女性自身』と三島由紀夫――『雨のなかの噴水』の再掲をめぐって――」(研究15 2015, pp. 35–44)
- ^ a b 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561)
- ^ 久保田裕子「三島由紀夫翻訳書目」(事典 2000, pp. 695–729)
- ^ 「あとがき」(『三島由紀夫短篇全集・6』講談社、1965年8月)。33巻 2003, pp. 414–416に所収
- ^ a b 佐渡谷重信「雨のなかの噴水」(旧事典 1976, pp. 18–19)
- ^ a b 佐藤秀明『大学で読む現代の文学』(双文社、1991年6月)。事典 2000, pp. 17–18
- ^ a b 川村湊「さまざまなる『青春小説』」(再発見1 2001)
- ^ a b c d 川本三郎「少年の多様なイメージ」(大人 1997)
- 1 雨のなかの噴水とは
- 2 雨のなかの噴水の概要
- 3 作品背景・主題
- 4 脚注
Weblioに収録されているすべての辞書から雨のなかの噴水を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から雨のなかの噴水を検索
- 雨のなかの噴水のページへのリンク