白無
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 00:56 UTC 版)
オールドブラッドによる世界の支配を目論む組織。城塞のような巨大な船「白城」を拠点としている。 ラグ・ローグ 白無の首領。肩にオウムの化獣・ソニックを乗せている。ネオブラッドの末裔で、女性パートナーがいなくとも、1人で化獣の封印を解くことができる。 本名ラグ・バーツ。ジョン・バーツの実兄。少年時代はレッドスケルの一員として、ジョンと共に先代キャプテンスパードに育てられた。やがてオールドブラッドとファルコンの遺産に興味を抱き、また自身がファルコンの末裔であることを自覚して船を降り、オールドブラッドの女性との間にココ、レイラとの間にカフェル、2人の息子をもうけたが、そのことがスパードの逆鱗に触れて瀕死の重傷を負わされた上に崖から突き落とされ、長い間死亡したものと思われていた。両頬の傷痕は、その時につけられたものである。(なお、ココの母親のその後の消息は作中で明らかにされていない。) ローグという名前は、ファルコン文明の存在を初めて説き、化獣の存在を世に知らしめて処刑された古のオールドブラッド、ナディアス・ローグに由来している。 何よりもファルコンを優先すると公言してはばからず、そのためにはどんな犠牲も厭わないエゴイスト。弟であるジョンのことを「同じ血を持った敵」として使い捨てたり、息子のカフェルを人質に使うなど、肉親に対しても非道な振る舞いを見せる。 終盤ではライツワイズと接触し、同化してライツワイズを支配しようとするが、逆にライツワイズに肉体を支配され完全復活を遂げさせてしまう。最終決戦にて、ライツワイズに精神を支配されたココに父親としての言葉を送り、ココが信念を貫く足かがりとなった。最期はライツワイズが倒されたことで共に消滅した。 クラウド・ファング 白無・副長。蛇の化獣・ヴレイムを使う。元殺し屋で、デッドに対して憧れと一方的な対抗意識を抱いている。 最終決戦の遺跡にてデッドと対決、遺跡の影響で増強された身体能力と化獣の力で圧倒したが、デッドが決死の覚悟で投擲した剣で頭部を貫かれ敗北。最期は憧れのデッドに賞賛を送りながら絶命した。 ボニー クラウドのパートナー。虹の街でスイートマドンナと行動を共にしている内にミルカに情を抱き、白無へと誘うも拒絶され、それ以降ミルカに強く執着している。 最終決戦の遺跡では感情の昂りだけで化獣の形態を変えるなどオールドブラッドの能力が向上、さらに身体能力も上がっておりナイフでデッドに傷をつけるほどだったが、デッドの当て身で戦闘不能となる。過去になにかあったようで、「愛って何?一度も返ってこない…誰を愛しても…」と呟いていた。 最終決戦後は、世界中に飛来した動力石の探索回収活動に参加した。 イワノフ 猫の化獣・ミィアを使う。非常に気が弱い。容姿が醜く、それゆえにレオナにはぞんざいに扱われている。 レオナ イワノフのパートナー。過去の迫害から高慢な性格になり、容姿の麗しくないミガルやパートナーのイワノフを見下していたが、それに構わず自分を守り、その高慢さを咎めたミガルに心を奪われた。一度その想いを拒絶されたが、最終決戦の遺跡にてミガルからプロポーズともとれる言葉を贈られた。 決戦後にミガルと結婚し、後にミガルがボボンノークの国王となったことで王妃になった。最終話ではミガルの隣であくびをしている姿が描かれている。 ボルド ラウらと共にラーアジノヴへ送られ、ランコットのクーデターに助力した。 遠距離砲撃型のイグアナの化獣・レイパスを使う。だが白兵戦では建物を壊す危険があり化獣を使えず、その弱点をバーツに指摘されて一蹴されたことをきっかけに逆上、城内で閃光を放ち城を崩壊させた。なおも生存し閃光を放ち続けたが、閃光発射の際、バーツの手により砲口を自らに向けられ自滅した。 ジルによると、約5時間という記録的な長さで化獣と融合し続けており、最終的に化獣に体を支配されていた可能性が示唆されている。 ジル ボルドのパートナー。ラウらと共にラーアジノヴへ送られた。クーデターが失敗したのちは白無に戻りローグへ報告を行った。そのときのやりとりから、ローグとは肉体関係があると思われる。 ラウ 白無の一員。ボルドらと共にランコットのクーデターに加わった。白兵戦型の熊の化獣・ベリックを使う。 物語当初は好戦的で、化獣・ベリックの閃光で数多くの海賊を殺傷、重傷を負ったレイラを吊るし上げるなど残忍な一面が見られた。一方で、銃を持ってココと対峙した際には撃たずにその場を逃れるなど、化獣のせいで人を殺める感覚がマヒしている状態だった。 姉メイアと共に迫害を受けた過去があり、自らが行う殺戮を革命と考えて正当化していたがメイアはそれに堪えられずに自害、かつての荒んだ生活に戻りたくない思いと、殺戮の繰り広げられる血生臭い戦いの板挟みになり暴走、ココとの一騎討ちで閃光を跳ね返され、ガレキの中に埋もれて消息を絶った。ランコットが牢獄に移送される際に彼を射殺した(ランコットのクーデターをきっかけにメイアを喪ったこと、ランコットにメイアの遺体を傷つけられたことなどが関係していると思われる)。 最終決戦の遺跡で再登場、化獣・サーバルを従えていたがすぐに射殺した。カマラと銃撃戦の末に重傷を負うが生き残る。 一騎打ちの際にココに言われた言葉をずっと心の拠り所にしていた。決戦後はココの誘いに応じて彼の船のクルーとなり、のちの海賊ツインソードの一員となった。 メイア ラウの姉でパートナー。ラウらと共にラーアジノヴへ送られ、ランコットのクーデターに助力した。化獣によって繰り広げられる殺戮に堪えられず、ラウの目の前で自ら命を絶った。 マンディス ココたちが嵐によって漂着した無人島で化獣探しをしていた白無のメンバー。吹き矢が得意。偶然同じ島に漂着したココ、ミルカ、チャコ、カフェルと出会う。ミルカを人質に取り、ココを暴行、チャコとカフェルに化獣探しをさせた。化獣・ニキアを目前にココの抵抗に遭い、ココに封印を解かれてしまう。最期は、チャコを傷つけられたことで激昂したバニスに首を両断されて死亡した。 アンジー マンディスのパートナー。白無の思想には賛同しているが戦闘することを拒んでおり、巧みな話術でチャコに化獣・ニキアの封印を解かせた。 最終決戦の遺跡にて、ラウのパートナーとして再登場する。化獣・サーバルの第2形態にさせるが、ラウがサーバルを射殺したため、すぐに逃走した。その後の消息は不明。 ハロルソン・ゼッペ 軍国ヤシラズオ首領。サミット後も軍国らしく強硬な姿勢を保っていたが、内心ではライツワイズの脅威に萎縮していた。バーツが救世主として特別な力を持っていると信じており、利用するため虹の封印を解いた責任を追及して土下座させるが、バーツに心の内を見透かされ足蹴にされた。 その後白無と接触し、ローグからオールドブラッドであることを知らされ、バーツへの恨みや新世界の創造者の一人となる野心もあって白無に加わることを決意。最終決戦の遺跡でレオナのパートナーとして再登場し、化獣・パルプニルの閃光でミガルとレオナを消し去ろうとするが、ライツワイズの意志によって凶暴化したココの攻撃を受けてよろめき、高所から転落して死亡した。
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