癩王のテラスとは? わかりやすく解説

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らいおう‐の‐テラス〔ライワウ‐〕【癩王のテラス】


癩王のテラス

読み方:ライオウノテラス(raiounoterasu)

作者 三島由紀夫

初出 昭和44年

ジャンル 戯曲


癩王のテラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/27 13:12 UTC 版)

癩王のテラス』(らいおうのテラス)は、三島由紀夫の最後の戯曲。全3幕から成る。三島文学の主題が色濃い最後の演目として重要な作品である[1]。病魔に冒されたカンボジアジャヤーヴァルマン7世が、アンコール・トムを造営しバイヨン寺院を建設してゆくの雄大なロマンを、月の王朝の衰亡を背景に描いた物語。王の肉体が崩れ去っていくにしたがって、威容な観世音菩薩が完成していく様を、王の精神と肉体との対比で壮大華麗に表現している[2]。舞台初演は同1969年7月4日に北大路欣也主演により帝国劇場で上演された[3]


注釈

  1. ^ 」という言葉が、差別語とされるようになったために出版禁止になったとされている。

出典

  1. ^ a b c d 小埜裕二「癩王のテラス」(事典 2000, pp. 401–404)
  2. ^ 「わたしがこんどの帝劇でやりたいこと……(「癩王のテラス」広告文)」(朝日新聞夕刊 1969年5月9日号)。35巻 2003, p. 467
  3. ^ 山中剛史「上演作品目録」(42巻 2005, pp. 731–858)
  4. ^ 井上隆史「作品目録――昭和44年」(42巻 2005, pp. 452–456)
  5. ^ 山中剛史「著書目録――目次」(42巻 2005, pp. 540–561)
  6. ^ 「年譜 昭和40年10月」(42巻 2005, pp. 276–277)
  7. ^ a b c d e f 「あとがき」(『癩王のテラス』中央公論社、1969年6月)。35巻 2003, pp. 490–491
  8. ^ a b c d e 「『癩王のテラス』について」(毎日新聞夕刊 1969年7月10日号)。35巻 2003, pp. 511–512
  9. ^ 「まことに巧みな構成」(読売新聞(1969年7月24日号)。旧事典 1976, pp. 448–449
  10. ^ 「不滅の青春へのあこがれ」(朝日新聞夕刊 1969年7月17日号)。旧事典 1976, pp. 448–449、事典 2000, pp. 402–403
  11. ^ 奥野健男「生れ変る不滅の青春」(サンケイ新聞夕刊 1969年6月28日号)。事典 2000, p. 402
  12. ^ 戸板康二「豪快なラストシーン」(東京新聞夕刊 1969年7月10日号)。事典 2000, p. 402
  13. ^ a b 磯田光一「精神を癩として」(日本読書新聞 1969年8月11日号)。『磯田光一著作集1』(小沢書店、1990年)所収。事典 2000, p. 402
  14. ^ 「第五章 文と武の人」(佐藤 2006, pp. 144–205)
  15. ^ 辻井喬「三島由紀夫の復権」(3巻 2001月報)
  16. ^ a b 清水文雄宛ての書簡」(昭和45年11月17日付)。38巻 2004, pp. 628–630
  17. ^ 松本徹『三島由紀夫論』(朝日出版社、1973年12月)。事典 2000, p. 403
  18. ^ 鈴木亮平、三島由紀夫“最後の戯曲”に挑戦「身も心も全て捧げる」”. ORICON STYLE (2015年9月30日). 2015年9月30日閲覧。
  19. ^ 公演詳細 「ライ王のテラス」
  20. ^ 三島が著書『アンコール文明論 エロスと蛇神』(紀伊国屋新書)を参考にしたため


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