明治大学大学院理工学研究科・理工学部とは? わかりやすく解説

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明治大学大学院理工学研究科・理工学部

(東京明治工業専門学校 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/16 03:08 UTC 版)

明治大学 > 明治大学大学院理工学研究科・理工学部
生田キャンパス

明治大学理工学部(めいじだいがくりこうがくぶ)は、明治大学が設置する理工学部明治大学大学院理工学研究科(めいじだいがくだいがくいんりこうがくけんきゅうか)は、明治大学が設置する大学院理工学研究科

概説

明治大学理工学部は、生田キャンパスに本部を置いており、起源は1944年に設置された東京明治工業専門学校である。1949年新制大学に認可された際に、法学部商学部政治経済学部文学部農学部と共に、現在の理工学部の原型となる工学部が設置される。1989年、理工学部が設置され(工学部は学生募集停止)、現在の理工学部に至る。

明治大学理工学部は、電気電子生命学科、機械工学科、機械情報工学科、建築学科、応用科学科、情報科学科、数学科、物理学科の8学科を置いており、学部と大学院理工学研究科が一体となった教育・研究システム“I-MAST”により、学生に多くの選択肢を用意している。なお、学部学生の3割程度が大学院に進学している[1]

明治大学理工学部では、学部と大学院が連携したカリキュラムを用意している。例えば、大学4年の学部生が卒業研究・卒業設計を大学院生とともに取り組んだり、大学院の講義科目を先取り履修することもできる。

また、「学生自らが課題を発見し、自身で解決するスキル」を身に着けることを目的に「プロジェクト実習」という短期集中科目がある[2]。これは、複数の学科の学生と協力して数名で1つのチームとして実験や物作りを行い、学生たちが中心となってアイディアを出してプロジェクトを進める科目である。

また、明治大学理工学部の機械工学科と建築学科は,日本技術者教育認定機構(JABEE)の審査・認定を受けている。

沿革

旧聖橋校舎(1953年)
  • 1881年 - 岸本辰雄宮城浩蔵矢代操の3人が明治法律学校を設立(有楽町3丁目の旧島原藩邸内)。
  • 1903年 - 専門学校令により明治大学と改称、各学部に本科・専門科を設置。
  • 1920年 - 旧制大学として認可される。
  • 1944年 - 東京明治工業専門学校を設置(機械・電気・造船の3学科)。
  • 1949年 - 新制大学として認可、工学部を設置(機械・電気・建築の3学科)。
  • 1950年 - 工学部第二部を設置。保善商業高校の校舎を借用(大久保校舎、1952年まで)。
  • 1951年 - 聖橋校舎を開設。旧制工専廃止。
  • 1952年 - 工学研究科修士課程を設置。
  • 1954年 - 工学研究科博士課程を設置。
  • 1960年 - 工学部工業化学科を設置。
  • 1965年 - 工学部・工学研究科の生田キャンパスへの移転完了。
  • 1977年 - 工学部2学科(電気通信・精密機械)新設。
  • 1989年 - 情報科学・数学・物理学の3学科を加えて理工学部に改組。
  • 1991年 - 生田中央校舎竣工。
  • 1993年 - 理工学研究科を設置。
  • 1999年 - 理工学部電気工学科を電気電子工学科、精密工学科を機械情報工学科と改称。
  • 2006年 - 理工学部工業化学科を応用化学科、大学院理工学研究科工業化学専攻を応用化学専攻と改称。
  • 2007年 - 理工学部電気電子工学科と電子通信工学科を再編し、電気電子生命学科を設置。

学部・学科

  • 理工学部
    • 電気電子生命学科
    • 機械工学科
    • 機械情報工学科
    • 建築学科
    • 応用化学科
    • 情報科学科
    • 数学科
    • 物理学科

大学院

  • 理工学研究科(博士前期課程・博士後期課程)
    • 電子工学専攻
    • 機械工学専攻
    • 建築・都市学専攻
    • 応用化学専攻
    • 情報科学専攻
    • 数学専攻
    • 物理学専攻

理工学部長

  • 立川 真樹

数理・データサイエンス・AI教育

数理・データサイエンス・AI教育プログラム(SST-MDASH)

2024年、明治大学理工学部の教育プログラム「数理・データサイエンス・AI教育プログラム(SST-MDASH)」が文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(応用基礎レベル)」に採択。「基礎科目群」「実践科目群」「応用・発展科目群」の3つの科目群で構成され、科学技術とデータサイエンスを統合した教育を提供し、段階的に数理・データサイエンス・AIの知識とスキルを修得し、各専門領域での課題解決に活用する能力の涵養が図られている。 https://www.meiji.ac.jp/koho/press/2024/mkmht000001rqmsr.html

数理データサイエンス人工知能リテラシーレベルプログラム

明治大学大学院先端数理科学研究科・総合数理学部、及び、明治大学先端数理科学インスティテュート文部科学省による共同利用・共同研究拠点に於いて、数学・数理科学分野の国内5拠点のひとつに指定)の研究・教育内容をベースにした数理・データサイエンス・AI教育のプログラムである「数理データサイエンス人工知能リテラシーレベルプログラム」が用意されている。SST-MDASH同様、文部科学省「数理データサイエンス人工知能リテラシーレベルプログラム」に認定されており、データ科学や統計学の基礎を理論・スキル面から学べ、教養としてデータサイエンスを習得し、認定時には修了証が発行され、認定された学修成果が専門研究領域や就職後のキャリア等で活用が可能となっている。

関連機関

サイバーセキュリティ研究所

国内外のサイバーセキュリティに関する諸課題を解消すべく、2020年に開設した「明治大学サイバーセキュリティ研究所」[3]では、日本安全保障・危機管理学会のサイバー関連安全保障部門であるサイバー防衛研究会の事務局が所内に設置され、横須賀リサーチパーク、サイバーディフェンス研究会等と連携した運営が行われている。2022年にはガバナンス研究科警視庁サイバーセキュリティ対策本部、三菱UFJフィナンシャル・グループZホールディングス等と、サイバーセキュリティ人材育成に関する教育・研究活動の交流及び連携・協力を推進することを目的に「サイバーセキュリティ人材の育成に関する産学官連携についての協定」を締結[4]。2023 年に経済産業省総務省などの中央省庁及び、みずほ銀行SBI証券など民間企業約200社の参加の下、設立された「一般社団法人サイバーセキュリティ連盟」では齋藤所長が理事に就任した。

I-AUD(理工学研究科建築・都市学専攻国際建築都市デザイン系 ※旧国際プロフェッショナルコース)

グローバルに活躍できる建築・都市デザインのプロフェッショナルの養成機関として大学院理工学研究科建築学専攻に開設された「I-AUD」(International Program in Architecture and Urban Design、理工学研究科建築・都市学専攻国際建築都市デザイン系)は全ての授業・実習を英語で行い、英語による教育課程を含むプログラムとして、国内で初めて建築系学士修士課程のJABEE認定を取得しており[5]UNESCO-UIA建築教育憲章(UNESCO-UIAと国際建築家連合による国際建築教育水準の認定機関)に準拠した国際通用性のある修士(建築学)の学位を授与する[6]

先端科学ELSI研究所

2018年に法律・技術・保険・地方創生を専門とする各研究者を擁した研究拠点として、明治大学自動運転社会総合研究所(MIAD)を設立。国連が掲げるSDGsに則り、脱炭素を念頭にした環境問題等にも取り組む。2019年に長崎県対馬市にて、自律走行バスとして全国初の市民の乗車による公道走行の実証実験等を実施[7]

2022年に「明治大学先端科学ELSI研究所(Meiji university’s Institute of Autonomous Driving and ELSI)」に名称変更して、自動運転のみでなく 先端医療とELSI(Ethical、Legal and Social Issues)、「脱炭素」などの環境問題、その他の先端科学等に関する総合研究拠点として運営されている[8]

産学連携

  • 情報科学科×サイバーエージェント
    最先端の広告配信技術開発の共同研究
  • 建築学科建築・アーバンデザイン研究室×三菱地所設計
    国家戦略特区の道路占用特例区域に認定されたことを受けオープンカフェ、広場・公園化などの取組が行われてきた丸の内仲通りで、三菱地所設計などとのタイアップにより、都市生活の価値・魅力の向上に向けた社会実験の実施[9]

主な教職員

著名な出身者

研究・教育
経済
建築
政治・行政
演劇・音楽・芸能
プロデューサー・デザイナー・アーティスト
その他

交通アクセス

生田キャンパス(神奈川県川崎市多摩区東三田1-1-1)

小田急小田原線生田駅」南口より徒歩7分

・小田急小田原線「向ヶ丘遊園駅」北口バスターミナルより、小田急バス向13系統「明治大学正門」行き乗車、終点で下車(所要時間約16分)

脚注

関連項目

外部リンク




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