構成と展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 15:08 UTC 版)
「欧州連合・法の支配ミッション」の記事における「構成と展開」の解説
1800人から1900人の、強い権限を持った監視団が欧州理事会によって2007年12月14日に裁可された。その人数については、セルビアのEULEXへの不同意により、より不安定となることが予見されたため、後に2000人に拡張された。。EULEXは警察官(対暴動部隊を含む)、検察官、裁判官によって構成され、民主的な価値観に基づく法の支配をコソボに植えつけることを目的としている。ミッションは大規模なものであり、ミッションが開始されれば、コソボは、ブリュッセル以外ではもっとも多くの欧州公務員が配置されることになる。ミッションの代表となるのはフランス人のイヴ・ド・ケルマボン(Yves de Kermabon)で、欧州連合のコソボ特別代表ペーター・フェイス(Pieter Feith)の下で、EULEXの活動の責任者である。EULEXは初年には1億6500万ユーロの拠出を見込んでいる。 EULEXの設置を最終的に決めるのは2008年1月28日の予定であった。しかし、これは、続く2月3日に予定されていたセルビアの大統領選挙や、セルビアとの安定化・連合協定の署名への悪影響の懸念のために延期された。公式に発表された延期理由は、EULEXに関する法的な根拠の欠如であるとされた。行動計画は2008年2月4日に採択され、2月18日に予定されていた最終採択を残すのみとなった。 スペインは、国際連合の国際連合コソボ暫定行政ミッション(UNMIK)の任務をEULEXが置き換えることの法的な問題が解決されない限り、EULEXには参加しないと表明した。スペインの外相ミゲル・アンヘル・モラティノス(Miguel Ángel Moratinos)は、スロベニアで行われた欧州連合の外相会談にて、国際連合からの公式な権力移譲が認められるまでの間、スペインはEULEXに人員を参加させないとした。 欧州連合の加盟国以外では、クロアチア、トルコ、スイス、ノルウェー、アメリカ合衆国がEULEXに参加する。
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