コンパックによる買収とAlphaへの移行の試み
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「タンデムコンピューターズ」の記事における「コンパックによる買収とAlphaへの移行の試み」の解説
ジェームズ・トレイビッグは1996年に業績悪化するまでタンデムのCEOを務めた。 コンパックのx86サーバ部門は早くからタンデムの ServerNet/Infiniband 技術を採用していた。1997年、コンパックはタンデムコンピューターズを買収し、NonStopシリーズの顧客ベースを引き継ぐことでローエンドPC一辺倒のコンパックの事業形態の転換を図ろうとした。1998年、コンパックはさらにもっと大きな企業であるディジタル・イクイップメント・コーポレーション (DEC) を買収。DEC Alpha を採用したRISCサーバと OpenVMS および Tru64 UNIX の顧客ベースを引き継いだ。そのころタンデムはNonStopシリーズを MIPS R12000 からインテルの新たなマイクロプロセッサ Itanium に移行させようとしていた。しかしDECを買収したコンパックはNonStopをAlphaに移行させ、ハイエンドサーバの製品系列を整理しようとした。ところがコンパックは2001年にAlphaの新規開発をやめ、未知数のItaniumの採用を決定。Alpha版のNonStopは出荷されることなく終わった。そのためNonStopの移行プロジェクトは再スタートを余儀なくされ、Itanium 2 をターゲットにすることになった。
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