高速DEとDX/DXG構想とは? わかりやすく解説

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高速DEとDX/DXG構想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 08:12 UTC 版)

スプルーアンス級駆逐艦」の記事における「高速DEとDX/DXG構想」の解説

対潜戦パッシブ化に伴う広域化受けて、この時期航洋護衛艦DE)についても高速化志向されていた。1964年3月17日海軍作戦部長指示により、1966年計画艦には30ノット発揮できて即応性に優れた主機を、そして1968年計画艦にはシーホーク計画艦の主機搭載して35ノットを狙うこととなった。まず1964年6月チャールズ・F・アダムズ級ミサイル駆逐艦主機70,000馬力)を搭載する案が作成された。また11月には、従来航洋護衛艦元にした設計COGAG主機組み合わせて35ノット発揮する設計作成された。実際に1968年計画航洋護衛艦建造されず、また建造されたとしても従来ノックス級大きな差異生じたかは不確実であるが、これらの検討は後のDX/DXG構想底流一つとなった一方1962年度計画以降防空ミサイル艦建造途絶えていたことから、こちらの建造検討されていた。当時ミサイル巡洋艦12隻、ミサイル嚮導駆逐艦30隻、ミサイル駆逐艦31隻、ミサイル航洋護衛艦6隻の計79隻が就役しており、15個の空母機動群に4隻ずつ、4個の対潜空母機動群に2隻ずつ、その他の任務11隻を配分する計画となっており、一応は充足していた。しかしミサイル巡洋艦大部分は、大戦世代の砲装型巡洋艦改装したもので、まもなく退役時期迎えであろうし、その場合にはミサイル艦不足に陥ることが予想された。 これらの情勢受けてシーホーク計画中止されたのち、1966年より国防長官府において、DX/DXG構想開始された。これは、大戦駆逐艦代替たる対潜艦DXとともに、その設計基づいて艦隊防空システム搭載した防空艦としてDXGを建造するという構想であった。このDXGは、ミサイル駆逐艦DDG)というよりは実質的にミサイル嚮導駆逐艦DLG)に近いものであり、DXはその武装削減版というべきものとなっていた。1966年当時初期計画では、1969年度から74年度の間にDX75隻、DXGを18建造して、計画全体での合計コスト24ドルとなる予定であった。その設計当たっては、変化応じ設計標榜されており、また、コスト削減のため、一括調達方式採用された。これは、海軍コンセプト形成行なって、これに対して最適な提案行なった事業者に対して一括して契約するのである1967年末にはコンセプト形成はほぼ完了しており、1968年1月大統領メモによって要目承認された。同年、各造船所に対して設計と建造計画提示求められた。これに応募したのは、ニューポート・ニューズ造船所エイボンデール造船所バス鉄工所トッド造船所、ジェネラル・ダイナミクス・クインシー、そしてリットン・インガルス(リットン・インダストリーズ、現ノースロップ・グラマン・シップ・システムズ)であったが、1970年6月、リットン・インダストリーズが勝者として、DX 30隻の建造受注した予算化は1970年計画から1978年計画となった

※この「高速DEとDX/DXG構想」の解説は、「スプルーアンス級駆逐艦」の解説の一部です。
「高速DEとDX/DXG構想」を含む「スプルーアンス級駆逐艦」の記事については、「スプルーアンス級駆逐艦」の概要を参照ください。

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