甲・信とは? わかりやすく解説

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こう‐しん〔カフ‐〕【甲信】

読み方:こうしん

甲斐(かい)(山梨)・信濃(しなの)(長野)の2国を併せ呼び名


甲信地方

(甲・信 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/18 09:15 UTC 版)

日本 > 中部地方 > 甲信地方
甲信地方のデータ
山梨県+長野県の合計
日本
面積 18,025.92km2
総人口 2,825,425
(直近の統計[† 1]
人口密度 156.7人/km2
(直近の統計[† 1]
気象庁の地方予報区における関東甲信地方

甲信地方(こうしんちほう)とは、日本の地方区分の一つで、本州中部の内陸側にある、山梨県長野県の総称である。

「甲信」の名称は、東山道斐国濃国の頭文字を取ったものである。

気象関係の分野でよく使われ、関東地方と併せて関東甲信地方、または東海地方と併せて東海甲信地方と呼称することも多い。

自然地理

糸魚川静岡構造線(糸静線)が縦断し、諏訪湖から南に中央構造線が走る。糸静線沿いに上高地安曇野赤石山脈(南アルプス)が位置する。

気候は典型的な内陸性気候を呈しており、でも涼しい。霧ヶ峰諏訪湖畔、軽井沢などの避暑地が多く集まる。

(※ 国道18号沿線は斜体で示す。)

主な区割り

国政選挙

  • 山梨県 - 南関東ブロック
  • 長野県 - 北陸信越ブロック

インターハイ

  • 山梨県 - 関東大会
  • 長野県 - 北信越大会

歴史

先史・古代

古代の律令時代においては五畿七道が整備され、畿内から東の内陸側は、東山道として区分された。当時の東山道は現在の滋賀県近江国)、岐阜県美濃国飛騨国)、長野県信濃国。一時期は諏方国も並立した)、山梨県甲斐国)、群馬県上野国)、栃木県下野国)であった。

甲斐国は東海道と東山道を結ぶ結節点に位置し、東海道から分岐する官道・甲斐路(御坂路、中世の鎌倉街道)が河口湖畔から御坂峠を越えて甲府盆地の甲斐国府へ至り、東山道に接続される。

中世

中世には甲斐・信濃にも武士が定着し、甲斐国では甲斐源氏の一族が甲府盆地の各地に定着し、治承・寿永の乱においては活躍する。

室町・戦国時代期には甲斐・信濃でも国衆や戦国大名らの諸勢力が台頭する。甲斐国では守護武田氏が戦国大名化し、武田信玄の頃には信濃侵攻が行われ、信濃豪族は武田氏に征服され武田領国化される。また、村上義清ら北信豪族は越後上杉氏を頼り、武田・上杉間で北信地域を巡る川中島の戦いが展開された。

江戸時代

武田氏の滅亡後は武田遺領である甲斐・信濃は徳川家康により征服される。家康の関東遺封により甲斐・信濃は豊臣政権により支配されるが、関ヶ原の戦いの後には幕藩体制の確立に伴い諸藩が成立し、幕府直轄領・御三家・御三卿領も存在した。

江戸幕府江戸京都を結ぶ内陸側の幹線道路として、中山道甲州街道を整備した。

尾張藩林業を基盤産業として奨励したため、木曽谷木材の産地となった。尾張藩の領地以外でも、伊那盆地も木材の産地となった。

明治から第二次大戦まで

明治時代に入ると鉄道が整備され、中央本線信越本線などが敷設された。特に、養蚕業が国家の主力産業として位置付けられたため、養蚕業の盛んな地方となり、甲信地方同士の地域間交流も親密になった。現在の信州大学繊維学部は、旧制上田蚕糸専門学校(国立)が母体になっている。

第二次大戦後

高度経済成長期から高速道路の建設が始まると、中央自動車道も建設された。

経済

涼しい気候を利用して、明治時代には養蚕業が多く立地し、伊那盆地山村から女性工員が、諏訪湖界隈に多く集まった。そして、第二次大戦後は時計などの精密機器工業が多く立地している。この経緯から、特に上諏訪諏訪大社周辺は、「日本のスイス」とも呼ばれていた。

第一次産業

代表的な農産物としては、甲府盆地ブドウ野辺山高原高原野菜が有名である。

第二次産業

甲府宝石研磨業や、上諏訪の精密機器工業など、精密な部品を製造する工業が多く立地している。

交通

主な鉄道

太平洋側ルート

日本海側ルート

主な道路

高速道路

太平洋側ルートの国道

日本海側ルートの国道

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ a b 統計日は、長野県が2022年6月1日、山梨県が2022年6月1日。

関連項目


甲信

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 03:57 UTC 版)

立ち食いそば・うどん店」の記事における「甲信」の解説

山梨県は「丸政」がチェーン構えている。 長野県しなの鉄道(旧信越本線)の軽井沢駅にあるおぎのや店舗上田駅にもあったが閉店)では、注文毎に生めんからゆでる。 長野市長野駅国鉄時代当時長野駅長より駅そば店舗対す商品基準化学調味料不使用等)が示され現在に至るまで各店舗比較評価の高い駅そば提供されている。

※この「甲信」の解説は、「立ち食いそば・うどん店」の解説の一部です。
「甲信」を含む「立ち食いそば・うどん店」の記事については、「立ち食いそば・うどん店」の概要を参照ください。

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