調味料・薬味とは? わかりやすく解説

調味料・薬味

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 05:56 UTC 版)

日本料理」の記事における「調味料・薬味」の解説

ダシは、鰹節昆布椎茸三大である。煮干し使われる日本国外では味は、五味として甘辛酸苦鹹と説明してきたが、日本人鰹節うま味加えて六味としてきた。日本料理以外の鶏ガラどのように油脂が浮くことがないこうしたダシは、日本料理方向決定する要因となり、粋、優雅上品さ質素格調高い淡白奥深い味が精進懐石侘び寂び料理生み出してきた。鰹節原型は、平安時代延喜式』に素干し保存食堅魚(かたうお)があるが、今のように燻したのは江戸時代1674年である。 調味料については、塩(食塩)は20世紀末自由化されると非常に多様な種類流通するようになった日本列島親潮黒潮流れ5つ海域囲まれている。6世紀ごろになる海藻焼いてその灰を使った灰塩ではなく海藻煮詰める藻塩生まれ『万葉集』詠まれた。奈良時代になると塩田や釜が製塩使われるようになり、揚浜式(8世紀)、入浜式(中世)の塩田各地海浜造られた。1952年からイオン交換膜式を用いた専売法による食塩事業を国が始めたことで塩田消滅した昔ながら塩田求めて起こった1971年からの自然塩運動により、1997年新たに塩事業法施行され製塩は自由となったイオン交換膜式では塩化ナトリウム99%以上となり塩辛さだけが際立つが、それ以外製法ではマグネシウム苦味カリウム酸味カルシウム甘味複雑な味を醸し出す料理基本は、塩梅ダシ火加減とされ、多様な調味料がない昔には、塩と梅干しサジ加減が重要であった。 酢は、酸味とともに抗菌作用があり重宝されてきた。古く『万葉集』醤酢ひしおす)の記述がみられ、奈良時代にはナス酢漬けがあり、中世には酢飯開発された。 醤油は、伝来したものを日本人独自に作りあげた。大豆小麦と塩を発酵させたもので、中国の醤(じゃん)など大陸のものとは微生物製法大きく異なる。アジア起源と言われる確認はされておらず、その元となった比之保(ひしお)は弥生時代から大和時代日本に伝来したとされ、平安時代には広く浸透し使ったものがもっと普及し魚醤のようなものとして伝来した考えられる味噌は、701年の『大宝令』には未醤(みしょう)が記載され日本造られた「噌」の字を後に当てたとされ、生産地の名をつけ各地気候風土農産物土地の者の嗜好反映している。 飴は、もち米などのデンプン糖化したもので、『日本書紀』延喜式』にも記載がある甘味料である。砂糖奈良時代にもとして伝来し室町時代には菓子にも使われたが、輸入量が大きく増加するのは江戸時代である。18世紀前後になると輸入され砂糖菓子広く使われるようになり、次第調味料となっていった。砂糖・塩酢・醤油味噌で「さしすせそ」とする近代語呂合わせがある。 薬味には、ワサビ生姜唐辛子山椒・ネギ・シソなどがある。

※この「調味料・薬味」の解説は、「日本料理」の解説の一部です。
「調味料・薬味」を含む「日本料理」の記事については、「日本料理」の概要を参照ください。

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