第1(第10回のみ第2)チェックポイント(機内ペーパークイズ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 22:05 UTC 版)
「アメリカ横断ウルトラクイズのクイズ形式」の記事における「第1(第10回のみ第2)チェックポイント(機内ペーパークイズ)」の解説
国内予選を勝ち抜いた挑戦者はグァムまたはサイパン行きの航空機に搭乗。その航空機内が第1CP(第10回については後述)となり、機内ペーパークイズ(筆記試験)が行われた。 チェックポイント名称は「東京→グァム」(第1回・第4回・第7回-第9回)、「サイパンへ」(第2回)、「東京→サイパン」(第3回・第5回・第6回)、「成田→グァム」(第10回以降)。ここでは第10回を除き成績上位の30-45名が合格し、残りの成績下位の挑戦者は失格となり、同じ航空機に戻されて日本に送還された(スタジオパートでは「同じ飛行機で日本に強制送還」と表現していた)。 航空機は、第1回はパンアメリカン航空、第2回-第10回と"今世紀最後"ではコンチネンタル・ミクロネシア航空、第11回-第16回は『木曜スペシャル』のスポンサーでもある全日空機。 問題は"今世紀最後"(後述)を除きすべて三択問題。「1」「2」「3」の枠の一つを蛍光色のマーカーで塗って解答する。問題数は第1回が800問、第2回は500問、第3回以降は400問。1問あたり4.8-6.0秒のペースで答えなければならず、まさに時間との戦いであった。 放送では触れられていないが、実際には前半と後半に分けて行われた(例:400問の場合は200問ずつ)。これは挑戦者たちが後半に挑戦している間、スタッフが前半の採点を行うためである。 このペーパークイズは挑戦者の実力を測る試金石であり、歴代クイズ王は概ね好成績をおさめている。また、各挑戦者の得意分野・苦手分野などをチェックする目的も含まれていた。 機内食はペーパークイズ終了後に出された。先にペーパークイズを行うのは食事による影響を防ぐためといわれていた。それ故、余りにもハードな状況(乗り物酔いなど)に体調を悪くし敗者となる挑戦者が毎年必ず出ていた。そのため、途中から挑戦者の笑いを取る問題を混ぜることで、答えやすくしていた。 福留/福澤は挑戦者の解答中に、視聴者向けに低い声で代表的な問題文と選択肢を数問紹介した(答えは字幕)。また番組初期の頃、制限時間が迫ると福留が「とにかくマークしろ」と挑戦者に声をかけた。これは無解答による点数のばらつきを防ぐためであった。 合否の発表は、第1回では客室乗務員により行われたが、第2回以降では着陸後、タラップの最下段に設けられた「ブーブーゲート」 と呼ばれる装置によって行われた。挑戦者が1人ずつゲート下のマットを踏み、何も鳴らなかった者は合格、ブザーが鳴った者は失格となる。挑戦者にとっては緊張の一瞬で、恐怖のあまり手すりにすがりつき福留に介添えされてステップを踏んだ者、ワイドショーのリポーターのようにハンドマイクをもってリポートするかのごとくタラップを降りていく者、自己採点の結果失格確実を悟りタラップを降りる前から帰国を宣言した者などがいた。ブザー操作はスタッフが行っており、第12回までは高音のブザー、第13回以降は早押しクイズの不正解時と同じブザー音が使用された。 最高得点者はこの時点で司会者の口から発表された。第13回以降("今世紀最後!"は除く)は、合格者の中の最下位(ワースト1位)も発表されるようになり、ワースト1-3位の挑戦者は以降のクイズで「ワースト○位」と書かれたハチマキを装着した。 失格となった挑戦者は、そのまま機内へ戻り帰国することとなる。社会人、学生、無職など様々であり、中には学校勤務の女性教師(第13回 出場)も失格になったこともある。2人以上の挑戦者のケースでは、夫婦、親子や兄弟姉妹でどちらかが失格になって離れ離れ になったこともあり、特に第4回では母親が失格したのに対し娘は合格、そして娘は決勝地のニューヨークまで勝ち進んで準優勝になったということがあった。 過去にグァムを通過した挑戦者などの場合、機内に戻る前に福留がインタビューしたり、ゲストとしてグァムの神父がが失格者を慰めるため登場することもあった(第8回)。 なお、回によっては合格者の中のワースト挑戦者は敗者復活者などとの入れ替えクイズに臨むこともあった。 第4回では、グァムに向かう途中で一度サイパンに着陸し、成績最下位の挑戦者を置き去りにした後、再度出発。代わって敗者復活者が失格者の席に座った。その後グァムで改めて結果発表を行った。 第15回ではブーブーゲートに「ピーピーゲート」という機能が加わった。ボーダーライン前後の挑戦者10名程に対し「ピーピー」という警告音が10秒ほど鳴り、その後「ピンポン」とチャイムが鳴れば勝ち抜け、「ブー」とブザーが鳴れば失格。 第16回ではグァムを台風が直撃し、救援物資の搬入・出国者の混雑・安全警備上などの理由により、空港での結果発表が不可能な状態となっていた。そのため、成績発表の場所がグァムのホテルの玄関前に変更され「ブーブーゲート」の簡易版(福澤曰く「お友達」)である「ブーブーステップ」がバスの降り口に設けられた。原理はブーブーゲートと同じだが、合格の場合チャイムが鳴った。失格者は同じバスで空港へ戻り、そのまま帰国した。 もし、合格者の最低得点者が2名以上同点で並び、その結果通過定員をオーバーしてしまう場合、同点決勝が行われた。 第1回では、通過30名のところ、第30位(416点)が2名いたため、機内で一般問題の○×クイズが行われた。 第8回では、通過40名のところ、第40位が2名いた(この2名に対しては、ブーブーゲートは反応しなかった)ため、タラップの下で"最下位同点決勝 ○×女神クイズ"と題して、自由の女神に関する○×クイズが行われた。 放送されていないが、第13回でも第40位が複数いたため同点決勝が行われた。 また第7回では、シード権が与えられていた『ウルトラクイズ 史上最大の敗者復活戦』の優勝者と機内最下位通過者(第39位)2名の計3名による○×クイズが行われ、『史上最大の敗者復活戦』優勝者が敗れた。 決着が着いてバンザイが終わった後は、第10回を含めて、敗者を乗せた飛行機が日本へ向かうという所で終わるが、第3回では帰国した敗者が夜、成田空港へ着くと、そこには敗者の成績表が掲げられており、更に先述の徳光人形とハンマーがおかれているという「その後」が放送された。
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