構成と変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 16:59 UTC 版)
1983年に提唱した際には原生動物界に属する亜界としており、そこにはミトコンドリアを欠く生物群としてパラバサリア、メタモナス、微胞子虫、アーケアメーバの4門を含めていた。このうちアーケアメーバは新設の分類群であるが、その構成要素が明確にされたのは1987年である。同年、アーケゾアは界ならびに上界に昇格させられ、他の全ての真核生物(Metakaryota上界に所属させる)とは根本的に異なる位置付けを与えられた。しかしこの同じ論文を端緒に、ミトコンドリアを二次的に喪失したと判断された生物群が取り除かれていき、最終的に全てが二次的にミトコンドリアを失ったことが判明した。真核生物をアーケゾア上界とMetakaryota上界とに二分する枠組みは1998年に破棄された。なおその後も提唱当初と同じ原生動物界アーケゾア亜界という分類群は残されたが、もはやミトコンドリアの起源とは関係がなくなり、2003年にはそれも放棄された。
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