構成と戦死者数とは? わかりやすく解説

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構成と戦死者数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:16 UTC 版)

特別攻撃隊」の記事における「構成と戦死者数」の解説

1945年1月25日までのフィリピンでの航空特攻は、特攻機数は海軍333機、陸軍202機。戦死者海軍420名、陸軍252であった沖縄への航空特攻海軍1026機、1997名、陸軍886機、1021名を数える。 特攻隊は主に現役士官/将校(含む海軍特務士官)と予備役士官将校)と准士官下士官構成されていた。 海軍で現役士官は主に海軍兵学校卒業生下士官からの昇進者である特務士官からなり陸軍では主に陸軍士官学校陸軍航空士官学校士官候補生)の卒業生准士官下士官のうち陸士短期間学び少尉任官した者(少尉候補者)で構成されていた。予備役士官海軍は主に飛行予備学生陸軍は主に甲種幹部候補生特別操縦見習士官出身者から構成されていた。下士官は主に海軍海軍予科飛行練習生陸軍は主に陸軍少年飛行兵出身であり、特攻出撃人数圧倒的に多く特攻隊編成上の主軸となった特攻隊員最年少海軍甲種飛行予科練習生12期後期生の西山典郎2飛曹であり、1945年3月18日所属762空攻撃262飛行隊編成された「神風特別攻撃隊菊水銀河隊」の一員として、指揮官松永輝郎大尉乗機銀河電信員で特攻出撃した時の年齢16歳であった最高齢且つ最高位は、玉音放送後に沖縄突入して消息不明となった宇垣纏中将で、享年55歳であった第4航空軍司令官として特攻を含むフィリピン航空戦指揮した冨永恭次陸軍中将長男である冨永靖を始め阿部信行朝鮮総督陸軍大将、第36総理大臣)、松阪広政司法大臣といった陸軍および政府高官の子息も特攻隊員ないし特攻戦死している。 海軍の全航空特攻作戦において士官クラス少尉候補生以上)の戦死769名。その内飛行予備学生が648名と全体85%を占めた。これは当時搭乗員士官における予備士官割合そのまま反映したものといえる。 あ号・捷号・天号作戦間中海軍搭乗員戦死者数下表挙げる比島戦期間中数字には同時期に行われた501特攻隊第一御盾隊の戦死者数含まれる階級あ号作戦間中戦死者数構成比捷号作戦間中戦死者数構成比天号作戦間中戦死者数構成比搭乗員戦死者合計構成比現役士官 996.5% 185名 9.9% 190名 6.6% 474名 7.6% 予備士官 231.5% 163名 8.7% 963名 33.6% 1,149名 18.3% 特務士官 382.5% 30名 1.6% 551.9% 1232.0% 准士官 115名 7.5% 124名 6.6% 67名 2.3% 306名 4.9% 下士官兵 1,257名 82.0% 1,371名 73.2% 1,591名 55.5% 4,219名 67.2% 合計 1,532名 100.0% 1,873名 100.0% 2,866名 100.0% 6,271名 100.0% ※海軍戦死者の内、特攻戦死者として認定されたのは捷号作戦間中戦死者数1,873名中419名(22.4%)、天号作戦間中戦死者数2,866名中1,590名(55.5%)。 顕著に増加したのは天号作戦間中予備士官戦死である。これは、海兵陸士出身現役航空士官がそれまで激戦多大な戦死者出し枯渇していたのに対しこの頃から予備士官実戦配備軌道にのり、天号作戦時点では士官数的主力占めていた為である。 下表昭和20年4月1日7月1日現在の海軍航空隊搭乗員構成比率である。すでに予備士官現役士官の5倍近い数に達しており、この後さらに終戦までに海兵出身士官補充0名に対して予備士官は実に6279名が新たに戦列加わった終戦時点で海兵出身士官1034名に対して予備士官は8695名にも及んでおり、全体の9割を占めるに至っていた。 一部海兵陸士現役士官/将校は、予備役士官/将校比較し温存されていたとの指摘があり、なかには特攻隊員70%が学徒出陣エリートであったなどと、下士官兵卒特攻隊員無視した誤った認識を持つものもいるが、特攻主体作戦となった捷号作戦天号作戦搭乗員戦死者現役士官予備士官構成率は、上記通り大戦末期海軍航空隊士官における、現役士官予備士官構成率と変わらず数字比較する限りでは現役士官温存されていたという事実は読み取れない。特攻限らず海兵卒業生戦死率は非常に高く海兵68卒業生288名の内191名が戦死し戦没率66.32%、海兵69期卒業生343名中222戦死し戦没率64.72%、70期は433名中287戦死し戦没率66.28%と高水準となっている。特に、航空士官の死亡率高く例え1939年卒業した67期は全体では248名の同期生死亡率は64.5%であったが、そのうち86名の航空士官に限れば66死亡死亡率76.6%、特に戦闘機搭乗した士官16名のうちで生存者はたった1名、艦爆搭乗士官13名に至って全員死亡しており、温存という言葉とはかけ離れている。これらは陸軍でも同様である。 階級S20.4.1現在数構成比率S20.7.1現在数構成比現役士官 1,269名 5.3% 1,036名 4.7% 予備士官 5,944名 25.0% 5,530名 24.8% 特務士官 675名 2.8% 9014.0% 准士官 827名 3.5% 7143.2% 下士官兵 15,114名 63.0% 14,096名 63.3% 合計 23,829名 100.0% 22,277100% なお、回天搭乗員については、海軍兵学校海軍機関学校卒の現役士官戦没者数が予備士官戦没者数を上回っており、戦没率も約2倍に達している。 階級搭乗員戦没者戦没戦没者構成比海軍兵学校8919名 21.3% 17.9% 海軍機関学校3212名 37.5% 11.3% 予備士官 19626名 13.2% 24.5% 一般兵科 9名 9名 100% 8.4% 予科練習生卒 1,035名 40名 3.8% 37.7% 合計 1,361106名 7.8% 100% 特攻隊員戦死者数航空特攻 海軍航空特攻隊員:2,531陸軍航空特攻隊員:1,417合計:3,948名 海中特攻 回天特攻隊員106特殊潜航艇甲標的海竜隊員440合計546海上特攻 震洋特攻隊員:1,081名 海上挺進戦隊員(マルレ):263合計:1,344

※この「構成と戦死者数」の解説は、「特別攻撃隊」の解説の一部です。
「構成と戦死者数」を含む「特別攻撃隊」の記事については、「特別攻撃隊」の概要を参照ください。

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