砲熕兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 14:19 UTC 版)
主砲は、こんごう型のオート・メラーラ製54口径127mm単装速射砲(127mmコンパット砲)にかえて、シールドのステルス化を図ったアメリカ海軍制式の最新型である62口径5インチ砲(127mm単装砲)が搭載される。砲システムの形式名としてはMk.34 mod.9とされている。 Mk.45シリーズはアーレイバーク級でも搭載されているもので、当初より対空性能には重きが置かれていなかったことから、127mmコンパット砲に比べて発射速度や旋回・俯仰速度ともに低下している。しかしイージスシステムとの適合性がよく、こんごう型では砲射撃指揮装置としてFCS-2を搭載したのに対し、本型ではその機能はイージスシステムに統合されている。また光学方位盤としてMk.46 OSS (光学照準システム)も装備されているが、これはAWSのアップデートにあわせてMk.20 EOSSに換装される予定となっている。なお本型搭載のMk.45 mod.4は、従来のMk.45シリーズよりも砲身を8口径分延長している。通常砲弾は従来の54口径砲と同規格であり、この場合は砲口初速や射程・射高も従来通りとなるが、ロケット補助推進(RAP)とGPS誘導を導入したLRLAP弾が開発されており、こちらを使用すると最大91キロメートルという長射程を発揮できるとされている。 近接防空火器(CIWS)としては、高性能20mm機関砲を搭載する。本型では、FLIRを用いた光学照準による対水上射撃を可能にするなどの改良を加えたブロック1Bが搭載されている。 CIWS(Phalanx Block1B)
※この「砲熕兵器」の解説は、「あたご型護衛艦」の解説の一部です。
「砲熕兵器」を含む「あたご型護衛艦」の記事については、「あたご型護衛艦」の概要を参照ください。
砲熕兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/27 02:37 UTC 版)
当初計画の砲熕兵器は、40口径10.2cm単装砲(QF 4インチ砲Mk.XIX)2基と舷側装備の高角機銃(39口径40mm単装機銃または70口径20mm単装機銃)4基、軽機関銃4挺とされていた。また1943年には、魚雷艇対策として一部の艦で47口径5.7cm砲(6ポンド砲)が搭載された。 カナダでの建造艦のうち最初の15隻では舷側装備の高角機銃を70口径20mm連装機銃に変更、以後の艦で1番砲を45口径10.2cm連装高角砲(QF 4インチ砲Mk.XVI)に、2番砲を40口径7.6cm高角砲に変更した。初期建造艦の大部分も1番砲を45口径10.2cm連装高角砲に換装したが、こちらは2番砲は保たれた。また一部では、40口径7.6cm高角砲をアメリカ海軍式の56口径40mm連装機銃に換装した艦もある。 オーストラリアでの建造艦は艦砲を2基とも45口径10.2cm単装高角砲(QF 4インチ砲Mk.XVI)に変更したほか、後期建造艦はイギリス海軍のベイ級に準じて両方を45口径10.2cm連装高角砲に換装し、防空火力を強化した改型となった。また高角機銃も、カナダ艦と同様の70口径20mm連装機銃4基に加えて、56口径40mm単装機銃3基を増備している。
※この「砲熕兵器」の解説は、「リバー級フリゲート」の解説の一部です。
「砲熕兵器」を含む「リバー級フリゲート」の記事については、「リバー級フリゲート」の概要を参照ください。
砲熕兵器(ほうこう へいき)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:59 UTC 版)
「亡国のイージス」の記事における「砲熕兵器(ほうこう へいき)」の解説
主砲は、FRAM改修によって従来搭載されていた73式54口径5インチ単装速射砲2門が、ともに54口径127mm単装速射砲2門に換装されている。73式54口径5インチ単装速射砲は、砲塔内にも人員が配置されていたが、この砲に換装されたことで砲塔内の完全無人化が実現した。 CIWSは、従来と同じく高性能20mm機関砲を2基搭載しており、公式大綱と漫画版では、Block1B型以前のタイプとしている。
※この「砲熕兵器(ほうこう へいき)」の解説は、「亡国のイージス」の解説の一部です。
「砲熕兵器(ほうこう へいき)」を含む「亡国のイージス」の記事については、「亡国のイージス」の概要を参照ください。
砲熕兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 16:00 UTC 版)
江凱I型(054型)では、フランスのクルゾー・ロワール社製の100mmコンパクト砲をもとにした単装速射砲であるH/PJ-87 55口径100mm単装砲を主砲として1基搭載していた。射撃指揮装置としては、艦対艦ミサイル(SSM)と兼用で344型レーダーが用いられた。 一方、量産型の江凱II型(054A型)では、これにかわって、新型の76mm単装速射砲が搭載された。これはロシア製のAK-176 60口径76.2mm単装砲の中国版であり、性能面では、西側で広く使われているオート・メラーラ 76 mm 砲におおむね匹敵する。射撃指揮装置としては、近接防空火器である730型CIWSで用いられるのと同機種のTR47Cレーダーが前部マスト基部に配置されている。 またCIWSとしては、江衛型など1990年代の中国軍艦で広く採用されてきた37mmダルド・システムに代えて、30mm口径のガトリング砲によるシステムが採用されるようになっており、江凱I型(054型)ではAK-630、江凱II型(054A型)ではさらに新型の730型30mmCIWSを搭載している。江凱II型(054A型)の730型CIWSは、従来の37mmダルド・システムで用いられてきた347G型(EFR-1)レーダーを発展させたTR47Cによる射撃指揮を受ける。
※この「砲熕兵器」の解説は、「江凱型フリゲート」の解説の一部です。
「砲熕兵器」を含む「江凱型フリゲート」の記事については、「江凱型フリゲート」の概要を参照ください。
砲熕兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 05:14 UTC 版)
「トライバル級駆逐艦 (2代)」の記事における「砲熕兵器」の解説
艦砲としては、上記の通り、従来の英駆逐艦では45口径12cm砲(QF 4.7インチ砲Mk.IX)4門の搭載が基本とされてきた。これに対し、V型嚮導艦の最初期の要求では、45口径12cm砲10門の搭載が求められた。これを元に計画が練られ、第1案として45口径12cm連装砲5基、ヴィッカース 62口径12.7mm4連装機銃2基搭載の案が作成された。一方、第2案として45口径12cm連装砲を4基とし、これに新開発の39口径40mm4連装機銃(QF 2ポンド・ポンポン砲Mk.VII)1基と4連装12.7ミリ機銃2基を組み合わせて装備する案も作成された。更には39口径40mm4連装機銃2基もしくは同8連装1基を搭載する案も作成されたが、この案は重量過大として却下され、最終的には第2案が採択された。 当時の英駆逐艦の艦砲は、いずれも最大仰角40度のMk.XVII砲架を採用しており、両用砲というよりは、限定的な対空射撃も可能な平射砲に近かった。1932年にはB級ブルドッグで最大仰角60度のCP Mk.XIII砲架の試験が行われていたが、成績不良であり装備化は見送られた。また、最大仰角を増すと砲耳を高くしなければならず、砲塔の機構も複雑化し、再装填に機力補助が必要になるため、駆逐艦には不適であるとみなされていた。爆撃機は駆逐艦よりも戦艦などの高価値目標に集中するものと想定されたこともあり、本級の備砲も最大仰角40度に留められることになり、高角砲の搭載は考慮されていなかった。 45口径12cm連装砲としては、QF 4.7インチ砲Mk.XIIがMk.XII砲架と組み合わされて搭載された。砲としては従来のQF 4.7インチ砲Mk.IXと同様だが、2門が1つの砲鞍に取り付けられ、ともに俯仰する。ターボ油圧による機力操縦方式が導入されているほか、各砲に信管調定器が付き、照準鏡も備えられた。また射撃指揮装置としては、対水上用としてはDCT方位盤とAFCC Mk.I射撃盤、対空用としては測距方位盤Mk.IIとFKC Mk.II射撃盤を搭載した。なお従来の英駆逐艦の方位盤では基線長9フィート (2.7 m)の測距儀を装備していたのに対し、本級では初めて12フィート (3.7 m)とされた。
※この「砲熕兵器」の解説は、「トライバル級駆逐艦 (2代)」の解説の一部です。
「砲熕兵器」を含む「トライバル級駆逐艦 (2代)」の記事については、「トライバル級駆逐艦 (2代)」の概要を参照ください。
砲熕兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 13:36 UTC 版)
主砲としては、アーレイ・バーク級で搭載されていた54口径5インチ単装砲(米海軍Mk.45)や、はたかぜ型で搭載されていた54口径5インチ単装速射砲(米海軍Mk.42)ではなく、オート・メラーラ製の54口径127mm単装速射砲(127mmコンパット砲)を搭載した。これはその名の通り、汎用護衛艦(DD)などで搭載されていた76mmコンパット砲のスケールアップ・モデルとして開発されたものであり、海上自衛隊としては初の採用例であった。またこれと組み合わせる砲射撃指揮装置(GFCS)としては、はたかぜ型などで搭載されたFCS-2-21に所定の改正を加えて、艦橋上部に装備した。 CIWSは、従来の護衛艦同様高性能20mm機関砲(米海軍Mk.15)を2基搭載しているが、従来の両舷配置から中心線上の前後配置に、CIWS基部も露出した状態からアーレイ・バーク級と同様に改められている。尚、こんごう型は全4隻がBlock1Bへの換装を完了している。
※この「砲熕兵器」の解説は、「こんごう型護衛艦」の解説の一部です。
「砲熕兵器」を含む「こんごう型護衛艦」の記事については、「こんごう型護衛艦」の概要を参照ください。
- 砲熕兵器のページへのリンク