私の遍歴時代
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『私の遍歴時代』(わたしのへんれきじだい)は、三島由紀夫の自伝・回想録。17歳から26歳までの文学的遍歴や作家としての歩みを、38歳の時点で振り返った随筆である。戦時中の学習院中等科時代から、戦後の文壇での新人時代、太宰治などとの逸話、『仮面の告白』発表、初の世界一周旅行(詳細は旅行記『アポロの杯』を参照)帰国までの歩みを、自身の一つの区切りの「遍歴時代」として、その軌跡を様々なエピソードを織り交ぜながら綴っている。三島文学の形成を知る上で重要な回想録であり、太宰治とのエピソードなども昭和文学史において貴重な資料となっている[1][2][3]。
- ^ a b 曾根博義「私の遍歴時代」(事典 2000, pp. 434–436)
- ^ a b 「書評」(朝日新聞 1964年5月18日号)。事典 2000, p. 435
- ^ a b 高橋和巳「書評」(日本読書新聞 1964年4月27日号)。事典 2000, p. 435
- ^ DVD『Mishima: A Life In Four Chapters』(板坂・鈴木 2010付録)
- ^ 井上隆史「作品目録――昭和38年」(42巻 2005, pp. 430–433)
- ^ 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561)
- ^ 埴谷雄高(週刊読書人 1964年5月18日号)。事典 2000, p. 435
- ^ 清水信(図書新聞 1964年5月2日号)。事典 2000, p. 435
- ^ 大江健三郎「最も魅力的な三島由紀夫神話」(『私の遍歴時代』函評 講談社、1964年4月)。42巻 2005, pp. 590–591
- ^ a b c 田中美代子「まだ文学が神聖だった頃」(遍歴 1995, pp. 275–282)
- 1 私の遍歴時代とは
- 2 私の遍歴時代の概要
- 3 脚注
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