東京‐糸魚川ファストラン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 01:39 UTC 版)
![]() 「ホテル国富アネックス」(ゴール会場) |
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概要 | |
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開催時期 | 5月(クラシック)/10月(スポルト) |
開催地域 | ![]() |
地域名 | 東京‐糸魚川ファストラン(日) |
愛称 | イトイガワ |
分野 | ロードレース |
形態 | ワンデーレース |
主催者 | 駿台自転車倶楽部(明治大学自転車部OB会) |
歴史 | |
初回開催年 | 1971年 |
開催回数 | 53回(2024年) |
最終開催年 | 2024年 |
東京 - 糸魚川ファストラン(とうきょう - いといがわファストラン)は、駿台自転車倶楽部(明治大学体育会自転車部OB会)が主催する、1971年に開始された日本で最も歴史の長いロングライドイベントである。
概要
1971年に明治大学自転車部メンバーにより開始され、駿台自転車倶楽部(明治大学体育会自転車部OB会)内に設けられた「東京→糸魚川ファストラン実行委員会」が運営するサイクリング大会である。今日のロングライドブームの火付け役を果たしたとの評がある[1]。
東京湾の水を日本海に自転車で運んでみようというジョークめいた思いつきを本当に実行に移したある部員の行動がそもそもの始まりであったとされる[2]。基本的に、参加には関係者や既存メンバーの紹介等が必要であり、エントリーが多い場合は抽選制となる。
スタート地点は、東京都・御茶ノ水の明治大学駿河台キャンパスであったが、2012年第41回大会からは山梨県山梨市の万力公園に変更し、経由地も従前の長野県安曇野市 - 北安曇郡白馬村経由から、長野市 - 新潟県妙高市経由に変更した[3]。理由は、笹子峠付近で自動車の交通量が多いことと、北安曇郡小谷村以北のトンネル等が長く危険なため、共に参加者の安全を考えた結果である。
その後微調整を重ね、2022年現在では、毎年5月に「東京→糸魚川ファストラン・クラシック」、10月にチーム毎にリレー形式で走る耐久ライド「東京→糸魚川ファストラン・スポルト」を開催する2部制となっている。ゴール地点はいずれも糸魚川市の「ホテル国富アネックス」である。10月のスポルトは、明治大学駿河台キャンパスをスタート地点とする旧クラシックコースを走る。
コース
『東京→糸魚川ファストラン・クラシック』
毎年4月開催 個人で300キロメートル以上を制限時間内に走破することを目指すロードレース)
- 【現コース】

『東京→糸魚川ファストラン・スポルト』
毎年10月開催 チーム毎にリレー形式で走る耐久ロードレース
- 明治大学駿河台キャンパスのグローバルフロント(東京都千代田区)からスタートし、明大通りから靖国通りを経て、新宿から甲州街道へ入り、高尾を経由し糸魚川温泉を目指す、創設以来2011年まで続けられた旧「東京→糸魚川クラシック」のオリジナルコースを走る。全長約332km、チームタイムトライアルのロードレース。
- ※走者以外のメンバーは車で次の交代地点へ移動するスタイルをとり、交代ポイントの設定などチーム単位の戦略目標が順位に大きく影響する。大会本番前にはリバティタワー内で事前説明会が開催される。
歴史
2020年4月 - 《第49回大会》 新型コロナウィルスの影響により中止となった[4][5]。延期ではないので、2021年は記念すべき第50回大会となる予定。
「東京 - 糸魚川ファストラン」をモデルにしたフィクション作品
参考文献
- 『ポルシェより、フェラーリより、ロードバイクが好き 熱狂と悦楽の自転車ライフ』(下野康史著、講談社)
- 『自転車で遠くへ行きたい。』(米津一成著、河出書房新社)
- 同じく“イトイガワ”常連メンバーである作家によるエッセイ。
過去の参加メンバー
関連項目
ギャラリー
脚注
- ^ “自転車文化の底上げを担うサイクルイベント(前編)「等身大の試みが大きな変化を生みだす」”. 一般社団法人 自転車協会. 2025年5月1日閲覧。
- ^ 米津一成著『自転車で遠くへ行きたい』(河出書房新社)
- ^ a b “第37回東京-糸魚川ファストラン” (2008年5月17日). 2011年5月28日閲覧。
- ^ tokyo_itoigawa. “東京→糸魚川ファストラン・クラシック開催中止します”. 東京→糸魚川ファストラン. 2021年1月11日閲覧。
- ^ tokyo_itoigawa. “東京→糸魚川ファストラン・スポルトは中止します”. 東京→糸魚川ファストラン. 2021年1月11日閲覧。
外部リンク
- 東京‐糸魚川ファストランのページへのリンク