標準SQL規格とは? わかりやすく解説

標準SQL規格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 00:39 UTC 版)

SQL」の記事における「標準SQL規格」の解説

SQL規格1986年統一標準規格発表されるまでは、その統一標準規格存在しない状況であった。そのため、各関係データベース管理システム (RDBMS) ベンダーごとにさまざまな拡張なされてきた。 近年になってANSI、後にISO言語仕様標準化が行われており、制定され年ごとにSQL86、SQL89、SQL92、SQL:1999SQL:2003SQL:2006SQL:2008SQL:2011などの規格があるが、対応の程度ベンダーごとにバラバラである。これは標準SQL策定時間がかかりすぎたことにより、ビジネス現状から早期機能拡張迫られベンダー都合と、独自構文頻繁に利用していた利用者およびプログラマー対し互換性保持保証する必要もあったためである。 そして1986年統一標準規格発表され以来非常に多く改正が行われた。制定年度順に代表的な規格を以下に挙げる。 年通称別称説明規格1986年 SQL86 SQL87 ANSIによって発表され最初規約1987年ISOによって批准された。データ操作言語 (DML) 仕様策定: COBOLFORTRANPL/Iなど、親言語(母言語ホスト言語とも言う)への埋込みSQL仕様策定 ANSI X3.135-1986ISO 9075:1987 1989年 SQL89 マイナーバージョンデータ定義言語 (DDL) 仕様策定CREATE TABLE文CREATE VIEW文GRANT文。ただし、DROP文、ALTER文、REVOKE文はなし) 制約および整合性機能追加DEFAULTUNIQUE制約NOT NULL制約PRIMARY KEY制約CHECK制約参照整合性制約C言語への埋込みSQL仕様追加 ISO 9075:1989ANSI X3.135-1989 1992年 SQL92(英語版) SQL2 メジャーバージョン直交性改善表式データ型拡張可変長文字列ビット文字集合日付時刻時間間隔 (DATETIMETIMESTAMPINTERVAL)) 外部結合 (OUTER JOIN) 定義域 (DOMAIN) 表明 (ASSERTION) 一時表 (TEMPORARY TABLE: 永続化しないデータ格納DDL仕様追加DROP文、ALTER文) 動的SQL仕様 前方後方スクロール可能なカーソルサポート クライアント/サーバシステムのためのCONNECT/DISCONNECT文 ISO/IEC 9075:1992ANSI X3.135-1992 1995年 SQL/CLI コールレベルインターフェース (Call Level Interface)業界標準になった ODBC APIインタフェース相当する機能国際標準化した規格 1996年 SQL/PSM 永続格納モジュール (Persistent Storage Module)一般的にストアドプロシージャ呼ばれる機能国際標準化した規格 1999年 SQL:1999英語版)(SQL99) SQL3 RDBMSのための完全な言語になることを目指し仕様正規表現による値照合 共通表式(WITH句) 再帰クエリ OLAP (ROLLUPCUBEGROUPING SETS) ユニオン (UNION)・結合経由更新 カーソル操作機能強化トランザクション完了後のオープン状態保持)・ユーザ定義権限 (ROLE)・トランザクション管理新機能 (SAVEPOINT) SQL/PSM強化制御構文 (IF、WHILEなど) サポートなど) SQLJJava親言語とする埋め込みSQL規格データベーストリガ ユーザ定義関数 (ストアドファンクション) 非スカラー型の新しデータ型: 真理値 (BOOLEAN) 型と配列 (ARRAY) 型、LOB (Large Object)、ユーザ定義型、構造上位表と下位表 (スーパーテーブルとサブテーブル) オブジェクト指向考え方取り入れたオブジェクト関係データベース技術 (ORDB)。配列型ユーザ定義型、ユーザ定義関数上位表/下位仕様により実現されている。 2003年 SQL:2003英語版) SQL/MM (マルチメディア: フレームワーク全文検索空間データ (Spatial)、静止画像) SQL/MED (外部データ管理: 非関係データ順編成ファイル階層型データベースなど) や他社の関係データSQLアクセスするための規格) SQL/OLB (オブジェクト言語バインディング: SQLJ標準化する。Javaプログラム埋め込むSQL文) XML関連機能 ウィンドウ関数 順序シーケンス)の標準化識別キー列に対する値の自動生成を行う列仕様導入ID型) (See Eisenberg et al.: SQL:2003 Has Been Published.) 2008年 SQL:2008英語版INSTEAD OF トリガ TRUNCATE TABLE ステートメント 配列型集約と展開 (array_agg, unnest) 2011年 SQL:2011英語版2016年 SQL:2016英語版

※この「標準SQL規格」の解説は、「SQL」の解説の一部です。
「標準SQL規格」を含む「SQL」の記事については、「SQL」の概要を参照ください。

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