芸術断想とは? わかりやすく解説

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芸術断想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/25 01:45 UTC 版)

芸術断想』(げいじゅつだんそう)は、三島由紀夫評論随筆。三島が鑑賞した歌舞伎戯曲映画オペラバレエなどの様々な評論と、それにまつわる芸術論を綴った随筆である。時にはその鋭い美的鑑賞眼で、俳優の演技や演出について辛辣に批評している。最後の章では、劇場めぐりをつづける観客および劇評家の心境として、安楽な椅子に座り最上の待遇にもかかわらず、〈示されるもの、見せられるもの〉を見るというその受動的な状況に、人間の本来の在り方から反する不自然さを感受し、〈観客〉などと十把一からげに呼称される〈芸術の享受者〉の立場の中には〈何か永遠に屈辱的なもの〉があると随想している。


  1. ^ 井上隆史「作品目録――昭和38年-昭和39年」(42巻 2005, pp. 430–437)
  2. ^ 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561)
  3. ^ 「あとがき」(『目――ある芸術断想』集英社、1965年8月)。芸術断想 1995, pp. 99–101、33巻 2003, pp. 488–489
  4. ^ a b 今村忠純「芸術断想」(事典 2000, pp. 109–110)
  5. ^ a b c d 田中美代子「観客の恍惚と不安」(芸術断想 1995, pp. 309–315)


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