防空ミサイル艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 08:21 UTC 版)
第二次世界大戦後、航空機は急激にジェット機へと移行していった。1950年の朝鮮戦争では大規模に実戦投入され、これによって更にジェット化が進展することとなった。経空脅威も、プロペラ機時代には多数の低速機によるものであったのに対し、ジェット化に伴って、比較的少数の高速機へと、その様相を変じていった。このような高速機に対しては、近接信管やレーダーFCSの支援を受けても、砲熕兵器では対処が困難であった。一方、この時期に実用化されつつあった誘導ミサイルであれば、砲熕兵器と比して射程・命中精度の面で大きく優れていた。大規模な航空攻撃への対処という点ではあまり適していなかったものの、生産技術や経済的な観点から、かつてのような大規模襲撃の蓋然性は低下しており、この面での懸念も払拭されようとしていた。このことから、艦対空ミサイルによる艦隊防空が志向されることになった。
※この「防空ミサイル艦」の解説は、「防空艦」の解説の一部です。
「防空ミサイル艦」を含む「防空艦」の記事については、「防空艦」の概要を参照ください。
- 防空ミサイル艦のページへのリンク