特別栄誉教授
大学をはじめとする学術機関が研究者の功績を称える目的で贈る称号。法的根拠は特になく、各校独自の制度として独自の基準により設けられている。
東京大学における特別栄誉教授の称号は終身称号である。同校教授または教授退職者のち著しい功績を挙げた者が授与対象となる。選出には関係部局長の推薦から審議・選考などの過程を経る必要がある。
東京大学特別栄誉教授規程は2004年に制定された。翌25005年1月1日付で、安藤忠雄、小柴昌俊を含む4名の元教授に特別栄誉教授の称号が贈られた。
ちなみに、教授のうち特に功績ある研究者に贈られる称号としては「名誉教授」が広く知られているが、この名誉教授の称号は学校教育法・第106条の記述が根拠となっている。
学校教育法
第百六条
大学は、当該大学に学長、副学長、学部長、教授、准教授又は講師として勤務した者であつて、教育上又は学術上特に功績のあつた者に対し、当該大学の定めるところにより、名誉教授の称号を授与することができる。
関連サイト:
初の東京大学特別栄誉教授決まる - 東京大学 記者発表
学校教育法 - e-Gov
特別栄誉教授
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/13 14:35 UTC 版)
特別栄誉教授(とくべつえいよきょうじゅ)、あるいは栄誉教授(えいよきょうじゅ)は、学術の発展に著しい貢献をした者に対して、大学や研究機関から授与される名誉称号。 学校教育法で定められる名誉教授の称号とは異なり、各々の機関で定めた独自の規定により授与される称号である。
一般的に名誉教授は単に、本務校で教授を務め引退した者に当該校から授与されるのに対して、特別栄誉教授は特に学術的功績があった者に対して贈られる規定になっている事が多い。日本では以下の機関で授与されている。なお、このうち東京大学では大学出身者が多数の実績を挙げたのに伴い、2005年1月5日にこの称号を新設し、建築家の安藤忠雄、物理学者でノーベル賞受賞者の小柴昌俊、同じく物理学者で基礎粒子ニュートリノを観測した戸塚洋二、光触媒反応を発見した藤嶋昭の4名に贈呈した[1]。
- 高エネルギー加速器研究機構
- 自然科学研究機構
- 電気通信大学
- 東京大学 → 詳細は東京大学#特別栄誉教授を参照。
- 東京農工大学
- 東京工業大学[2]
- 大阪大学[3]
- 大阪府立大学
- 大阪市立大学
- 広島大学
- 北里大学
- 立正大学
脚注
- ^ 「東京大学特別栄誉教授に4氏」『読売新聞』2005年1月6日東京朝刊33頁参照。
- ^ https://www.titech.ac.jp/public-relations/about/overview/honorary-professors
- ^ https://www.osaka-u.ac.jp/kitei/reiki_honbun/u035RG00000811.html
参考文献
- 『読売新聞』2005年1月6日東京朝刊
関連項目
「特別栄誉教授」の例文・使い方・用例・文例
特別栄誉教授と同じ種類の言葉
- 特別栄誉教授のページへのリンク