R12000
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/19 08:04 UTC 版)
R12000はミップスが設計を開始し、SGIが完成させた。NECと東芝が製造。NECではVR12000の名で販売した。1998年11月に登場し、270MHz版、300MHz版、360MHz版がある。R10000とは全く異なる設計の "Beast" プロジェクトが中止されたため、急遽R10000を改良したR12000が開発されることになった。R12000はSGI以外にNEC、Siemens-Nixdorf、タンデムコンピューターズが採用した。 R12000はクロック周波数を上げるため、クリティカルパスを解決すべくパイプラインの段数を増やしている。また、分岐履歴テーブルのエントリ数を増やして分岐予測性能を向上させている。また、命令キューが入れられた命令の古さを考慮するようにし、可能な限り古い命令を先に実行するようにした。 NECと東芝は0.25μmCMOSプロセスで製造。しかし、単にマイクロアーキテクチャを縮小したわけではなく、0.25μmプロセスに最適化する設計を行っている。NEC製のVR12000は約715万個のトランジスタを15.7mm×14.6mm (229.22 mm2) のチップに集積している。
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