第1ドール水銀燈
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「ローゼンメイデンの登場人物一覧」の記事における「第1ドール水銀燈」の解説
水銀燈(すいぎんとう) 声 - 田中理恵 / 能登麻美子 第1ドール(長女)。初登場はPhase1(=第3話)で、序盤から登場する敵・ライバルである。契約者は柿崎めぐ。 人工精霊はメイメイ(初期アニメでは紫色、新アニメでは水色)。作中では、さらに蒼星石のレンピカも従えていた期間が長い(アリスゲームの戦利品)。 一人称は「私」。普段の口調は相手を小馬鹿にするような猫撫で声だが、本気になると感情的になる。 冷酷非情で好戦的な性格。アリスへの執着心が非常に強く、ローザミスティカを集めるためなら手段を選ばない。真紅とは犬猿の仲。非アリスゲーム時でも気難しさは変わらず、妹達からの好感度は高くない。妹にジャンク呼ばわりされることが最大級の地雷。 髪は長い銀髪。瞳の色は赤。服装は逆十字の柄が入ったアシンメトリーのオーバースカートの付いた奇抜な編み上げドレス。色は黒と白で構成されている。薄紫色のバラの飾りがついた黒のロングブーツを履いている。背中には変異自在な黒い翼が生えており、戦闘に用いる。 最初に作られたローゼンメイデンであり、纏う黒衣は闇を表し、逆十字は神に背いた生命創造の証である。第2ドール以降がいるという事実を、水銀燈自身は「自分が至高に届かなかった」のだとみなしている。そのため、ローゼンには愛憎入り混じった感情を抱いており、妹たちのことも好きではない。 契約なしでも、一方的に人間から力を奪うことができ、人間を単なる媒介とみなす。めぐと即契約するつもりだったが、ペースを乱されてしまう。また絆の力を軽視していたが、めぐとの出会いを通じて認めていく。その反面「めぐと契約したら強くなるが、病身のめぐが危うい」というジレンマを抱えてしまうが、めぐを雪華綺晶に目をつけられたことで決意を固め、契約する。 1部序盤は悪役そのもので、蒼星石のローザミスティカを横取りする。中盤ではまた別の側面を見せるようになり、めぐとの関係が掘り下げられる。Phase43で雪華綺晶にめぐをさらわれ、後を追う。 2部ではめぐを探す過程で「まかなかった世界」に転移し、大ジュンのアパートで真紅と同居する。雪華綺晶との戦いと、元の世界に戻るために、他のドール達と共闘する。さらにローザミスティカに存在する裏ルールを知り、正攻法ではアリスゲームには勝てないと、蒼星石からローザミスティカ4を奪い返さず、しばらく「貸し」とする。 3部では、めぐを探し続けるがどこにもおらず、戻った病室には桜田ジュンがいるという状況で、異変を察する。雪華綺晶と結託しためぐと再会するも、撤退される。雪華綺晶のフィールドに攻め込み、蒼星石からローザミスティカ4を受け取る。最後のアリスゲームでは、第7ドールアリス= 雪華綺晶と合体しためぐと戦う。助けたかったはずのめぐを殺し、己を含む全てのローザミスティカを真紅に託してリタイヤする。 『ゼロ』では、ゼロドールと因縁がある。ただのジャンクをドールにしてしまったのが、昔の彼女である(特別編のオルゴォルが関与する)。世界に及ぼした異変を止めるために、ゼロドールに幕を引く。 アニメ版においては、彼女は全ドール中で最も改変が大きい。特別編・1期・2期で、「初期アニメ版の水銀燈」というキャラクターが確立されている。より頭身が高く大人びた容姿になり、前述通り瞳の色やドレスのデザイン等も異なる。1期では完全に悪役に徹している。また最終話にて、真紅に倒されたとき、腹部が空洞になっている未完成ドールであることが明かされる。後続の完成ドールである真紅達への強烈なコンプレックスをモチベーションとし、「私はジャンクじゃない」というセリフが漫画とは異なるニュアンスを含む。2期6話で復活、めぐと契約を結び、薔薇水晶と組んで真紅達を襲う。さらに薔薇水晶から「ローザミスティカを全て集めればめぐを救える」とそそのかされている。最終戦で薔薇水晶の攻撃から真紅を庇うような形で倒され、ローザミスティカは真紅に継承される。薔薇水晶が自壊した後、ローゼンに修理され復活し、めぐの病室に姿を現す。初期アニメ特別編では回想という形で、真紅との因縁と冷酷で好戦的な性格となった経緯が描かれた。 小説版(幻冬舎版1)では、ジャバウォックの事件に巻き込まれ、めぐまで利用されたことで、黒幕に怒りを示す。 初期アニメ1期3話副題『水銀燈』、サブ「Mercury Lampe」(水銀灯。水銀のランプ)。Mercuryは英語寄り、Lampeは独語寄り。
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