コンパット砲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 13:31 UTC 版)
「オート・メラーラ 127 mm 砲」の記事における「コンパット砲」の解説
コンパット砲は、先行して同社が開発していた62口径76mm単装速射砲(76mmコンパット砲)のスケールアップ・モデルにあたる。露天甲板上の砲塔部と、その直下の即応弾マガジン・ドラム、さらにその下の下部揚弾ホイストおよび管制室より構成される。 弾薬は、弾火薬倉から人力で取り出されて2系統の下部揚弾ホイストに給弾され、即応弾マガジン・ドラムに装填される。使用する弾薬は半固定弾薬で、Mk.42などで使用されるアメリカ海軍の54口径127mm砲とも互換性がある。即応弾マガジン・ドラムは3つ設置されており、砲塔旋回軸を中心に等間隔で配置され、各22発(計66発)が装填されている。各ドラムには異なった種類の弾薬を装填可能であり、従って、最大で3種類の弾種を即応準備弾として用意することができる。 マガジン・ドラムに装填された弾薬は、コントロール・パネルの操作で必要な弾種が選択され、砲塔軸上に設置された上部揚弾ホイストによって砲塔内に運弾される。砲塔内の弾薬装填装置上で信管が調整され、砲に装填されることになる。発砲後、薬莢は砲身下部の排出口より砲塔外に排出される。 砲塔は完全防水構造の強化プラスチック製シールドを備えており、Mk.45と同様、砲塔内は無人化されている。ただし下部揚弾ホイストへの給弾は人力であり、各ホイストあたり少なくとも2名の給弾手が必要であり、最大発射速度で発砲する場合、8名が配置される。 主な艦砲の比較AGSH/PJ-45A-192M(ロシア語版)Mk45 Mod 4127mm/54CMle.6876mm C/SRMk110 CIGS砲身数単装 口径155 mm 130 mm 127 mm 100 mm 76 mm 57 mm 砲身長62口径 70口径 62口径 54口径 55口径 62口径 70口径 重量106 t 50 t 不明 28.924 t 37.5 t 22 t 12 t 7.5 t 要員数完全自動 不明 6名 2-8名 無人 給弾手3名 完全自動 仰俯範囲+70°/ -5° +85°/ -15 +65°/ -15° +83°/ -15° +29° +85°/ -15 +77°/ -10° 旋回範囲全周 不明 340° 330° 40° 全周 発射速度10発/分 40発/分 30発/分 16-20発/分 45発/分 78発/分 80発/分(C)120発/分(SR) 220発/分 最大射程118,000 m 29,500 m 23,000 m 37,000 m 23,000 m 17,000m 18,400m 21,000 m
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